2月20日、世田谷区誌研究会主催講演会「江戸幕府最後のプロジェクトー品川御台場」に参加してきました。
受付では、レジュメと「実録 桜田門外の変」のチラシを渡されました。井伊直弼の墓がある豪徳寺は、会場から徒歩15分の距離にあります。
「高輪築堤」は、御台場で使われた技術と資材が使われたと言われていますので、御台場に強い関心がありました。
講師である品川歴史館元学芸員であった柘植信行氏です。
家康・秀忠・家光の江戸城と城下町、利根川東遷、京都御所改築、明暦の大火による江戸城と城下町の再建など数多くの江戸幕府プロジェクトがありました。
江戸幕府最後のプロジェクトが品川御台場でした。総工費は、96万両と言われています。
靖国神社・遊就館図録「展示室3 明治維新」の「国防の強化」には御台場の歴史が掲載しています。
写真にあるカノン砲は、遊就館二階通路に展示されています。
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レジュメ及び映写されたスライドを転載します。
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参考Blog記事
「開国と攘夷」下田の街レポート①
お台場海浜公園
柘植氏が撮影
絵はがき
木杭は5.4~ 6.3㍍ 長い木杭は 8.1㍍もあった。
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【参考】旧丸ビルが建ったのが、今から94年前。1999年に旧丸ビルが取り壊された時に地下から無数の松の丸太が発見されました。旧丸ビルの基礎にはアメリカ北オレゴンの松が杭として使われました。木杭は全部で5443本打ち込まれましたが、長さは2種類で、15メートルのものが1350本、13.5メートルのものが4093本使用されたそうです。松が地下から引き抜かれた時の松の状態はほぼ当時のままだったそうで、松の生命力は脅威的です。そんな旧丸ビルに使われた松杭が、2002年に完成した現在の丸ビルに展示されています。
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柘植氏は「高輪築堤」は、御台場で使われた技術と資材が使われたと追加説明をしました。
世田谷区誌研究会主催の次回の講演会は「描かれた大江戸の川と橋 水路と船運」です。
(了)