東日本大震災で発生したがれきの広域処理について、細野環境相は25日、福岡県を訪れ、知事や福岡、北九州両政令市長に受け入れを要請した。
北九州市は、独自の安全基準を設けて受け入れに向け調査に乗り出すとしたが、福岡市は受け入れ困難との見解を伝えた。一方で、環境省が示す安全基準については3人とも疑問を呈した。
環境相が九州、山口の首長に直接要請するのは初めて。小川洋知事、福岡市の高島宗一郎市長、北九州市の北橋健治市長とそれぞれ会談した。
環境相は北九州市役所を訪れ、616万トンものがれきが発生している宮城県石巻市分の処理を要請。国の安全基準への疑問などから、北九州市が独自基準を設ける意向があることを踏まえ、「それぞれの自治体で(安全の)基準を設けることは尊重する。前に進める態勢でやりたい」とした。
北橋市長は「職員を派遣し、調査したい」と応じたが、会談後、受け入れ時期については「不安や風評被害への懸念もあり、いつまでにという計画は白紙」と明言を避けた。
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