世田谷区長に提出した「三年後の徳冨蘆花没後90年記念事業」についての陳情書に、「世田谷美術館」を追加挿入しました。それは蘆花記念館には「不如帰」の挿絵を自ら黒田清輝に依頼して、逗子海岸に佇む浪子を描いてもらった原画が展示されていますので、世田谷美術館が「企画展」をしてくれればと考えています。(但し実物は事務所の金庫に収蔵)
他には、蘆花が粕谷村を描いた水彩画や愛用した画材も展示されています。
「黒田記念館デジタルアーカイブ」に裸婦像の智・感・情がアップされています。(作品の大きさ180.6㎝×99.8㎝)
在沢中水彩画グループで、富山県立近代美術館で開かれていた「黒田清輝展」を鑑賞したことがあります。学芸員が「当時の明治画壇では裸婦像を描くことはタブーだったが、黒田は果敢に裸婦を描きました。この智・感・情は日本女性で有りながら八頭身に描いています」と解説してくれ、有名な「湖畔」と共に大変印象深い作品の一つです。「湖畔」の原画を近くで見たとき、浴衣越しに見える乳房の膨らみに、随分と肉感的でエロチックなものを感じたことを記憶しています。