友人が単衣を何とか仕上げて、調子に乗ってもう一枚作りたくなったというのです。で、早速手芸店に向かいコットン生地を買って来たのは良いのですが、これまた難しい柄なんです。
ただの縞模様なら何とか合わせることも出来ましょうが、ボーダーに猫が描かれていて一定方向にしかプリントされていないのです。どうやっても着物にすると前か後ろかが逆さまになってしまう。気にしないという説もありかも知れませんけど。どうしてこういう難しい柄を選んだの?と。しかもどのくらい買ったの?と聞くと8Mとのお答え。は?女性物の広幅90か110かですが、4.4Mもあれば充分に一枚着物が出来るのですが・・・・・。どうして?と聞くと他の人が買うのが許せなかったからとのこと。分かるような分からないような・・・・。
で、考えましたよ。端っこを切りましてね。人形に着せるような感じにミニチュア版を作って見れば柄の流れが分かるかもと思い、眺めてみているのですが。素人にはどうにもなりません。
付下げとか訪問着とかを反物から作る職人さんには頭が下がります。どうやって柄を合わせるのでしょうかね・・・・・。反物の方がやりやすいのかな?
まさか肩で切り返す訳にもいかないでしょう?一度子供の浴衣で肩で切り返したことはありました。でも肩上げするのでごまかすことが出来たのです。
以前にリサイクルショップでどう見ても柄が反対になっている浴衣があったのです。たぶん反物から自分で縫ったのでしょうけど、見事に左側が逆さま。背中心を縫った時点で気がつけば良いのに。でも買った人が居るって事は、直して着るつもりなのでしょうね。良い柄だったんですけど、直してまで着る生地じゃないし、柄じゃないし、面倒だし。同じ金額なら新しい反物を買った方が良いかも・・とあきらめたのでした。
さあ、友人の生地はどうしましょうね。とにかく「これは無理っぽいね」と答えるとあっさり「じゃ他の物でも作ってみてあげるよ」と言うのです。それは嬉しいけど、何か作りたくてお金を出したのだから・・と生地収納を開けてみると、男物の柄ではありますが、浴衣反物があったのです。「じゃこれと交換ね」とあげました。前回の反物はポリエステルでとても縫いづらかったとのことですから、今回は浴衣地なので大丈夫でしょう。柄も一定方向に染められていますから、間違いなく屏風畳みで見積もればOKなはず。後ろと前身頃の切る場所さえ間違えないで欲しいです。また、教えなきゃならないのかな。面倒だけど。
さて、貰ったコットン生地で何を作りましょうかねえ。猫は好きだけど。困った。