気楽に♪

ゆったりと自然体で、気楽に過す私流・・・  (無断転用禁・著作は放棄せず)

妄想

2013年07月26日 13時55分34秒 | 綴りごと
もう、随分随分前です。

長野の結婚式から、横浜の叔母の家に遊びに寄って

その時初めて鎌倉一人旅をしました。


駅で、観光地図を貰い

まずは、定番の「鶴岡八幡宮」へ。

そして、頼朝の墓へ…。


鎌倉時代と言えば、頼朝!

誰でもが知っている頼朝…

でもお墓は…ホント地味で質素で…

驚いた記憶があります。


最近は、少し手を加えて、ちょっと立派になりましたけれど。

それから何処をどう歩いたのか?記憶は定かではありませんが

鮮明なのは「鎌倉文学館


両側の木立が覆い被さる様な緩やかな坂を上ると

入る人を拒否するような重々しい門があり

西洋館が顔を覗かせます。


この中を一人静かに展示物を眺めながら歩き、

ふと、アールで縁取られた窓から眺めた景色に思わず息をのみました。


西洋風のバラの庭園の向こうに鎌倉の海が木立の間から見えるのです。

その景色が脳裏に焼き付いてしまいました。


それから私の妄想が時々むくっと顔をのぞかせます。

妄想ですから、かなり漠然としたものです。


あの文学館から見えるような景色の所に

リビングと寝室だけの小さな家があり、

私は、美味しいコーヒーを入れて、

ロッキングチェアーに座る人にやさしくコーヒーを差し出しながら

その肩に両腕を回して、木立の向こうの海を見る…。


午後に二人より添って、ゆっくり買い物に出かけ

また静かに戻ってくる…。


全くもって妄想の域を出ませんが…

女は時に、誰も知る事が出来ない頭の中で妄想に浸りこむ時が有るものです。


この妄想、何度頭をもたげたでしょう…


黒くぼんやりしたロッキングチェアーの人影…

その人影がはっきり見える日は来るのでしょうか??

来ないのでしょうか???


そう、昔のHPの何処かに同じような事を書いた記憶があります…

文面は変わっているのでしょうか??

書いた本人も、まるで思い出せはしないのですが…。


それから何度か、文学館に行きましたが

あの時感じた「光景」と同じには見えません…。


私の思い描く「光景」は、いつの間にか妄想の中で

作りかえられていたのかもしれません。


そう、現実なんてそんなもんですよね。


妄想は妄想であって…現実ではない!と知りながら…

いまだに妄想が頭の片隅をよぎる。

げに不思議なのは、女の頭の中です。

白馬に乗った王子様が、現れるのを待つのと同じですね…。


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今日は、室内で過ごす分には風が吹き抜け涼やかです。

こんな日、後何日あるでしょうか…。

フライパンの上のウィンナのようにジリジリ焦がされる日が

もうじきやって来そうで怖いです。






蝉の声

2013年07月26日 08時38分27秒 | 綴りごと
蝉は、気温が高くなると鳴きだすんですね。

晴れてるとか、曇ってるとかにかかわらず。

里に居た時は、何でセミが鳴かないんだろう?

こんなに自然豊かなのに…

そう思って居ましたが、ある時「気温」ではないかと感じまして…。


昨年、聞き耳を立てるようにしていると…

朝夕は「ヒグラシ」

午前中は「クマゼミ」

午後は「アブラゼミ」


そんな感じで鳴き分けしていた記憶があります。

「ミンミンゼミ」はどうか?と思いましたが、記憶から抜けています。


私が小さかった頃(その後、蝉の声にゆとりを持って注意しなかった)は

アブラゼミやミンミンゼミが、まるでシャワーの様に

頭上から降り注いでいました。


野鳥や蝶に目を向けるゆとりが出来、

他の生物にも目が行くようになって…ミンミンゼミやアブラゼミの声がしない!と

気が付きました。


ところが、いやに暑い日は、ミンミンゼミが鳴いて居たりもする訳で…

私の住んでいたところは、夏でも高原のように涼しい所で

子供の頃住んでいた環境とは異なりますから

居ないのではなく、鳴かないのだ…とも思った訳ですが…


鳴かなければ雌を呼べないから…

彼らは気温の高い場所、彼らにとって棲み易い環境に

生息しているのだろうと思う事にしたわけです。


そう思わないと、蝉まで居なくなった環境なのか?

環境破壊がここまで進んでいるのか?とか

田んぼと畑と海と川と山に囲まれた自然環境が

まやかしのように思えてたまらなく悲しくなるからでした。


と、まぁ、悲観的でナーバスになっていた頃も有りましたが

越して来て、耳を覆いたくなるほどのセミたちの声を聞き

自然破壊ではなく、彼らにとって棲み易い気温環境のもとで

元気に生きてる事を実感したわけです。


さて、このセミ、確かにまだ沢山いる気はしますが…

実はやはり減っているのだそうです。


彼らが卵を産むのは「枯れ木」だそうですが

日本国内では、彼らが必要とする枯れ木が常に片づけられ

燃やされてしまう状況にありますから

「枯れ木が激減」しているのだそうです。


「枯れ木も山の賑わい」と言いますが

枯れ木こそが自然界に寄与するものであり、ゴミではない訳で…。


これからの未来の子供たちが「蝉取り」に興じる事が出来る環境づくりが

今、日本中で求められているのですね。


「小川」で、ガサガサ遊びをして、生きものを探す。

無数に飛び交うトンボを追いかける

蝉やクワガタを捕まえる…


クワガタやカブトは、お金を出して買うもの…になるとそれは「おもちゃ」でしかない。


彼らが木に止まり、必死に樹液を吸い、外敵と闘う姿を見て育つ…

それこそが「生物を飼う」心が育つわけで。


買うではなく「飼う」心を育てる、環境学習がいつもできる国でありたいものです。


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まだ、曇りベースですが、薄日が射すと一気に気温が上がります。

今日一日、曇りベースで推移して欲しいです。


気温 : 今のところは25~6℃でしょうか???