Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

霧雨にむせぶ江ノ島

2006-09-26 09:55:17 | インポート


朝礼で部長の激が飛んだ。
でも部長の胸のポケットからケロケロケロッピーの携帯ストラップがぶら下がっていた。
全然真剣味がない。

人は真剣なとき、抜ける。
Hのときに屁が出そうになったら、どう対処していいかわからない。
お前に!貴女に!ないとは言わせない!
笑ってごまかせるほど、アッケラカンなのはイヤだな。
プゥ~なんてしちゃったら、穴があったら入りたくなるね。
入ってるけど!!


通勤は車なんだけど、退社前にコーヒーをついつい多めに飲んだりすると、
大変な目に合う。
渋滞でコンビニには程遠い。思考能力がドンドン低下する。
頭の中はションベンのことで一杯だ。
頭がションベンでタップンタップン。
目をつむる限り、便器しか浮かんでこない。
もし、その状況で恋人から別れ話、会社から解雇通達、家族が怪我をした。。。
こんなことが耳に入ったらどうなるんだろうと考えた。
たぶん、それでも頭の中8割は便器だ。


オイラは教訓を持っている。
ションベン教訓だ。
こんなことを書いていて、オイラは真剣にションベンをしたくて、
そして失敗しちゃったことを思い出したからだ。

10年以上も前のことだ。
江ノ島でウインドして横浜に帰るとき(オイラは昔ハマッコベイビーだったんだぜ!)、
あまりのションベンしたさに、車内で適当な容器を探した。
だいたいションベンが我慢できないのは渋滞のときだ。
シートベルトのかすかな圧迫でさえやばい。
尿が仮にチンポーコ先っちょまで来たら一巻の終わりだ。

まるでサスペンスホラーのようだ。
しのびよるションベンの魔が一気に主人公に襲いかかる。
主人公が助かる道はひとつ。
追い詰められた袋ションベン小路、ギリギリのところで地獄の入り口ドアを開け、
ションベン魔を地獄に送り返してやることだ。
オイラはまさに主人公で、ファックサインをして『サタンのケツにキスしな、ションベン野郎!』
と吐き捨てる。
コンスタンティンのキアヌ・リーブスならぬ
コンスタンチンチンのキアヌス・リーブ21だ。悩みご無用!

もし一滴出ちゃったら、
堰が崩壊したように最後まで出ちゃうのは火を見るより明らか。(日だっけ?火?灯?)

下半身に力が入らなくなり、ソワソワがイライラになり、
やがて足はカーラジオのロックンロールにあわせリズムを刻み始めた。
ちょっとした現実回避の試みである。無駄なんだけど。

探し当てた容器はコーヒー牛乳500mlパックだった。

渋滞といえども微妙な前進は困る。必要なのは安定。
道路も、オイラの心も、膀胱も、非常に不安定な状態なのだ。
確実に止まったところでオイラは運転席に座ったままパンツを下ろした。
コーヒー牛乳パックのクチを広げてチンチコリンを差し込んだ。
念のためバスタオルを腰の上にかけた。
安堵がたちまち広がった。

オイラの安堵感は車内を充満し、渋滞中の藤沢の駅前を充満し、湘南の海にまで伝わった。

ここで得た教訓とはこうだ。
『ションベンを我慢すると予想外の量が出る』

安堵はたちまち悲鳴に変わった。
パック500mlでは全く容量が足りなかったのだ。

あふれ出るションベンはオイラのももを伝い、シートにみるみる染み込んで行った。
焦りに焦ったオイラは足をピーンと突っ張ったため、パックまで倒してしまった。

霧雨にむせぶ江ノ島。小雨に濡れる藤沢。ションベンまみれのオイラ。

オイラはその数日後、カー用品店で、ションベン袋を買った。
粉末が入っていて、ションベンが入るとゼリー状になるんだ。
買うときに容量が心配だった。
簡単に想像できた。ドロドロのものが。。。うっへー、気色わりい!!!
『そんなに我慢しなければいいかもね!そしたらこの容量でいいね!』
かくして携帯トイレ渋滞君はダッシュボードで出番を待つことになった。

。。。。悲劇は5年前に渋滞の七里ガ浜で起こった。