皆さんはWE soundと言われてイメージする音は、どんなサウンドを奏でますか?
その音のイメージは様々だと思いますが、
WEサウンド=古い音?
高域も低域も伸びない中域主体の音?
ボワ〜ンと締まりなく歪まない音?
エアーボリュームたっぷりの音?
柔らかい刺激の無い音?
まあそんな音を想像する方が多いいかと思います
よくYouTubeで聴くサウンドや、実際鳴らしていたショップでも
歪まない豊かなエアーボリューム、そんな音が多かったですしね
WEを聞いたことが無い方々も、印象としては所謂古臭い
古のサウンドと感じる方が多いのでは無いでしょうか?
現代的なワイドレンジで鋭い描写力や音像定位の良さ繊細さ
そんなモノは持ち合わせていない、
古っ臭いナローレンジサウンド
確かにWEの劇場用サウンドの全盛期は1920年代から1930年代までだと思いますから、
古い音と言われればその通りです 、が
今では考えられないくらいの巨額が投じられ、
とんでもない人員と技術と物量で制作された
火星探査機並みの技術の集大成で作った、
今世紀最高の音響機器だと言ったら信じます?
その頃の音響機器の用途は、映画俳優さんの「拡声」
でも、
たかが映画の拡声機器とはいえ、
当時の映画は今では考えられないくらいの「最大の娯楽産業」だったそうで
巨額の富を生み出すその産業に、
世界中の先進国が、各国の威信もかけてその技術を争っていた時代だったそうです
今でいう大国の宇宙開発競争並みの力の入れようだったのだと思います
そんな各大国が総力を挙げて映画産業に技術を投じた時代の
集大成ともいえる拡声機器ですから半端な物量・技術ではなかったと思います
(注、WEの「音」を未だに超えられないと言われる方も多くいます、私もその一人ですが、その理由は、この時期以降技術と物量を「音響」に投じる必要が無くなったからだと思います、音よりも画、白黒よりカラー、技術への投資ははそちらに向いて行って、以降音には巨額を投じる価値がなくなってしまったのだと思います。)
(注2、当時、技術者・科学者・演奏家・その他、様々な人によって造られたコスト度外視で作られた最高音質の音響機器だったようですが、その後の音響機器は、コスト最優先・性能等が優先され制作され、音質は低下していったとも聞いています)
(注3、私は断言しますが、私は決してWE信者ではありません、彼らは偏屈者の因業集団だと思っています)
精一杯演じる俳優さんの、「声を」
更に拡声装置でも「演出」する音響装置
時代の流れの中で最高に輝いていた花がた産業の映画
それを支えた音響産業の主人公達
巨額を投じても、更なる巨益を生んだであろう音響機器
コスト度外視で産業を支えた時代の、
WE等の音響装置が優れているのは
当たり前といえば当たりまえですよね
それは神話では無く
時には「生声よりも艶やか」に
時には生声よりも「力強く」
音声で聴衆に感動を与えた音響システムだと思っています
注4、いいんです~、間違っていても、呑んで自分の文章に酔ってるんです
それが私の想いのこもった「WEサウンドシステム・ロマン」なんですよ
WEロマンは100年近く前の、古臭い紙臭いカサカサかな
ナローレンジ・サウンドを聴きたい訳ではありません
音で感動を演じる音響機器
でも演じると言っても基本は 原音を忠実にだと思います
代表的なシステム、WEミラフォニック・サウンドシステム M5
最も小さな劇場用システムですが、その名前からも想像出来ます
鏡の様に原音を映し出すサウンドシステムを目指したのだと思います
原音を忠実に拡声するのだったら「演じてはいない」だろ、
と、思われるかもしれませんが
いえいえ、忠実に拡声しながらも
さらに魅力を加味する と、いえば良いのだろうか
別なものに変えるのでは無く、 掛けているものを補い
魅力的なものは、更に魅力を増して演じるといえばいいのだろうか
生声よりも聴きやすく、魅力的に拡声する音響機器
そのオリジナルサウンドを楽しんだ人は、
ほとんどいないであろう100年前の幻のWEサウンド
もう本物を知る人はいないのだから、何でもOK?
それぞれの想いのこもった感動を呼び起こすオーディオ機器、それが
WEオーディオ・ロマンの装置とも言えますよね
我がWE乱心愚システムのロマンは、拡声だけでは無く
様々な音楽を再生します
だから100年前のオリジナル装置では無理だと思います
(注、「買えない」現実はさておきの話です)
100年前の魅力はそのままに、
不足を補ったシステムを目指した、と、言えばカッコいい?
100年前の高域は今の中域程度だと思います
100年前の大音量は今の大きめな音程度だと思います
量や帯域の感じ方は100年前とはだいぶ違うと思います
注、食べ物だと、辛さ、甘さ、しょっぱさ等の味の帯域等の違いかな?
でもね、質感や感性、
心を揺らす本質のモノは、
もしかしたら昔も今も同じなのかもしれないですね
1800年代作られたストラディバリウスなどの名器は
昔も今も変わらず「素晴らしい音色」を奏でているのだと思います
声優、俳優さんの名台詞は今も昔も「感動的な名台詞」ですよね
かつての古の名機に現代では不足な「帯域と量」を加味すれば
現代的なWEサウンドになる・・・
そんな想いも込めて作り上げたWE乱心愚システムでもあります
まぁ量に関しては、当時500人規模の音量を
一人で楽しんでいるのだから これでちょうどいい気がします(笑)
注、T型フォードの後継として、1927年に発売されたフォード モデルAは、3288cc 直列4気筒Lヘッドエンジンで40馬力だったそうである、昨年まで私の愛車だった某F430は、4300ccV8、490馬力、そう考えるとクルマの進歩もちょうどいい?
注、今は心改め大阪発動機の「どいて」に乗っています
8Wアンプ、フルパワーで楽しんでいます
希望的観測値含む能率は110DB以上
超高能率ですから、これで大音量が可能なんです
高域は基本、古の当時と同じのWE597Aのレプリカです
高域の帯域はそんなに変わらないと思っていますが
ネットワーク改良や、当時の劇場より短距離配線ですから
多少はレンジは伸びてはいると思います
100Khzまで伸ばせるツイーターも装着できますが、
殆ど使う必要はありません
当時は、雑音発生器と呼ばれていて、WEに突っ返された597Aですが
心地良く聴こえて、よく伸びています
中域は、あえて?ALTEC 288Fcです、
本人は287気分ですが
注、現状WE594Aと同じ24Vですが、Lansing-287と同じ220Vコイルも計画中です
注、金属製ダイアフラムリンングがカッコいいでしょう?
WEに比べて少し音彩は薄いですが、
そのぶん、耐入力はあります5〇5のようにすぐ切れたりしません!
でかい音でも全然大丈夫です
低域もコンプレッション&ディフェーザー装着ダブルウーハですから、
そこそこの帯域まで伸びています
現代ではだれもオリジナルサウンドを聴いたことがないであろう
幻のWEサウンド
怒らないでくださいね
もしかしたらですが、全てWEオリジナルの製品で、WEサウンドを奏でたら
・・・・・、で○○○○な▽▽▽い音を奏でるのかもしれません
多くを敵に回すので
私の楽しむWEサウンドとは
WE機器を揃えたサウンドではなく
音楽でも映画でも聞き手の心揺さぶる、心に刻まれる
記憶に残る、感動再生装置
そのために必要なところはWEの機器を
WE技術を真似て似せて模範にして奏でる
WEオリジナルの機器が奏でるのではない
WEロマンを語る者たちが、その夢を奏でる
それが私が勝手に思うWEサウンドロマンです