思いつくままに書いています

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スパーダのオイル交換と、楽しい皮膚科のお話

2013年08月14日 | 日記

スパーダの走行距離は以下のように、23年を経てやっと1万kmを超えたばかり。


マニュアルではフィルターの交換は初回13,000km。以降は12,000kmごととなっています。初回のほうが少しですが距離が長いのが不思議。


オイル交換は、各パーツの切削加工カスなどがクランクケースやシリンダーヘッド内にある可能性があるので初回は早めに実施するように指示していますが、フィルターは逆ですね。


で、前回のオイル交換はうろ覚えですが4年以上前ですね。でも距離はその間2,000kmも走っていません。それで指定の半分も走っていないしと、交換を先延ばししてきました。でもやはり経年劣化は避けられないようで、最近停止時にニュートラルに入りにくくなってきました。
それでとうとうオイル交換することにしました。たまたまガレージを掃除していたら、買い置きしていたフィルターも見つかったので(殴)、これこそ距離も少ないので汚れていないと思いますが、一緒に交換することにしました。


さてオイルですが、私は空冷のイーハトーブ改やダックス改のころから、これ↓を使用し続けています。カストロールのRS。


超ワイドレンジなので空冷エンジンの熱ダレにも強く、完全化学合成油なので潤滑性能の面ではギアオイルと兼用のバイクに最適だと思います。
ただ値段が高いのが難ですが、今回たまたま近所のホームセンターで4リットル缶が1,480円!で売られているのを発見。2つ買おうかと思ったのですが、プリウスには粘度が高すぎる(ツインターボのレガシーでは常用していましたが)のでやめました。
でもこの商品を使われた方はご存じでしょうが、通常の半額以下ですね。在庫一掃セールみたいでした。
マニュアル記載のオイルの量は
全容量      2.5l
フィルタ交換時 2.0l
交換時      1.8l
フィルタ交換時でも0.5lは残るということですね。

そしてもう一つ必要なのが手前のスミコーの有機モリブデン系の添加剤。
これ、以前の二硫化モリブデン時代から二輪・四輪ともに使ってきました。自動車メーカーでも工場出荷時にギアオイルなどに使用している実績があるほど効果があります。ただ、新車から使うとアタリがつかないという人もいますが。
余談ですが、13万km走った昔のスカイラインのL型エンジンのカムシャフトはこの添加剤のおかげで全く摩耗せず、タペット調整なども不要でしたね。

作業は猛暑の8月13日に実施。まずエンジンをしばらく温めてからオイルを抜きます。
17サイズのドレンボルトを抜き、12サイズのオイルフィルタ・カバーボルトを緩めてフィルタカバーを外すと全量(おっと0.5リットル残りますね)排出できます。


純正部品のフィルタセットには、カバー用とカバーボルト用のOリングが付いています。
前回のオイル添加剤は二硫化モリブデンの製品だったので抜いたオイルは黒かったですが、粘度は十分。ただし高温時の油膜保持能力は経年劣化でかなり落ちていたかもしれません。先に触れたように、信号待ちなどで停車時にニュートラルに入りにくくなっていましたから。


フィルタカバーに溜まったモリブデンを拭い取り、各Oリングも交換して新しいフィルタをセット。

元通り組み立てて装着しました。


各ボルトをマニュアル通りのトルクで締め付けて完了。
ドレンボルト      3.8kg-m
フィルタカバーボルト 1.8kg-m

↓のトルクレンチが便利です。


ドレンボルトのアルミガスケットは再使用したので、漏れたら液体パッキンを塗るつもりでしたが大丈夫でした。マニュアルでも特に交換を記していませんね。
そしてオイル注入。
オイル添加剤の半量を入れてから、その分を引いた量のオイルを入れて、マニュアル通りしばらく家の周辺を走って暖機してからオイル量をチェック。
普通ならこれで作業完了!となりますが、悲劇(喜劇ともいう)はこのあとでした!

エンジンを止めて、バイクにまたがったまま、バックで(出やすくするためです)ガレージに入れていた際に、横のアドレスにあたりそうになったので避けようと車体を傾けたら、ふくらはぎがエキパイに接触!
横着して半パンで作業していたので、モロに素肌に高温のエキパイが触れて「アチッ」。あわててふくらはぎを見たら時すでに遅し。ほんの一瞬の接触でしたが、見るも無残に横6センチ縦3センチぐらい皮がきれいにベロリとめくれて、下のピンクの皮膚が完全露出。パニックです。

あわててガレージ内の工具などを片付けてから、家に戻って必死で皮膚科を探しました。
でも以前行ったことのある皮膚科はお盆で13~15日休診。市立病院ならやっているだろうとホームページで確かめたら、無情にも「完全予約制」と表示。

でもこちらも非常事態です。
前日テレビのニュース番組で、猛暑で熱くなった遊具で「低温火傷」した幼児が皮膚移植手術が必要となったという悲惨な映像と、私の足の傷の形がそっくり (笑) だったので、何が何でも診てもらおうと、必死の思いで市立病院に電話しました。

