かくとだに えやは伊吹の さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを
かくとだに・・・と言えば、「山村美紗」の推理小説に
この文字が、犯人を暗示している…なんてのがありましたね~。
山村美紗も、京都を舞台に沢山の小説を生み出し
「山村紅葉」さんは、娘で女優ですね…。
その山村美紗と、西村京太郎とはドア一枚で繋がった
それぞれの家で、執筆をしていたことは有名ですが。
面白い愛の形だと思う訳です。
それぞれが、ちょっと違った形式の推理小説を書き
どちらも人気作家・・・凄い事です。
推理作家と言えば、もうお亡くなりになりましたが
「さすらい署長 風間昭平」シリーズを描かれた中津文彦氏。
岩手県盛岡市在住で、岩手日報記者を経て
「黄金流砂」でデビューし、その後、推理小説と歴史小説を
多産型ではないですが、じっくりと丁寧に書かれてる…そんな小説でした。
盛岡の中心部に「中津川」が流れていまして
鮭も遡上する、私の好きな川で、そこにかかる幾つもの橋が
クラシカルでいかにも城下町の風情が漂って
岩手銀行本店から、川沿いにうらうら歩くのが好きでした。
その一つの橋を渡ると、盛岡城跡。
不来方の お城の草に 寝ころびて
空に吸われし 十五の心
石川啄木もここで寝転んだり、城下町を眺めたり、
そして、真ん前にそびえる岩手山を眺めた事だろう…と思う場所でした。
岩手は、本当にそこかしこに文学者の足跡が残る所ですね。
さて、かくとだに…ですが…
こんなにも こんなにも 貴女を思い焦がれて
伊吹山のもぐさの様に 燃えているのですよ
でも、あなたは知らないのですよね…私のこんなにも燃えている心を。
現代的には「もぐさ」のようには…ちょっといただけませんが
気持ちはよく解りますね。
もぐさは、消えずに熱くくすぶり続けますから。
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天気 : 今日は、曇りから小雨、そして雨
久し振りの雨ですが、大雨ではなかったです。
気温 : 22~26℃位と一日中暑くはない気温でしたが、湿気が多く少し不快でした。