![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/96/9bd926d57cdc972b33ac0728247af767.jpg)
本日12日、台湾の取引先K社の営業マネージャーが来社した。
ここのK社の製品の不具合が多く、メールのやり取りではらちが明かず、
業を煮やしたオイラが日本に呼びつけたのだ。
営業マネージャーは淑麗さんという名前で年齢は32歳。
彼女は学生時代を上智大で過ごしたので日本語は流暢に話すらしい。
ヨーロッパの自動車メーカーと商談をまとめる才女という情報を事前に入手した。
今日初めて対面した。
やりての女性かなと緊張しつつ彼女の待つ会議室のドアをノックした。
暗い会議室なんだけど、彼女の存在が部屋の中をパーっと明るくした。
彼女はまるでジャッキー・チェンの映画に出てくる女優のようだった。
(画像は冬ソナのチェ・ジウなんだけどね。チェに似てた。)
グレーのスーツでタイトスカート。育ちのいいお嬢さんタイプ。
ロレックスの腕時計にホワイトゴールドのネックレスとブレスレット。
オイラはホワイトゴールドを知ってるんだ。
ショートヘアで端正な顔つきの美人。
彼女の父親は香港の地下組織『蛇頭』に殺され、その父が経営するK社を乗っ取られた。
彼女は日本にいるオイラに助けを求めに来たのだ。
オイラは『淑麗さん、こんにちは』と言って会社の名刺を差し出した。
名刺には品質保証課ジャッキー・チェンと書いてある。
~オイラは瞬間瞬間、どうでもいいけど案外ドラマチックな妄想をしてしまうのだ~
会議が始まり、オイラは矢継ぎ早の質問を彼女にした。
これはビジネス。
批判的な言葉も質問に含まれる。しょうがない。
時折、彼女の顔は悲しそうになる。たまに下をうつむいてしまう。
『ボクは君を責めているんじゃないんだよ。
これも蛇頭を倒すためさ。どうかそんな悲しい顔しないでおくれ。』
『。。。わかってるわ、ジャッキー。あなたの優しい気持ちはよくわかるわ。
ただ、少し寂しいだけなの。。。。。』
オイラはホワイトボードに会議の議事録を取りながら時計を見た。11時だ。
彼女とどこでランチするか考えた。
夜は横浜がいいだろう。
みなとみらいのホテルのレストランで食事をし、山下公園近辺のバーでゆっくり飲もう。
蛇頭のメンバーに見つかることは無いだろう。
『ビズィネスとプライヴェートは別よ、ジャッキー』
彼女はズィとヴェとしっかり英語の発音をした。
『ボクは今日は飲まないよ。君の瞳に酔いたいからね。』
ヅラ部長が会議室に入ってきた。
『淑麗さん、昼メシ行くよ!行こう行こう!
あ、aio君!議事録パソコンで作っておいてね。ほんじゃ!』
え?あ?オイラは一緒に行かなくてもいいとですかい????
オイラに『失礼します』と淑麗さんは頭を下げた。
彼女はスーツの下に白いブラウスを着ていた。
ブラウスの第2ボタンと第3ボタンの間から、淡いパープルのブラジャーが見えた。
オイラは一人になった会議室で8.3㎡のセイルアップのような重い重いため息をついた。とさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/21/29fa54cc8fb6bbb974c205fd6e67d4dc.jpg)
(はっ!ユジン似の彼女なのでオイラはヨン様になればよかったんだ!
ジャッキーではなかった。。。)