シーズンオフの激安ツアーなので普段には泊まれない5ッ星の「京都ブライトンホテル」が一泊目でした。ホテルを目指して地図を持ちながら歩いていると若い人が自分から私たちに声をかけて親切に道を教えてくれたことが二回もあり、観光客へのもてなしにはビックリしました。
ホテルで読んだ新聞記事にその訳が分かりました。
京都新聞07.2.6夕刊「人ありて観光・京都おもしろ宣言」「京都検定 もてなしの心育てる」に京都商工会議所観光運輸部の部会長福永晃三氏(67)の感慨が掲載されていました。
『今から4,5年前のこと。すでに京都市の「観光客5千万人構想が打ち出されていた。(略)観光活性化へ、どうすればホスピタリティー(親切なもてなし)が可能になるかなど、さまざまに意見が交わされていた。
福永は、仕事先の海外でヒントをつかんだ.「ロンドンでは、道に迷ったりした観光客に、市民が気軽に声を掛けてくる。なぜなのか、彼の地の観光協会で聞いて分かった.市民が、自分たちの街をよく知り、誇りを持っている。小さい時からの地域教育なんですよ。そうか、京都でも、自分たちの歴史や文化、伝統を学ぶ機会をつくれば」――このひらめきが、部会の中で「検定」という形に練り上げられていく。
「京都に住んでる人、働いている人に京都を、正しく学んでもらえば、温かいもてなしができる。この思いだけで立ち上がった検定でした」 』
道を教えてくれた若い人は、京都検定を受けなくても自然に身につけた京都人の心を持っている人でした。
拝啓父上様の放映で神楽坂の街は毎日地図を持ってロケの場所やお店を探している観光客が急激に増えています。神楽坂を通学区となっている地元の小学校長にこの新聞記事を見せたいと思っています。
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