今日は、いよいよ退院できる日。
その前に、前日のことで書き忘れていたこと。
3日、硬膜外麻酔の跡に貼ったテープがかゆくなってきたので、
検温の時に、看護師さんに質問する。
akubi: 硬膜外麻酔の跡に貼ったテープ、いつまでしておくんですか?
かゆくなってきちゃったので・・・
nurse: もう取ってもいいですねぇ。 ちょっとみせてもらえますか?
akubi: はい。よろしく。(と、パジャマの上を脱ぎ、背中をみせる。)
nurse: もうきれいにふさがっているので、今取りますね。
ふさがる?
そんなに大きい穴が、あいていたの?
と、ギョッとしたが、驚くほどのことはなかった。
脊髄につながっている穴だもの。
菌が入れば大変だから、慎重になるだけのようだ。
さて、ここからは4日のお話。
朝の検温。
熱も問題なし。
血圧にいたっては、自宅で測っても出たことがない数字。
上が116,下が69・・・
いかにストレスがないって事だろう。
病院での最後の食事も完食。
この病院は、2時までに退院すればいい。
私の場合は、息子が下校してくるまでには、
帰っておきたい。
午後に病院を出ても十分間に合うが、
梅雨のこの時期、大雨警報がでて、
下校時間が早まるかも知れない。
そう思って、請求書が出る10時半近くに退院することにしていた。
母と従兄が迎えに来てくれるって言うし・・・
先生が、「教授の退院前検診を受けて下さいね。」と、
言っていたので、外来に降りるんだろうって思っていた。
と言うのも、木曜日の午前中、教授は外来に出ているので。
で、ベッドに寝転がっていたら、いつの間にか寝てしまったようで・・・
師長さんの「akubiさん、退院前検診をするので、処置室へ来てもらえますか?」の声に、少々あわてる。
? 今処置室って言ったよなぁ・・・
ぼけ~とした頭で、処置室へ行く。
どうやら私は2番目のようで、廊下の椅子に座って待つ。
名前を呼ばれたので、中へはいる。
担当は、2回目の術前検診の時に出会った先生だ。
あれ? 退院前検診には、師長さんがつくの?
ふ~ん・・・と思いながら、内診台へ上がる。
まず、お腹の創をチェックした後、あちこちを押さえている。
Dr : 痛くないですか?
akubi: はい、別に・・・
その後内診。
子宮を取ったので、縫合したところのチェックをしているんだろうな。
Dr : はい、問題ないです。 退院オッケーです。
akubi: ありがとうございました。
腹帯、下着を身につけながら、師長さんに質問する。
akubi: いつまで腹帯をしてた方が良いんですか?
師長 : いつまで・・・って、はっきり言えないんですけど・・・
面倒だったら別に腹帯じゃなくてもいいですよ。
腹巻きやソフトガードルでもかまわないし。
ただ何もつけないと、縫ったところが盛り上がってくるので、
しばらくは何か身につけておいて下さいね。
ほぉ! そう言うものか・・・
出来るだけ早く縫ったところを目立たなくさせたいので、
何か身につけよう!
でも、ガードルは苦手だしなぁ・・・
処置室から病室に戻ると、誰もいない。
いや、看護助手の人で一杯。
と言うのも、木曜日は、シーツ類の交換日。
ホコリがもうもう舞っているので、みんな病室から出ているようだ。
ただし、私のベッドは、退院後に交換するようだ。
でも・・・
先週の木曜日って、こんな大がかりにやっていたっけ?
いくら記憶を呼び戻しても、こんな光景はない。
なぜだろう?
私なりに考えたこと。
先週のこの時間帯は、この病室には3人しかいなかった。
当然残りの3つのベッドは、シーツ類を交換した後。
その数の違いかも・・・
そのうちに、みんなゾロゾロ戻ってきた。
10時近く、空いていたベッドに新しい人が入ってきた。
年配の女性で、ご主人と一緒にお見えだ。
「よろしくお願いします。」と、みんなに向かって挨拶されるが、
私は、もうすぐ消えますんで・・・
検温の時間になり、看護師さんがやってきた。
特に私には用はないだろう・・・って、思っていたら、
「akubiさん、これ外来の予約票です。」と、紙を差し出す。
ただし、渡してくれる前、
「えっ! 次8月2日? えらく日にちがあるやん!」と、
驚いておられた。
こっちだって、聞いて驚きますよ。
初めての外来は、2週間後って思っていたんだもん。
nurse: でも退院されたら、家事をしないわけにはいかないしねぇ。
akubi: そう、手を抜けることは、手を抜くつもりだけど・・・
昨日先生に、10キロの犬は当分抱いてはいけないって、
言われたし・・・
nurse: でも、重い物を持って、お腹がさけたって話は、聞いたことがないけどな ぁ。
でしょ?
いちいち物を持つとき、重さを量る訳じゃないんだけどなぁ。
持てない!って思ったら、持たないと思うし・・・
10時半頃、医事課の人が、請求書を持ってきてくれる。
いろいろ説明してくれる。
包括評価制が、どうのこうの・・・
確か入院案内に書いてあったわねぇ。
限度額が、どうのこうの・・・
そうかぁ~
これがなかったら後から高額医療の申請をしないといけなかったんだよね。
その時は、請求書の見方がわかった気になった。
(家に帰って、もう一度見たとき、な~んにも覚えていなかったけど)
説明を受けているとき、母と従兄がやって来た。
あっ! 迎えが来たので、そろそろ退院しますね。
「じゃあ、忘れ物がないか、チェックしますね。」と言って、
ベッドサイドのセイフティボックス、荷物入れ、ベッド下をチェック。
引き出しは、引き抜いて奥に落ちていないかチェックしていた。
そして、手首につけていたリストバンドを、切り外してもらう。
「お世話になりました。 ありがとうございます。」と、挨拶する。
今日入院してきた人は、まだカーテンが閉まったまんま。
まあいいか~~
残りの人たちに、
「お世話になりました。 一足先に帰ります。」
と、挨拶をして、病室を後にする。
そして、ナースステーションの前でも、
「akubiです。 お世話になりました。」と挨拶をして、
病棟を後にした。