この仏像ですが…
それほど大きなものではないのです。
この観音像と出会い、「悪夢を良い夢に変えてくれる」観音様と知って以来
いやな夢を見た時、必ず思い出していました。
今でこそ、高校の修学旅行は海外とか遠くに行くことが多くなりましたが
私の時代は、「京都・奈良」
その奈良で出会ったのがこの観音様でした。
夢見る夢子ちゃんの頃ですから
悪夢を良夢に変えてくれる観音様を信じ
何度嫌な夢を忘れる事が出来たでしょうか…。
私が仏像や、寺社に興味を持ったのは
「叔母」の影響です。
中学からの帰る道に叔母が入院している病院が有り
毎日必ずそこによるのが習慣でした。
物静かな叔母で、モジリアニの絵によく似た
首がすっと長く、なで肩で着物が良く似合う所謂日本型の美人です。
その叔母の持ってる本に仏像などが有ったので
良く眺めていまして…
高校の修学旅行で、圧倒される仏像群と出会い
衝撃を受け、のめり込んでいった！って訳です。
修学旅行から帰って、叔母と仏像の話をするのが
その後の日課となりましたが…
話すのは９割私で、叔母はニコニコしながら聞いて居る…
そんな日々でした。
その叔母も、私が高校３年の時に亡くなり…
叔母が毎日愛用していた、三面鏡が私の手元に残りました。
以降、ずっと愛用しガタガタになって壊れるまで使いましたが…
三面鏡が消えても、叔母の姿と仏像好きは私に残ったようです。
あれから、ずっと奈良に行く機会に恵まれず
今回、やっと行く事が出来て…何だか、叔母が傍に一緒に居るような
何だかホッとする安心感に包まれた旅でした。
大好きな仏像には、多く出会う事が出来ませんでしたが
これから行く機会も増えるでしょうから
１体、１体心を込めて見入って来たいと思って居ます。
明日香、斑鳩に立つと、いかにも飛鳥人のような叔母の故郷のような気がして
「藤原京」は何にもない所だから…と言われても
そうは思わなかったのは、そこに叔母の影を見たせいかもしれませんね～。
お顔こそ、細面でしたが
目や頬のはり…叔母そっくり。
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 飛鳥資料館 の前の道を
たまたま通って、急遽戻って入いり
レプリカとはいえ、この仏像に出会えたのも嬉しい事でした。
ホント、今回の「奈良の旅」は
忘れかけていた歴史と、懐かしい叔母を蘇らせる旅であったと思います。
ホント、ミンに感謝。
忙しいからこそ…、忙しい時こそ…
心の洗濯が必要なんですね…。
まさに、忙中閑あり
どんな時でも、ちょっとした時間は取れる…
蝉がうるさく鳴きだしました。
今日も暑い日になりそうです。
続きはまた…