東京~富士~東京~長岡~大阪~東京~厚木~倉敷など、相変わらず移動の日々がつづいているが、本日、早めに富士に着くと冠雪したばかりの富士を拝むことができた。
堤俊作先生&富士フィルさんの「第九」コーラス指導以来、富士に通い始めてかれこれ16年になるが、富士山の偉容ばかりは見飽きることがない。季節により、時刻により、ひとつとして同じ表情はないのだが、その厳しくも優しい包容力の大きさだけは不変だ。
いまは、駅併設のカフェで、「エスプレッソをかけるソフトクリーム(アフォガート)」を味わいつつ、表紙だけみて選んだ不可思議な短編集の頁を手繰っている。気が付けば昔より読書量が落ちている。さらには小説より実用書や参考書の割合も増えている。これはいけない。移動の時間も長いのだから小説を読まなくては、と思うのだが、若い頃のように目がタフでなくて、休み休みとなってしまうのがもどかしい。
昔はよくレコードをジャケット買いしたものだが、この表紙買いした本もなかなか気が利いていて面白い。お迎えまでの小一時間、しばし音楽を忘れて読み耽ることとしよう。