トランプ大統領は、安倍首相との会談で『日本が米国の最新鋭戦闘機「F35」を購入する方針については「感謝している」と述べた。』と報じられている。
政府は、一機130億円というステレス戦闘機F35Bを購入し、海上自衛艦「いずも」を航空母艦に改造してから配備する方針だ。
「いずも」の空母化は、9条改憲しなくても「安保法制」によって、専守防衛どころか敵基地を攻撃するものである。
「F35B」は「リストファンで垂直離着陸」するが、他の艦上戦闘機は航空母艦の離着陸は「カタパルト」と「拘束装置」を甲板に装着しなければならない。
航空母艦の甲板に設置したアレスティングワイヤー衝撃緩和用のオイルダンパー製造会社で「軍需工場」だった「KYB・萱場工業)の資料を調査するため国会図書館に行ってきたので報告します。
「演劇人の皆さんを靖国神社・遊就館にご案内」
『建築物の免震ダンパーの検査データーを偽装して大きな社会問題になっているメーカーのKYBは、戦前から航空母艦の甲板に設置したアレスティングワイヤー衝撃緩和用のオイルダンパー製造会社でした。普段から、遊就館一階に展示されている三菱零式52型艦上戦闘機の着艦フックを説明していますが、今日は大展示室の航空母艦模型の甲板と共に、より詳しく説明をしました。』
「新宿区役所耐震工事もKYBの免震ダンパーだった!」
昭和十七年一月十日 河出書房発行 木村清著『科学新書23 航空母艦』より
(六)飛行機拘束装置
任務を終わった飛行機が所属の航空母艦に帰還して無事降下着艦するには、飛行機は成る可く短距離を走って停止することが望ましい。これには操縦の技術優秀であるべきは勿論であるが、飛行甲板上にも適当なる飛行機拘束装置が設けられて迅速安全に停止せしむるのである。
英米にての公表によれば、この装置を必要とすることが新しい艦型の発達に対し最も困難な問題であるという。この拘束装置に対する根本問題は三十年前エリイ氏が試験に採用したものと変わらず、飛行甲板を横ぎりて少し高く鋼索が適当の間隔に数條展張され、飛行機の尾端下方に取附られる鈎が、この鋼索にかかり、これを掴んで引張ることとなる。さすれば索の張力が制動力となりて作用し機は次第に停止する。この制動力を起こすには重力を持ち上げるもの、発條の張力によるもの、摩擦制動、圧搾空気又は油圧制動その他ののものがある。鋼索の高さは飛行機の車輪の軸より低くするので車輪の回転には支障は無い。(略)
旧漢字を当用漢字に変換した。
丸編集部「軍艦メカ 日本の空母」より
77~78P 空母「翔鶴」
(続く)
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