葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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来年は新しい戦前にならないために「新宿新聞」の健筆に期待する

2022年12月31日 | 憲法・平和・人権・防衛

新宿・渋谷・池袋のローカル紙「新宿新聞」1月1日号が配達されました。

12月29日にタモリが「徹子の部屋」で、来年は「新しい戦前になるなるんじゃないですかね」と言いました。

しかし、放送法で縛られたテレビや政権批判に甘い一般新聞ではなく、新宿新聞や地方紙が「安保三文書」を鋭く批判して国民を鼓舞していくならば、一足飛びに軍拡と増税路線の方向にはいかないだろうと確信しています。

勿論、日本共産党を始めとする各野党と「2023年安保」を闘う市民運動が大きくなるでしょう。

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<文字起こし>

2023年 賀正
「核」の〝威嚇競争〟からの脱却。
プーチンさん、習近平さんへの賀状
「領土」ではなく「IT技術」の争奪を!

▼世界が抱える課題
 新型コロナで世界は一変した。2019年12月頃に始まったパンデミックにより、人々は孤立感を深めた。
 一方で、ロシアがウクライナに軍事侵攻し、核の使用までちらつかせている。中国は、台湾統一には武力も辞さずと脅かしけ、ー触即発の事態が続いている。
 まだある。地球温暖化による気候変動だ。イタリアの代表的な観光地・ナポリをはじめ、世界中の至る所で水や火災が起き、寒波、熱波などの異常気象に人々は苦しんでいる。さらには、ウクライへの軍事侵攻に端を発したエネルギー危機も深刻で、どの国も極端な物価髙騰に生活振り回されている。
  『地震、雷、火事、親父』という諺は、今や『核戦争、ミサイル、テロ、コロナ』と置き換えてみたくなるご時世だ。
  ▼防衛費43兆円の衝撃
   国内も動きがあった。昨年12月16日、岸田政権は国家安全保障戦略(NSS)など安保関連3文書を閣議決定した。
  「敵基地攻?能力」を「反?能力」の名称で保有すると明記。そのうえで23年度から5年間の防衛費を、現行計画の1・5倍以上となる43兆円とするものだ。
  ▼「反撃能力」の是非
   問題となるのは、相手国のミサイル拠点を叩く「敵基地攻撃能力」「反撃能力」の保有だ。敵が引き金を引く前その前にミサイル攻撃ということだ。果してそれは可能なのかまたに必要すのか
  ▼防衛費43兆円とは
 日本の防衛費は日米安保により、GDP(国内総生産、現在約539兆円)の1%が守られてきた(グラフ参照)。


 今後GDPの2%になれば、その金額は毎年1兆円ずつ増額される。
 22年度は54兆円と1%を少しはみ出した。23年度は約14兆円を上乗せし、68兆円が見積もられている。24年度からは毎年1兆つ上乗せして、5年後の27年度には11兆円となる。この増額分と仮称・基礎的防衛興(1年間で約5兆円)との合算が「5年年間で43兆円」となる。
▼先制パンチの費用
 この基礎的防衛興が「専守防衛」のための従来から費用にあたる。
 また増額分が「敵基地攻撃能力」、I抑止」のために相手国に「先制パンチ」を繰り出す費用と考えればわかりやすい。
 日本の防衛費は、現在世界第9位だが、37年にはロシア、イギリスを抜き、日本は米中印に次ぐ世界第4位の大国になる。
▼国の借金千2百兆円
   一方、日本債務残高(借金)は約1200兆円と〝世界だ一だ〟GDPの2・5倍を超える。
  23年度の国の予算は114兆円のち、税収は70兆円、残る35兆円が新規国債だ。27年度からは「2%の防衛費」が常態化すれば毎年10兆円の防衛費負担がのしかかる。
  中国は台湾を武力により統一するのか
   ところで、中国の「台湾統一」の意思は固いとされるが、では一体、その先はどうするつもりなのか領土的野心はそれまでにして、今度は平和外交を進めていくことが、国を豊かにする最善の方法だと、習近平氏なら理解しているはずだ。またロシアのウクライナ侵攻では、破壊された人々の悲惨ならしを、嫌というほど見せられてきた。武力のは建物を、生活を破壊し、その復興には途方もない時間と労力、資金を必要とすることも習近平氏は知つているはずだ。
   習近平氏が武力を封印し、平和外交へ軌道修正すれば、日本は相手国の軍事拠点を叩く反撃能力など持たずに済む。北朝鮮の警戒も必辱。
▼領土的野心を捨て科学技術競争を
 そこで、あえてプーチン氏と習近平氏に言いたい。今は領土拡張の時代ではなく、IT、ネットの時代だ。
   プーチン氏も習近平氏も、ウクライナや台湾の領土占有に血眼になるより、仝頭脳、科学技術を使った平和なくりをした方が、どんなにか自国の〝富〟を増やせるのではないかと。
    ある専門家日く。「領土の地下に眠るレアアースや、海底油田こそ、富をもたらす原資だ」と。
     その通りだ。海には各国の領海とEEZ(排他的経済水域)があり、その外側には、誰もが事由に航行でできる公海が広がっている。そして宇宙だ。海も宇宙も、まだまだ開発の余地が十分にある。だからこそ技術の発展を図り、米露中が協力し合った方が、よほど得策なのだが・・・。
    ◇   ◇
 ▼核兵器のない世界はできるのか
     核兵器で争う者に勝者はいない。なぜなら、これを使えば自国を、自国の領土と歴史、文化ら消去してしまうからだ。敵だけく味方すらも消してしまうことになりかねない。もちろん、領土は放射能で汚染されてしまう。
 ▼かつてアメリカとソ連だけが核兵器を独占し、世界を席巻した時代から、今や多くの国、米・英・仏・露・中・インド・パキスタン・北朝鮮などが核を持つ時代になった。核保有国と非核保有国に世界は二分され、その不安定なバランスの上に成り立っている。
武器を持つと人は相手を威嚇したくなる。
 ▼核兵器を持つことで、周囲を威嚇したがる〃輩〃は確かにいる。しかし実際には、そう簡単に〃核〃を使うことはできない。
   ただし使ええなくても、持っているだけで大きな力となる。国をも「威嚇」できるからだ。また、「抑止力」にもなるからだ。人類がつくり上げた最終破壊兵器の〃核〃は、危ういバランスの上にあるとはいえ「威嚇」にしか使えない。核の実際使用は見事に封印されてきた。
 ▼もう、核の〃威嚇〃が幅を利かす世界は、ご免こうみりたいたいものだ。核さえなくなれば、〃敵地攻撃能力〃を持つという議論も、敵に先制ンチを喰らわす必要もなくなるわけだ。
「核のない平和な世界」は、どこまで行っても〃絵空事〃なのだうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(了)

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