23日にガイドした長野県労連の女性部長高橋さんからメールで感想文が届きましたので転載します。文中にある「後戻りしない」とは人間魚雷「回天」のエンジンは魚雷のエンジンを転用していますのでスクリューは前進回転のみで逆転は出来ません。映画「出口のない海」の主人公は海中で岩に突っ込みましたがバックが出来ずに艇の中で窒息死してしまいます。
映画「出口のない海」オフィシャルサイトhttp://www.deguchi-movie.jp/
高橋さんは特攻兵器のように当時の軍国主義日本を「命を尊ぶ」医療現場で働く立場ならではの鋭い感性で批判をしています。
『長野県医労連の女性部長をしております高橋です。23日の熱のこもった長谷川さんのガイドにとっても感動しました。
ともすれば観光にもなってしまいがちなバス旅行ですが、長谷川さんのガイドのおかげで、青年部のみなさんと平和について語りながら感動をわかちあえる貴重な一日になりました。本当にありがとうございました。私は靖国に行く前に【出口のない海】を2回観て行ったので遊就館で回天を見たときは鳥肌がたちました。決して後戻りしない黒光りしたあの魚雷に搭乗した若者の気持ちを思うと心がえぐられるような深い悲しみが襲いました。あの兵器は当時の「後戻りできない日本」のまさに狂気の象徴だとおもいます。
平和への道を行く決断をする機会は1回ではなかったはずなのに、なぜ当時の実力者はその道を歩めなかったのか?
あの神社に恭しく参拝する総理たちの感性を思うと薄ら寒い思いがします。あの場で感じた恐怖をたくさんの人に味わってもらいたいです。長谷川さん、これからの東京は暑いでしょうがお体に気をつけてがんばってください。』 諏訪共立病院 高橋敦子