あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第226話感想

2017-08-14 12:30:00 | 食戟のソーマ

 なんだか今週号のジャンプは
 『ソーマ』⇔『鬼滅の刃』で「遊女」
 『ソーマ』⇔『Dr.STONE』⇔『ぼくたちは勉強ができない』で「ラーメン」
 といったように、随分と共通点が多かったような・・・。

 

 

 

 


 週刊少年ジャンプ2017年36・37合併号掲載
 掲載順第4位
 第226話 【揃い踏む時】

 

 

 

 初っ端から失礼します。

 

 

麗うぜぇ。💢

 

 

 ここ最近静かで爽快に読めていたというのに、ま~た不快極まりない発言再開です。

 斉藤綜明の寿司技術を「一朝一夕じゃ入り口にも辿り着けないほど険しい道」だの、美作を「見よう見まねで美味い寿司が作れるわけがない」などと散々まくし立ててますけども・・・。

 

おめーらも薊政権の名のもとに高等技術を見よう見まねで習得しようとしているじゃねーか。💢 

 

 と、大音量のスピーカーで怒鳴りつけてやりたい。


 素晴らしいところが沢山あるこの作品ですが・・・この強すぎるヘイト描写は大きな欠点ですよね・・・。
 折角のワクワクした楽しい気持ちが酷く冷めてしまいます・・・。





 そんなわけで。



 美作さんありがとうございました♪



 でも少しツメが甘いですね~。
 麗のような悪役なら「完全おはだけ」させてもよかったのに。
 容赦無しの恥辱と侮辱と屈辱を(それぐらいにしとこうかSうさぎさん)


 ちなみに「嫁に行けなくなる」とか言ってましたけど、大丈夫ですよ。

それ以前に誰も貰い手なんていやしないだろーから。





 さて。

 こうして長年の精進がものをいう「寿司」という分野でありながら、トレースの成功をしっかり証明してくれた美作。
 ですが、美作の寿司には斉藤綜明の寿司とは一ヶ所だけ違うところがありました。
 それは、一貫の軍艦巻きが追加されていたこと。
 どうやらその一貫が美作自身によるアレンジの結晶の模様です。

 その勝敗を分けるであろう一貫に、何かを察するえりなと創真。
 不安げな表情のえりなに対し、創真は不安が窺えない表情です。
 それもそうでしょうね。
 えりなは“料理”を見ていますが、創真は“人”を見ていますから。





 双方とも料理が完成し、早速実食に入ろうとしたところ・・・

 ここで一気に残りの選手達の料理も完成!!

おおお~~~!!これは圧巻!!


 
 こういった流れの料理披露は初めてなだけに、非常に新鮮味と迫力がありました!!

 『唐辛子』がテーマの第2カードは、いかにも唐辛子!!といった風情の料理を出してきた竜胆先輩に対し、女木島先輩のラーメンは唐辛子が入っているとは一見思えないような見た目。

 『緑茶(茶葉)』がテーマの第1カードは、酢豚のようでありながら美しく盛り付けられた料理を出してきた久我に対し、湯気の立ったシャーベット?もしくはアイスクリーム?という摩訶不思議な物体を出してきた司。(これは分子料理の可能性が濃厚)

 いやはや、これは王道性や非王道性が入り混じった、個性溢れる料理ばかりですね~!!
 何とも目を惹かれる見開きです!!



 そしてなんと、全選手の料理を一度にまとめて審議することに!
 これはテンポが良い♪



 


 

 

 
 蛇のような周到さの中の、ルビーのような輝く情熱。
 そんな寿司を作り上げた美作。
 この遠月革命編の裏テーマは「自我と情熱」と考えている身としては、この台詞にガッツポーズでした!
 むしろ、ここまでくると
 美作の負ける要素ゼロなんですけど!?
 本気で彼の負けるビジョンが浮かびません。

 それぐらいこの闘いにおける美作の姿勢は、試合前に私が願っていたビジョン通りなんですよね。驚くぐらい。



 そんな風に考えてたらば・・・



 附田先生が美作の模倣スキルを更に極めさせてきた理由が分かった!!ようやく!!


 何度も言ってきたように、美作の模倣スキルは薊政権の教育指針の理想形とさえ言えるもの。
 そのスキルを『閃』という究極域まで極めさせることで、逆に「美作にしか出来ない模倣」にしてくれていたわけですね!

 

 っていうか。

 

そもそもこれ私が言ってたことじゃん!!!

 

 私のバカ!
 何ですぐに気付かなかったアホ!
 附田先生に土下座しなくちゃいけないレベルのマヌケさです。
 本当に御免なさい附田先生。
 そしてありがとうございます附田先生。
 とっても、とっても嬉しいです。(><。)


 模倣の部分では「閃」という進化で、そしてアレンジの部分では「オリジナルの一貫」という形で、両分野で確かな個性を発揮してくれた美作。
 次回以降で明かされるであろう「オリジナルの一貫」に込められた美作の工夫と気概。
 それはきっと、勝利の決め手になる一貫と信じています!!





 さあそして。
 まさかの一斉審議という、一気に畳み掛ける決着の付け方になったわけですが、果たしてどう勝敗が分かれることになるのでしょうか? 
 本音だけで言わせてもらえば、勿論反乱軍の全勝を望んでいますけど・・・現実は甘くありませんからね・・・。

 【第1カード  司VS久我】
 これは司の勝ちでしょう。
 私はこの遠月革命編では「自我」「情熱」を、そして「人を見ることを重要ポイントと考えているわけですが、司に対する久我の見方は大部分が対抗心であり、『司 瑛士』という人物の本質部分をまだ理解していないと思うんですよね。
 なのでここは、純粋に実力差が出る形になるかと。
 美作との連携の部分においても、美作のあの協力の形は久我が必要としているものを代わりに作っただけであり、「美作自身の料理」をぶつけてはいないので・・・。
 言うのが心苦しいですが、あの連携は「久我×美作」という相乗形ではなく「久我+久我」という追加形になってしまっていたと思います。

 【第2カード  竜胆VS女木島】
 このペアは実力差が最も拮抗しているだけに、一番勝敗が読み辛いです。
 本当の本当に、どっちが勝ってもおかしくありません。
 「人を見る」という点においても、女木島先輩は竜胆先輩を、竜胆先輩は女木島先輩を、しっかりと見ていますし・・・。
 どちらが勝とうが素直に納得できるかと。

 【第3カード  斉藤VS美作】
 十傑上位と十傑外の一年生という、これまでの中で最も実力差が大きい対戦ペアと言えましょう。
 ですが。
 上記で散々述べたように、少なくとも私から見る限り美作の負ける要素が全く見つかりません!!
 むしろこれで負けたら茫然です。
 それに・・・。
 この遠月革命編が本格始動した頃、仙左衛門が言ってましたよね?
 「えりなを救えるとすれば、それは創真と、彼らの世代なのだろう」と。(第137話)
 美作もまた、立派な[玉の世代]の一人。
 大丈夫。
 創真が見込んだ料理人である美作なら。
 きっと。

 


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