今週のジャンプ表紙は前号に引き続き、懐かしのジャンプ作品が飾っていましたね。
各々がジャンプのシンボルマークを持っていましたが・・・。
両さんだけ金色という。
流石はレジェンド☆
今週も面白い作品ばかりでしたが、『ゆらぎ荘』や『鬼滅の刃』の他に特に面白かったのは『青春兵器 ナンバーワン』でした。
面白いっていうか。
普通に良い話でした。
驚いてるゴローくん可愛いんですけど。
コゴローくんめっちゃ可愛いんですけど。
コゴローくん抱いてるゴローくん可愛さの臨界点突破なんですけど。
「サイゴノチュウシングラ・・・」のコマなんて、何度紙面に飛び込んでコゴローくんを抱きしめたいと思ったことか。(←)
またね、コゴローくん。
帰ってくるのを待ってるね。(^^)
週刊少年ジャンプ2017年35号掲載
掲載順第9位
第225話 【貫く武士道】
もう何度言ってきだろう・・・。
どう見ても料理漫画とは思えないイラストだなあ・・・。(遠い目)
そんな扉絵。
今回のカラー扉絵による十傑シリーズは、斉藤綜明。
この作品において筋肉隆々キャラは全く珍しくないものの、カラーで描かれるのは珍しいですね。
ここ最近は一色先輩や女木島先輩や創真が侍姿で扉絵を飾るのが続いていましたし、彼らと色分けする意図もあったのでしょうか。
いかにも「武士」といった風情で凛々しさ満点です。
とはいっても。
「料理人」という観点から見れば、斉藤聡明は個性派揃いの十傑の中でも一番「キワモノ」なキャラデザだなあ・・・と思ってたり。(佐伯先生&ファンの方々すみません)
新技[周到なる追跡・閃(パーフェクトトレース・フラッシュ)]にて、完璧に斉藤綜明の調理をコピーする美作。
まあ、元からセントラル勢は用いないだろうな~とは思ってましたがね。連帯食戟の特徴である「連携」を。
月饗祭編の頃から「己の料理」のみを追求している姿勢は描かれていましたから。
ともかく、味方のサポートと己の調理の両立は相当困難な連帯食戟において、美作は勝利をもたらす最高戦力の一人とまで称賛されます。
・・・嬉しいっ♪(^^)
一方の斉藤綜明はというと怒りも否定もせず、逆に「学ぶ事は真似ぶこと」と、美作を素直に称賛。
これには好感。
元々私にとって第一印象は悪くなかった斉藤綜明ですが、やはりその印象に違わず落ち着きある人格者だったようです。
まあ、自分の厨二病さに無自覚な部分はあるようですけど(苦笑)。
同級生ズ全員からツッコまれてるあたり、三年生陣の中では一番の弄られタイプなのかもしれない・・・。
そんな斉藤綜明は、道具(包丁)も同じでなければ不公平と、美作に自分の包丁を使うよう差し出します。
女木島先輩曰くそれが斉藤綜明の癖で、武士道を志すあまりどうでもいい事に武士っぽさを見出してこだわり抜くのだそうです。
う~ん、やっぱりそれって厨二病・・・。(←)
ちなみに斉藤綜明の愛刀(包丁)は『いさな斬り』という名だそうですが、「いさな⇒勇魚」とは、クジラの古名とのこと。
要するに「鯨包丁」をちょいカッコ良く言い換えたというわけですね☆
そんな敵に塩を送るような斉藤聡明の行動を、礼を言って受け取る美作。
そして熱くも真っ直ぐな勝負が繰り広げられます。
美作のそんな姿勢に、これまでの美作とは違うものを感じ取る仲間達。
創真も心なしか笑んでくれてますね。(⌒‐⌒)
美作も久我と同様。
仲間の為に形振り構わず勝利を捥ぎ獲ろうとしてくれているのでした。
本当に、成長してくれましたね美作は・・・。
相手の誇りを奪う上っ面の勝利に固執していたあの頃とは見違えるようです。
今の美作なら、きっと創真は彼を「料理人」と認めてくれるでしょう。
こうして斉藤綜明のトレースを続けながら、調理を進めていく美作。
ここで回想となり、寝台列車で行なわれていた美作の修行風景へ。
やはり、複数の料理人を同時進行でトレースするというのはかなり負荷が掛かる行為でした。
それでも、やらないわけにはいかないと奮い立つ美作。
タクミ。そして創真。
彼らへの恩を返すために。
うお~~~!!格好良いぞ美作~~~!!(>▽<)
それだけに。
ページを捲った瞬間、本気で困惑しました。
なにこの爆笑とドン引きの究極の板挟み。
文句無しの格好良さから一転、問答無用のモノマネ空間。
なんだか見てはいけないものを見てしまったような気分です。(^^;;;A)
こうしていよいよ調理も大詰めとなり、美作はアレンジに入ります。
先に料理を完成させたのは斉藤綜明!
