グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

こんな花入れもいいな。

2014-03-25 15:38:20 | Weblog
こんな花入れもいいな。

ピナータラベンダーの花器につかっているのは、米国のリンゴ農家の作った
りんごジュースの空き瓶なのですが、そんなお花入れに関する話です。よろ
しかったら。

 ↓


鹿児島の、農具などを展示してある小さな資料館で 焼き物をみました。

白もんの薩摩も もちろんいい。

しかしお花を一輪挿しにしたら きっと匂いたつように映えるにちがいない
こんな作者不詳の黒もんの花器を。 

ののの 花瓶2.jpg 花瓶1.jpg


いかがですか。おもわず

 この器に 野あざみなど投げ込んで鑑賞する自分

を 想像しましたよ。こんなイメージですね。↓ 


ののののののののののののののののののの 花瓶3.jpg

 
解説を見ると、苗代川焼き。

このような一輪挿しに最適な形に向いた作品をつくった、名も知れぬ作者
に対して 共感とそして深い感銘をうけずにはおられませんでした。

と、そのような感慨にひたっているとき、この花器が収納されていた透明
なガラスケースの反対側に解説が書いてあるのに気がついたのです。

・・・解説を一読した私は、まずは驚き・そして納得してしまいました。

そこにはこの花器だと思ってしまった焼き物の由来が、書いてあったので
す。この器は                  昔の尿瓶です、と。。 

うーむ。・・・そうだったのかと唸って、ガラスなどがない時代というか、
あっても高価すぎる時代に、生活感にあふれた焼き物を使ってそのフォル
ムを作るに至った作者の合理性というか、そんなふうな研究心・探求心に
感心せずにはおられなかったです。

ということで、今回は かびんというよりは がびーん。名品というより
は珍品だった という焼き物のおはなしでした。
 

◎ あとづけで気がついたのですが、焼き物で作った尿瓶を花器に勘違い
  する話は、落語などでもあるようですね。そんな落語はなしの中の、
  花器と勘違いする登場人物には、 激しく共感してしまいました/笑。
  会うことができたら、肩たたいて握手しますよ、ぜったい。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染