
今回のドレスデン滞在では、体力温存のため美術館に行かないと決めていたのだが、新市街地の路地裏を歩いていると気になる画廊に出逢ったので、覗いてみた。
GALLERY HIMMEL=天空の画廊
まず、画廊の名前が素敵ではないか。
そこで、2月末まで開催されているのが、Curt Querner (クルト・クヴェルナー,1904 - 76)展。はじめて聞く名前だが、その風景画や人物描写の奥深さに忽ち魅せられてしまった。ドイツ国内では著名だという。



「レコード買うのやめて、どれか買って帰るか?」と、持ち前の物欲が頭をもたげたものの、気に入った作品が9800~14,000EUROとのことで一旦は諦めた。否、作品の価値からいって、決して高くないのだと思う。気に入ったわけだし。たとえば、シャガールなど人気作家の版画を買うのなら、こちらの一点ものの水彩画や油絵を買う方が賢いに違いない。







宿から画廊まで徒歩5分ということもあり、結局、ドレスデン滞在の3泊+1泊(計6日)の間に5度も訪問してしまった。誰もが訪れる観光地を早足で駆け抜けるのも悪いとは言わないが、自分だけの名所に何度も訪れるという方が性にあっているようだ。

ネルソンス&シュターツカペレ・ドレスデン終演後、いよいよライプツィヒに発つ前、予約の列車まで小一時間あったため、画廊を再訪。店主のMichaelさんと記念撮影。Michaelさんは奥様ともどもライプツィヒご出身で、バッハの音楽をこよなく愛されているとか。不思議なご縁を感じた次第。


