この2日間、病院に出かけた以外は成田の宿籠もり。近所にディスクユニオンもなく、自ずと1月30日のマタイ東京公演の録音を繰り返し聴くこととなった。
アマチュア・コーラスの場合、本番と録音の印象の異なるケースが多い。マイクがコーラスの技術的な瑕疵に敏感だからで、会場では気にならなかった発声、ピッチ、発音の難が残酷なほどに露わにされてしまうからだ。2013年のあの人生の記念碑とも呼べる聖トーマス教会に於ける「ロ短調ミサ」ですら、録音で聴くと耳を覆いたくなる場面が少なからずある。
というわけで、今回の「マタイ」も些か心配しながら聴いたのだが、思いのほか落胆する場面はなかった。もちろん、自分が指導しているのだから、未だ課題山積なことも、どこが拙いのかも承知の上なのだが、この録音ではそうした弱みがかなり薄まって、気にならない程度にまでなっている。
本番の神聖な空気の中で、本来の自分たち以上の力が出せたからでもあろうし、素晴らしいオーケストラに力を貰ったためでもあろうし、わが指揮が高みに導いたのだとも言えるだろう。神のご加護もあったのか??
もっとも、声楽の難易度として、マタイよりロ短調ミサのほうが、遥かに高いという考慮も必要だろう。
ライプツィヒ・ツアーに参加するのは、東京公演130人中の70人弱。60人もの方がお留守番となる。優れたソリスト陣、オーケストラともども、このままの陣容でライプツィヒに乗り込みたい気がする。それほど、見事なパフォーマンスでなのである。もっとも、2/13~14の最終合宿では、より鮮明に技術的・精神的課題が浮き彫りとなり、苛烈なレッスンとはなったのだが・・。
それともうひとつ。
少し前に「マタイの186分9秒」と書いたけれど、録音を聴きながら、これが違っていたことに気付いた。あの合計タイムは全部で68あるトラックの音の頭から尻までしかカウントされていない。つまり、あの日のステージにあった曲間の呼吸や余韻などがカットされていたのである。いま、その曲間の復活をエンジニアにお願いしたところ。というわけで、完成品はあと数分長いものとなるであろう。
アマチュア・コーラスの場合、本番と録音の印象の異なるケースが多い。マイクがコーラスの技術的な瑕疵に敏感だからで、会場では気にならなかった発声、ピッチ、発音の難が残酷なほどに露わにされてしまうからだ。2013年のあの人生の記念碑とも呼べる聖トーマス教会に於ける「ロ短調ミサ」ですら、録音で聴くと耳を覆いたくなる場面が少なからずある。
というわけで、今回の「マタイ」も些か心配しながら聴いたのだが、思いのほか落胆する場面はなかった。もちろん、自分が指導しているのだから、未だ課題山積なことも、どこが拙いのかも承知の上なのだが、この録音ではそうした弱みがかなり薄まって、気にならない程度にまでなっている。
本番の神聖な空気の中で、本来の自分たち以上の力が出せたからでもあろうし、素晴らしいオーケストラに力を貰ったためでもあろうし、わが指揮が高みに導いたのだとも言えるだろう。神のご加護もあったのか??
もっとも、声楽の難易度として、マタイよりロ短調ミサのほうが、遥かに高いという考慮も必要だろう。
ライプツィヒ・ツアーに参加するのは、東京公演130人中の70人弱。60人もの方がお留守番となる。優れたソリスト陣、オーケストラともども、このままの陣容でライプツィヒに乗り込みたい気がする。それほど、見事なパフォーマンスでなのである。もっとも、2/13~14の最終合宿では、より鮮明に技術的・精神的課題が浮き彫りとなり、苛烈なレッスンとはなったのだが・・。
それともうひとつ。
少し前に「マタイの186分9秒」と書いたけれど、録音を聴きながら、これが違っていたことに気付いた。あの合計タイムは全部で68あるトラックの音の頭から尻までしかカウントされていない。つまり、あの日のステージにあった曲間の呼吸や余韻などがカットされていたのである。いま、その曲間の復活をエンジニアにお願いしたところ。というわけで、完成品はあと数分長いものとなるであろう。