イネがうまく育ってくれるために。
南九州の早場米地帯では、いま田植え準備の真っ盛り。そこで今回は
そんなイネづくりにおける肥料のやりかたについてのおはなしとなり
ます。よろしかったらご参考に。
↓
田植えがおこなわれている田んぼでは、その田とその田に植えられる
イネの品種にあわせて、与える肥料の量がきめられていきます。
そうなんです、無造作に肥料を与えるだけ与えたとしたら、収穫期に
イネがばったりと倒れたり、イモチ病などの病害にかかりやすくなど
して、イネのモミの収穫が皆無になる場合さえありますからね。
また、それはイネの健康のためだけであるだけではなく、自然の環境
のためでもあります。
なんといってもイネの必要とする以上の成分が与えられると、あまった
肥料分は田の排水路や地下からの地下水の流れに乗って河川や海に
流れ込み、いずれは環境に悪影響 をおよぼすことになってしまいま
すから。
そういったわけで
イネが無駄なく吸える量の肥料の量をみきわめる
ことが必要になる ということなのです。
さて、そのように大事な田んぼへの肥料の設計ですが、おおまかに
いえば
● 土が肥えている田
● 土がやせている田
● 土の深さが浅い田
● 土の深さが深い田
● 砂がおおい田
● 粘土がおおい田
● 田にはいる水が冷たい田
● 田に入る水が温かい田
● 日当たりの悪い田
● 日当たりの良い田
などいった条件から、まずは田んぼの種類を分類し、そのうえで
それぞれの田にあった肥料設計の雛型〔便利なんですよ〕を あ
てはめていきます。
その具体的な一例として
たとえばもっとも栽培管理に困難を伴う“土が肥えている”田に
倒伏しやすいコシヒカリを植える場合の 10アール当りの設計
としては・・・
元肥として、チッソなしでリンサンや苦土の多い肥料 を3袋
↓
田植え1週間後に、チッソが6の肥料を 10キロのみ追肥
↓
5月中旬に生育の様子を診て、そのときに適時判断していく
と、いったかたちをとることになります。
といったわけで、今回は 「イナ作がおこなわれている田んぼで
は、その田の肥沃度にあわせて、与える肥料の量がきめられてい
る」というおはなしでした。
・・・今回ご紹介した、肥料のやり方の工夫が功を奏して、実り
の秋に〔早期栽培では真夏になりますけれど/笑〕田んぼの一面
全部に稲穂が実った情景をみるときっていうのは、これはじつに
格別の光景となるんですよね。
◎ 足らないないのをたすというのは簡単ですが、余っているもの
を抜くというのは、なかなかにむずかしいものなんです。
これはまた、ヒトの肥満にも通じる話でもありますよね~。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
南九州の早場米地帯では、いま田植え準備の真っ盛り。そこで今回は
そんなイネづくりにおける肥料のやりかたについてのおはなしとなり
ます。よろしかったらご参考に。
↓
田植えがおこなわれている田んぼでは、その田とその田に植えられる
イネの品種にあわせて、与える肥料の量がきめられていきます。
そうなんです、無造作に肥料を与えるだけ与えたとしたら、収穫期に
イネがばったりと倒れたり、イモチ病などの病害にかかりやすくなど
して、イネのモミの収穫が皆無になる場合さえありますからね。
また、それはイネの健康のためだけであるだけではなく、自然の環境
のためでもあります。
なんといってもイネの必要とする以上の成分が与えられると、あまった
肥料分は田の排水路や地下からの地下水の流れに乗って河川や海に
流れ込み、いずれは環境に悪影響 をおよぼすことになってしまいま
すから。
そういったわけで
イネが無駄なく吸える量の肥料の量をみきわめる
ことが必要になる ということなのです。
さて、そのように大事な田んぼへの肥料の設計ですが、おおまかに
いえば
● 土が肥えている田
● 土がやせている田
● 土の深さが浅い田
● 土の深さが深い田
● 砂がおおい田
● 粘土がおおい田
● 田にはいる水が冷たい田
● 田に入る水が温かい田
● 日当たりの悪い田
● 日当たりの良い田
などいった条件から、まずは田んぼの種類を分類し、そのうえで
それぞれの田にあった肥料設計の雛型〔便利なんですよ〕を あ
てはめていきます。
その具体的な一例として
たとえばもっとも栽培管理に困難を伴う“土が肥えている”田に
倒伏しやすいコシヒカリを植える場合の 10アール当りの設計
としては・・・
元肥として、チッソなしでリンサンや苦土の多い肥料 を3袋
↓
田植え1週間後に、チッソが6の肥料を 10キロのみ追肥
↓
5月中旬に生育の様子を診て、そのときに適時判断していく
と、いったかたちをとることになります。
といったわけで、今回は 「イナ作がおこなわれている田んぼで
は、その田の肥沃度にあわせて、与える肥料の量がきめられてい
る」というおはなしでした。
・・・今回ご紹介した、肥料のやり方の工夫が功を奏して、実り
の秋に〔早期栽培では真夏になりますけれど/笑〕田んぼの一面
全部に稲穂が実った情景をみるときっていうのは、これはじつに
格別の光景となるんですよね。
◎ 足らないないのをたすというのは簡単ですが、余っているもの
を抜くというのは、なかなかにむずかしいものなんです。
これはまた、ヒトの肥満にも通じる話でもありますよね~。
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