関東信越厚生局御中
2013年8月29日
新宿区議会議員待遇者 長谷川順一
連絡先 東京都新宿区歌舞伎町1-4-1 新宿区議会待遇者控室
電話:03-3209-1111(代)
要旨
東京都世田谷区千歳台5-20-4に「インターナショナルケアバンクセントスタッフ株式会社」が運営する「グループホーム千歳台さくらえん」が本年8月1日に開設されましたが、介護保険施設として瑕疵がありますので是正するよう行政指導をして下さい。
理由
「グループホーム千歳台さくらえん」(“建築のお知らせ"に記載されていた建築主は個人だったと記憶している)が建築竣工した6月末頃、車いす用玄関スロープの区道側溝の高さが5センチであることに気がつきました。窓ガラスに「入居者募集」「職員募集」のポスターが貼ってありましたので側溝を2センチ高に直すように私は電話をしました。その担当者は「建物の所有者は別なので連絡をします」との回答でした。しかし、改善がなされないまま8月1日からのオープンを迎えました。
厚労省ガイドライン
(平成十八年三月十四日厚生労働省令第三十四号)最終改正:平成二四年三月一三日厚生労働省令第三〇号
『指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準』
介護保険法(平成九年法律第百二十三号)第七十八条の四第一項及び第二項の規定に基づき、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を次のように定める。
(社会生活上の便宜の提供等)
第百四十二条 指定地域密着型介護老人福祉施設は、教養娯楽設備等を備えるほか、適宜入所者のためのレクリエーション行事を行わなければならない。
2 指定地域密着型介護老人福祉施設は、入所者が日常生活を営むのに必要な行政機関等に対する手続について、その者又はその家族において行うことが困難である場合は、その者の同意を得て、代わって行わなければならない。
3 指定地域密着型介護老人福祉施設は、常に入所者の家族との連携を図るとともに、入所者とその家族との交流等の機会を確保するよう努めなければならない。
4 指定地域密着型介護老人福祉施設は、入所者の外出の機会を確保するよう努めなければならない。 (傍線は筆者)
世田谷区長宛に文書によって改善を求めていましたが、改善される見通しはありません。
一般的なグループホームは「自立可能な痴呆症の高齢者」が入居されていますが、貼付資料のように、この施設は『「身体介護」「車椅子」など重度の方でも入居可能』をセールスポイントにしています。であるならば、狭隘な敷地であろうと、玄関周りのアプローチや「福祉タクシー」「ユニバーサルタクシー」の駐車スペース、また公道へ安全に出ることが可能なスロープ設置が絶対条件と考察できます。しかし、世田谷区介護保険課担当者との事前協議は、施設内のことだけで外構工事設計図書についてはノーチェックだったと思われます。
よって貴局による行政指導によってスロープ等が改善され、以後入居者が安穏な生活を送れるよう期待するものです。
以上
【追記】9月2日に関東信越厚生局から電話があり、インターナショナルケアバンクセントスタッフ株式会社は全国展開の運営会社なので、本省が担当である。よって本省に転送するとのことであった。