もう、随分随分前です。
長野の結婚式から、横浜の叔母の家に遊びに寄って
その時初めて鎌倉一人旅をしました。
駅で、観光地図を貰い
まずは、定番の「鶴岡八幡宮」へ。
そして、頼朝の墓へ…。
鎌倉時代と言えば、頼朝!
誰でもが知っている頼朝…
でもお墓は…ホント地味で質素で…
驚いた記憶があります。
最近は、少し手を加えて、ちょっと立派になりましたけれど。
それから何処をどう歩いたのか?記憶は定かではありませんが
鮮明なのは「鎌倉文学館」
両側の木立が覆い被さる様な緩やかな坂を上ると
入る人を拒否するような重々しい門があり
西洋館が顔を覗かせます。
この中を一人静かに展示物を眺めながら歩き、
ふと、アールで縁取られた窓から眺めた景色に思わず息をのみました。
西洋風のバラの庭園の向こうに鎌倉の海が木立の間から見えるのです。
その景色が脳裏に焼き付いてしまいました。
それから私の妄想が時々むくっと顔をのぞかせます。
妄想ですから、かなり漠然としたものです。
あの文学館から見えるような景色の所に
リビングと寝室だけの小さな家があり、
私は、美味しいコーヒーを入れて、
ロッキングチェアーに座る人にやさしくコーヒーを差し出しながら
その肩に両腕を回して、木立の向こうの海を見る…。
午後に二人より添って、ゆっくり買い物に出かけ
また静かに戻ってくる…。
全くもって妄想の域を出ませんが…
女は時に、誰も知る事が出来ない頭の中で妄想に浸りこむ時が有るものです。
この妄想、何度頭をもたげたでしょう…
黒くぼんやりしたロッキングチェアーの人影…
その人影がはっきり見える日は来るのでしょうか??
来ないのでしょうか???
そう、昔のHPの何処かに同じような事を書いた記憶があります…
文面は変わっているのでしょうか??
書いた本人も、まるで思い出せはしないのですが…。
それから何度か、文学館に行きましたが
あの時感じた「光景」と同じには見えません…。
私の思い描く「光景」は、いつの間にか妄想の中で
作りかえられていたのかもしれません。
そう、現実なんてそんなもんですよね。
妄想は妄想であって…現実ではない!と知りながら…
いまだに妄想が頭の片隅をよぎる。
げに不思議なのは、女の頭の中です。
白馬に乗った王子様が、現れるのを待つのと同じですね…。
*************
今日は、室内で過ごす分には風が吹き抜け涼やかです。
こんな日、後何日あるでしょうか…。
フライパンの上のウィンナのようにジリジリ焦がされる日が
もうじきやって来そうで怖いです。
長野の結婚式から、横浜の叔母の家に遊びに寄って
その時初めて鎌倉一人旅をしました。
駅で、観光地図を貰い
まずは、定番の「鶴岡八幡宮」へ。
そして、頼朝の墓へ…。
鎌倉時代と言えば、頼朝!
誰でもが知っている頼朝…
でもお墓は…ホント地味で質素で…
驚いた記憶があります。
最近は、少し手を加えて、ちょっと立派になりましたけれど。
それから何処をどう歩いたのか?記憶は定かではありませんが
鮮明なのは「鎌倉文学館」
両側の木立が覆い被さる様な緩やかな坂を上ると
入る人を拒否するような重々しい門があり
西洋館が顔を覗かせます。
この中を一人静かに展示物を眺めながら歩き、
ふと、アールで縁取られた窓から眺めた景色に思わず息をのみました。
西洋風のバラの庭園の向こうに鎌倉の海が木立の間から見えるのです。
その景色が脳裏に焼き付いてしまいました。
それから私の妄想が時々むくっと顔をのぞかせます。
妄想ですから、かなり漠然としたものです。
あの文学館から見えるような景色の所に
リビングと寝室だけの小さな家があり、
私は、美味しいコーヒーを入れて、
ロッキングチェアーに座る人にやさしくコーヒーを差し出しながら
その肩に両腕を回して、木立の向こうの海を見る…。
午後に二人より添って、ゆっくり買い物に出かけ
また静かに戻ってくる…。
全くもって妄想の域を出ませんが…
女は時に、誰も知る事が出来ない頭の中で妄想に浸りこむ時が有るものです。
この妄想、何度頭をもたげたでしょう…
黒くぼんやりしたロッキングチェアーの人影…
その人影がはっきり見える日は来るのでしょうか??
来ないのでしょうか???
そう、昔のHPの何処かに同じような事を書いた記憶があります…
文面は変わっているのでしょうか??
書いた本人も、まるで思い出せはしないのですが…。
それから何度か、文学館に行きましたが
あの時感じた「光景」と同じには見えません…。
私の思い描く「光景」は、いつの間にか妄想の中で
作りかえられていたのかもしれません。
そう、現実なんてそんなもんですよね。
妄想は妄想であって…現実ではない!と知りながら…
いまだに妄想が頭の片隅をよぎる。
げに不思議なのは、女の頭の中です。
白馬に乗った王子様が、現れるのを待つのと同じですね…。
*************
今日は、室内で過ごす分には風が吹き抜け涼やかです。
こんな日、後何日あるでしょうか…。
フライパンの上のウィンナのようにジリジリ焦がされる日が
もうじきやって来そうで怖いです。