受付嬢が出たので状況を言うと、「本来は診られないのですが、先生に聞いてみます」とのこと。
祈るような気持ちで保冷剤を当てながら待っていたら、「本来ならできませんが、今回は診ますと先生が仰っていますので、今すぐ来てください。何分ぐらいかかりますか?」とありがたいお言葉。
「10分で行きます」と返事して、アドレスを飛ばして直行しました。
でもけっこう受付手続きがかかり、皮膚科でもちょっと待ちました。その間の長いこと。保冷剤を置いてきたことを後悔し続けていました。

ようやく名前を呼ばれたので診察室へ。
中に女性スタッフ4人ぐらいいましたが、その中の一番若く見える人がお医者さんでした。
「どうされました?」と聞かれたので、バイクのマフラーで火傷したと言ったら、3人の看護師さん、口々に「ヤッター!」とか「マフラー、キター!」とか「熱いよねー、マフラー!」とか、仰天のレスポンス。なぜこんなにウケる?と戸惑いましたが、おかげでこちらもそれまでの悲愴な緊張感から完全に解放されました(笑)。
これ、パニック患者には最適の対応策かも(笑)

女医さんもまったく気さくに、「コケたんですか?」とか「マフラーって熱いですからね」とか。言われなくてもわかってますってと内心思いながらも、「いえ、オイル交換作業していて」と答えたら、ああそうですかと笑っていました。
処置は消毒液をかけてからリンデロンVGとかいう軟膏を塗ってガーゼを貼り付け、包帯を巻いて完了。
「大したことはないと思うが、また明日来てください」と言われたので翌14日の午前10時を予約。この日は薬はなく、診察だけでした。でも本当に大したことなさそうなのでホッと安心しましたね。

デイケアから帰ってきたヨメさんは足の包帯を見てびっくりしていました。
今日は患部を濡らさないようにとのことで、この日は包帯の上にラップをぐるぐる巻きつけてからヨメさんの入浴介助と私のシャワー。

そして翌14日、予約通り病院へ。

30分前に2階の皮膚科に行くと、もう10人ぐらい診察待ちの人。それで長丁場を覚悟して、パソコンを取り出してこれをブログネタにしようと書き始めたら、2行も書かないうちに名前を呼ばれました(笑)。
昨日診てくれた女医さん、今日は診察の当番ではないので、順番を待たなくてよかったようです。昨日と違って診察室ではなく処置室に案内されて入ったら、先生がお待ちでした。

そして患部を診ながら「どうですか、痛みますか?」と聞かれたので、「いえ全然痛みませんね~♪」というと「それは心配です」とキッパリ。
何でも、火傷が深いと神経まで損傷を受けて痛まないことがあるとのこと(怖)。

でも、消毒液がかけられたとき刺激を感じて「痛い!」と言ったら、それなら大丈夫かもといいながら、熱でめくれて傷の端によじれていた皮膚を鋏で切りはじめました。
切りながら私に「切っているのを見れますか」と聞くのでせっかくだから「いやとても見れません」と答えたら、横に付いていた看護師さん、真顔で「それなら私の顔を見ていてください。」 すごい自信です(笑)。
お言葉どおりマジマジと彼女の顔を見ていたら、向こうから笑い出しましたが。

ここの皮膚科、かな~り♪面白いです(笑)。

また軟膏を塗ってくれて、貼り付き防止フィルム付のガーゼを貼って包帯。患部はフィルムのおかげでガーゼがまったく貼りつかずラッキーでした。
でも昨日もそうだったのですが、この先生の包帯、やさしい性格なのか緩すぎ!で、今日も帰途にバイクで走行中緩んできて困りました(笑)。

治療後に半分フィルム付きガーゼが余ったのですが、「これは持って帰って家で使ってください」と手渡してくれました。そして「軟膏を出しておきますので、家でガーゼに塗って使ってください。次は金曜日16日に来てください」とのこと。

その後、皮膚科の受付で予約表を受け取り、1階の会計で精算したのですが、なんと領収書には「薬なし」の表示。

もう一度皮膚科の受付で「薬が出ているはずだが」というと、すぐ確認に行ってくれました。
やはり先生が忘れていたとのことで、再度会計に行き、処方箋を受け取りました。
病院横の薬局で軟膏を受け取って、病院の駐輪場に戻ってきたら当の女医さんとばったり
向こうから「ごめんなさい、うっかり忘れていました。すみませんでした」と謝られ、こちらも「いえいえ、どうもありがとうございました」と昨日無理に診てもらったことについてお礼をいいました。
本当に市立病院の皮膚科、とても公立病院とは思えない人間味があって楽しいです。

今回の火傷騒動のそもそもの原因が、猛暑とはいえ半パンでバイク整備をするという私の不注意から起きたことです。エキパイ部を見たら皮膚の痕跡らしいものがこびりついていました(殴)。

幸い火傷はそれほど酷くないようですが、けっこう完治までは時間がかかりそうです。

慣れた作業と甘く見て、気が緩んだ結果の自業自得でした。
とくに今年のような猛暑の下では注意が散漫になりがちなので、普段以上に気を付けないといけませんね。

さて、この後の経過の詳細はココに書いていますので、興味があればご覧ください。

コメント (2)
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