明鏡   

鏡のごとく

のこのしまのおもひで

2009-10-11 17:28:49 | 
とんびのつめが
とおくからつまびいているような
秋桜がゆれる丘の上

燈火台に火をともし
のろしをあげ
太宰府迄見えたという丘の上

円陣を組む石たちに乗った
万葉の時の真ん中に降りて行くまえの儀式のように
とんびとび こらもとび

防人の姿は見えずとも
秋桜がゆれる丘の上
とんびとび こらもとび

海の向こう
もうすぐうられてしまう観覧車にも人の姿はみえないが
時もまた見えないものでとまってみえて