管理人は電動カートに乗って生活していることもあり、歩道の段差などは何時も気になるところである。近所にオープンしたグループホームのことで世田谷区長宛に文書を郵送した。
世田谷区長 保坂展人殿
2013年8月7日
長谷川順一
要旨
「グループホーム千歳台さくらえん」の外構工事事案を教訓に、介護保険施設に対する指導を改善して下さい。
理由
世田谷区千歳台5-20-4に「グループホーム千歳台さくらえん」が建設され竣工した頃、車いす用玄関スロープの区道側溝の高さが5センチであることに気がつきました。窓ガラスに「入居者募集」「職員募集」のポスターが貼ってありましたので側溝を2センチ高に直すように私は電話をしました。その担当者は「建物の所有者は別なので連絡をします」との回答でした。しかし、改善がなされないまま8月1日からのオープンを迎えました。
8月5日から世田谷区建築指導課、ユニバーサルデザイン課並びに介護保険課にこの事案にについて電話をして、下記の厚労省ガイドラインが明らかになりました。
(平成十八年三月十四日厚生労働省令第三十四号)最終改正:平成二四年三月一三日厚生労働省令第三〇号
『指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準』
介護保険法(平成九年法律第百二十三号)第七十八条の四第一項及び第二項の規定に基づき、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を次のように定める。
(社会生活上の便宜の提供等)
第百四十二条 指定地域密着型介護老人福祉施設は、教養娯楽設備等を備えるほか、適宜入所者のためのレクリエーション行事を行わなければならない。
2 指定地域密着型介護老人福祉施設は、入所者が日常生活を営むのに必要な行政機関等に対する手続について、その者又はその家族において行うことが困難である場合は、その者の同意を得て、代わって行わなければならない。
3 指定地域密着型介護老人福祉施設は、常に入所者の家族との連携を図るとともに、入所者とその家族との交流等の機会を確保するよう努めなければならない。
4 指定地域密着型介護老人福祉施設は、入所者の外出の機会を確保するよう努めなければならない。 (傍線は筆者)
『「せたがや福祉移動サービス案内」パンフレット』
更新日:平成23年12月15日.ページ番号:12285 ...
電車やバスなどの公共交通機関の利用が困難な方が、車いすに乗ったままで乗車できる車両などを使った福祉移動サービスを利用する場合に、利用希望の目的や日時、車いすのタイプなどに適した事業者を選んで、利用予約をする必要があります。
しかし、福祉移動サービスを利用するとき、事業者や車種の選択、運賃・その他の料金のしくみが多様でわかりにくいのが現状です。
このパンフレットでは、高齢や障害のある方から移動について相談を受けることの多いケアマネージャー等の職員にお使いいただけるよう、福祉移動サービスの利用方法や特徴、連絡先などの情報を掲載しました。
また、利用をお考えになっている区民の皆様にも、福祉移動サービスについて、より理解していただくためにご活用いただければ幸いです。
パンフレットの内容は、下記の「添付ファイル」をご覧ください。
(補足)
内容を更新しました。(平成23年12月現在)
「グループホームももちゃん」があります。その専用車は全長4、9メートルでありますが、同ホームの駐車場は奥行が4メートルしか無いので「せたがや福祉移動サービス案内」パンフレット」に掲載されている車いすのままで乗車できる「福祉タクシー」や「ユニバーサルタクシー」は敷地内駐車場を利用できない。また現在は軽自動車が駐車しているので「ボンネット前の約1メートルの隙間を利用すれば車いすは切り下げ側溝部分から公道に出られる」とホーム側は言い訳をするだろうと想像はできます。
世田谷区介護保険担当者としては、狭隘な敷地であろうとグループホームが新規開設されることを歓迎したい心境は充分に理解しますが、玄関周りのアプローチの設計を工夫するならば「福祉タクシー」や「ユニバーサルタクシー」の駐車スペースや、公道へ安全に出ることが可能なスロープ設置が可能だったと考察できます。事前協議の段階で室内だけでは無くアプローチ等の慎重な指導が求められると思っています。
現在、ユニバーサルデザイン課岡崎係長が、設計・施工業者である「東京コーポレーション」に改善方を要請していると聞き及んでいますので期待をしております。
以上