彼が出したマグロ料理は、 「まぐろ十貫 小玉紅玉寿司」!!
お~~~!!こ・れ・ま・た・カラーで見たくなる一品ですね~~~!!
赤、紅、緋、という表現もまた素晴らしい☆
是非ともカラーでその絶妙な色合いの違いを見てみたかった・・・!!(>-<)
これはもうアニメに期待するしかない!(来年?)
斉藤綜明の料理はこれが初披露ですが、想像以上に綺麗な品を作る料理人だった模様です。
まあ、熟練の技で作り上げた物は必然的に美しくなりますからね。
一方、何かを取り出した美作。
そしていよいよ2nd BOUTも佳境へ・・・!!
斉藤綜明の料理人性も描かれ、ようやく十傑勢のキャラクター描写が一通り済みましたね。
「紅葉狩り会」での初登場から、約二年・・・。
長かったなあ・・・。
さて、これからは彼らの“掘り下げ”が待っているわけです。
是非とも知りたいのは、どうして彼らが薊政権を支持したのか、または支持しなかったのかについての理由。
納得のいく理由を願いたいところです。
そんな薊政権支持派の一人である、斉藤綜明。
静かな物腰で、相手の才を素直に認める度量もあり、好感の抱ける人物ですよね。
ただし、「武士道」を志すあまり、「武士っぽいもの」に心から陶酔してしまう人物でもあるという。
・・・なんか、そういう人って本末転倒になりがちだと思うんですよ。
「それっぽいもの」、「それっぽいもの」、と流されていき、最後には本当に自分の目指したかったものから遠く離れてしまっていたという。
・・・もしかしたら・・・。
寿司職人にはとても見えない「キワモノ」な外見も、「武士っぽさ」を追求するあまりの“迷走”を反映しているのかも・・・。
そもそも、これまでお世話になってきた前総帥:仙左衛門を裏切ったという時点で「武士道」から完全に外れてしまっていますよね。
私は武士になったことはありませんけど(←当たり前)、「武士」というものを個人的な解釈で言い換えさせてもらうならば・・・
人との信頼を最も誇りとし、人の為に己の力を振るうことを信念にする者・・・なのでは。
そう。
「武士」。
思い返せば美作は、秋の選抜編で「武蔵坊 弁慶」のイメージで描かれているんですよね。
余りある己の力を、暴れ、奪う事にしか使ってこなかった「弁慶」。
でも、そんな彼は「牛若丸」に敗北したことで改心し、以後、生涯忠義を尽くす立派な武士となってくれました。
そんな背景と、今回魅せてくれた美作の姿勢から考えれば、むしろ美作の方が武士道に沿っているとさえ言えましょう。
さて、この様子でいくと、最初の審査は美作VS斉藤綜明のカードになりそうですね。
『まぐろ』というテーマで斉藤綜明が作った料理は、まぐろのあらゆる部位を用いた寿司でした。
確かにお肉と同様に、まぐろも部位によって「大トロ」や「中トロ」といったように多くの区分に分かれますからね~。
その調理過程から見ても、斉藤綜明はそれぞれの部位を「寿司」という料理を土台に最大限に活かす加工を施したのでしょう。
・・・はい。
ここまで読んで、ピン☆ときた方もおられるのではないのでしょうか。
この調理要素は、秋の選抜で創真が「ゆきひら流ビーフシチュー 秋の選抜スペシャル」に用いたものです。
それはつまり、この勝負は秋の選抜で創真との勝負を経たからこそ到達できた美作の成長を描くのが目的の一つなのでしょう。
あの時と同じような調理要素を用いてきた相手に、今の美作はどれだけ対抗できるかという。
実際、今回の話は「武士」「刀(包丁)」「線路の分岐」と、秋の選抜で創真やタクミとの食戟の際に出てきた描写が再使用されていましたしね。
だからこそ。
薊政権の教育指針である「模倣」から分岐してからの、“アレンジ”こそが本当の意味での本番です!!!
創真との食戟の際は、「たった一歩」しか踏み出さなかったことが美作の敗因でした。
ですが、今の美作ならばきっと。
「たった一歩」ではなく「大きな一歩」を踏み出してくれるに違いありません!!!
さあ、果たして美作は一体どんなアレンジを施してくるのでしょうか。
このアレンジでこそ、美作自身の得意分野や発想を用いなければ意味がない事を考えると・・・。
案外、久我のサポートの際に作った「燻製醤油」を再利用してくるかも?
前回の感想でもちょっと述べましたが、「燻製」は「模倣」以外で大きく披露していた美作の持ち技。
まさに美作自身の持ち味を発揮させるのに相応しい分野といえるでしょうから。
美作もまた、創真やタクミとの勝負を通して「人を見る」ということの本当の意味を知った人物。
是非とも勝ってもらいたい所存です!!(><)