「戦争を語り継ぐML」に投稿された池田幸一さんのメールの一部を転載します。
・・・・ここから原文・・・・
(略)
長い間放置されていたこれらアカデミックな調査、研究が、今ようやく進められて
います。幸い来年度の概算予算も設定され、それらの幕開けとして以下のセミナーが催されます。当事者を代表して猪熊得郎、村山常雄の二人が参加発言して呉れます。
ロシア史研究会「抑留パネル」御案内 シベリア抑留研究会
来る10月22日(土)、23日(日)に開催されるロシア史研究会年次大会の共通論題として、私たちの提案に基づく「抑留パネル」が以下のように実施されます。この問題に関する本格的な学術研究発表の場としては最初になりますが、元抑留者の方々の発表、発言もあります。どなたも自由に、無料で参加できるので、お誘い合わせのうえ是非ともお越しください。(ロシア史研究会http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssrh/)
<名称>「戦後66年シベリア抑留を問う―急がれる公文書開示と実態解明」
<日時>10月23日(日)13:30~17:00
<場所>青山学院大学11号館2階(地下鉄表参道駅B1出口より徒歩5分、青山学院大学正門入り右手
<次第>
開会の辞 藤本和貴夫(大阪経済法科大学教授)
発言 猪熊得郎 (シベリア立法推進会議世話人)
基調報告 富田 武 (成蹊大学教授) 「日米ソ公文書に見るシベリア抑留」
*時間の都合で10分以内、当日配布(事前アップ)のペーパーを御覧下さい。
報告1 クズネツォーフ С.И. (イルクーツク国立大学教授)
「1945年のソ日戦争の日本人捕虜に対するソ連国家の政策」
*ロシア語で発表、時間の都合で同時通訳せず、当日配布の翻訳ペーパーを参照。
報告2 村山常雄 (『シベリアに逝きし46300名を刻む』著者)
「抑留研究の共通ベース:用語と資料」
報告3 阿部軍治 (筑波大学名誉教授)
「シベリア抑留者たちの三重苦 飢えと酷寒と重労働を中心に」
休憩(15:10~15:30)
報告4 小林昭菜 (法政大学大学院博士課程)
「ロシアの公文書に見るシベリア民主運動」
報告5 栗原俊雄 (毎日新聞学芸部記者)
「引揚げ後の抑留者たち 未完の悲劇として」
質疑応答(司会:富田、ロシア語通訳:池田嘉郎)
総合討論( 同上 )
閉会の辞 下斗米伸夫(法政大学)
何のための学習か? ロシア側としっかり共通の歴史観を持つためです。その結果として出てくるものは、たった1週間足らずの火事場泥棒的参戦で、ロシアの戦果は虫が良過ぎはしないか。「シベリア抑留」の犠牲を踏み台にした北方四島の即時返還のための理論武装です。
“引き取ろうにも船も無ければ食料も無い、日本兵60万を今すぐ帰されても困る
のだ。暫くはそちらで預かっては貰えないか!”こんなマル秘の秘密文書がロシア側にない限り、北方四島返還の希望は見込みありと思います。
(以上)