ただいまですー。
無事に職員旅行から帰ってきましたー。
お陰様で色々と楽しく過ごすことが出来ました♪
できれば旅行レポを綴りたいのですが・・・まずは予告通り、『食戟のソーマ』の感想をば。
ちなみに、この号の『ハンター×ハンター』と『アクタージュ』には
号泣
させられました。
まったく・・・良作すぎるというのも問題ですよ・・・。(><。)
週刊少年ジャンプ2018年45号掲載
掲載順第14位
第282話 【ゆきひらという場所】
まずは最近の展開についてざっと。
大まかに見れば、今回の進級試験編は面白かったですよ。
タクミと黒木場の絡みは初という事もあってとても新鮮でしたし(やっぱり直情型同士気が合わなかった・・・/苦笑)、バラバラなようでいて、いざという時は適材適所に収まる十傑メンバーのチームワークも見れましたしね。
料理面の方も焼きそばという「庶民食」といった創真の土俵、「現場経験」に裏付けられたタクミ(&創真&黒木場)の実力、黒木場の「魚介」の熟練さ、客の関心を集める葉山の「香り」の技、アリスの「分子料理」からの発想と、皆の得意分野がそれぞれちゃんと活かされたものになっていたと思います。
まあ。
相変わらず穴ぼこだらけの展開ではありましたが。
えりなの誘拐なんぞは別にどーでもいいけど(←酷)
総帥が姿を消したってのに随分と平穏だこと とか
こんなにときめきの「と」の字も感じない求婚はそうそう見ないな とか
わざわざえりな攫う必要なんて無かったやんけ とか
こりゃ何事も無かったようにえりな解放されるな とか
犯罪に手を染めてる料理人を大舞台に迎えるなんて、この漫画の料理界もいよいよヤキが回っちまった とか
そりゃもう数え上げればキリがありません。
創真サイドの方でも、調理台を三角の形に配置したことを仰々と描いておきながら、けーっきょくその理由については一切説明しないまま終わってしまいましたし。
・・・すんごい厚かましいこと言わせてもらっていいですか?
私が担当編集だったら、絶対指摘するぐらい大きな“穴”ですよこれは。
本当に最近、描写の繋がりがあまりにも粗雑だと思います。
あくまで個人的推察ですが、あの配置にした理由は多分あれが一番無駄なスペースが無いからなのでは。
立つ料理人が一切移動を必要することなく調理を進められる位置取り。
その反面、複数人で行う場合は鬼レベルの息の合い様が必要にもなりますけども。
そこを説明する描写を入れてくれれば、創真&タクミ&黒木場のチームワークの凄さの説得力を上乗せできたでしょうに。まったく。
・・・で。
今回はどうかというと。
なんなんですかあの話は。
d(>▽<)
Σd(>▽<)
(o(><o))((o><)o)(o(><o))((o><)o)
☆ d(>▽<)b ☆
とっても良かったです!
すっごく久し振り。
すっっっごく久し振りです。
“熱”を感じながらこの作品を読むことが出来たのは。
心から待ち望んでいました。
この作劇が戻ってくるのを。
ああ嬉しい。
“穴”は残念ながらありましたよ今回も。
まず初っ端から
創真、その頭突きの角度はおかしいとか。(もっと下から抉るように!城一郎の顎を割るつもりで!)(←をい)
なんで羽織ってたパーカーが瞬時に消えた?とか。(佐伯先生これはあからさまなミステイク★)
いや城一郎、アンタが十傑第一席になれなかったのは己の素行の悪さが原因だから。それに(言いたくないけど)創真が第一席になったのはえりなからのおこぼれ頂戴的な流れだったわけだしとか。
他にも色々と。
ですが。
そんなの関係ねえ!!(←古)
と、思えるぐらい中盤からの作劇には大満足でした♪
こう思えたのは、創真がきちんとこれまでの“積み重ね”に準じた姿勢でいてくれたからです。
これまで散々文句として述べてきましたが、遠月革命編あたりからの展開はずっと、これまでの積み重ねや意味ありげな描写をまるっと無視するようなずさんな形が続いていました。
そして創真も、いかにもかっこよさ気な事を言いつつも、それに至るまでの描写や説明がずさんなこともあって、その言葉が希薄なものになってしまっていたんですよね。
それが今回は、話題が“原点”に向き合うものだったこともあってか、きちんとこれまでの描写に基づいた作劇になってくれていたという。
やっぱ主人公の姿勢は大事。ホント大事。
お陰でしっかり納得しながら読むことが出来ました。
創真は見抜いていた城一郎の「弱気」。
これは朝陽に敗れたことが間違いなく関係していることでしょう。
「もう一人の息子」と言うほどに目を掛けていた朝陽が[真夜中の料理人]になってしまい、それを止められなかったわけですから。
自分のやりたいようにしろ、という創真への発言から推測するに、城一郎は朝陽に何かを押し付けてしまっていたのでしょうか・・・?
ですが、その発言は創真を怒らせることになるとは思いもしなかったようですね。
そりゃそうでしょう。
創真にとって『ゆきひら』は何にも代えがたい、世界で一番大切な場所なのですから。
創真がどれだけ真剣に、どれだけ本気で『ゆきひら』を想っているか。
それを一番身近で創真を見守っていた城一郎が理解していなかった。
それは創真にとってショックとさえ言える憤慨だったと思います。
だからこそ、私としては尚更望んでしまうんですよ。
ずっと見守ってきた城一郎でさえ理解できなかった、そんな創真の事を本当に理解できる人が創真と結ばれてほしいと。
現店主である城一郎までもが『ゆきひら』を「ちっぽけな店」と卑下する見方をしていた。
だからこそ。
創真は決心したわけです。
自分が“頂点”に立って店を継ぐことで、『ゆきひら』の価値を証明してみせると。
これは熱い。格好いい。
これはすっごく久し振りに創真ならではの格好良さが描かれたと思っています。
微塵もブレずに己の物差しを貫く。
その真っ直ぐな姿勢が。
これまでも創真は背中で語ってきた男でしたが、改めて彼の魅力を再認識することが出来て感無量でした。
恵と郁魅が惚れ直すのも無理はない。(^m^)
その一方で、こうも思ったり。
ここ最近はやたらとえりながヒロインとして持て囃されているけど、やっぱりえりなは創真の大切な姿を目にしてはいないな・・・と。
そんな真っ直ぐな姿勢とさり気ない温かさに、改めて創真の凄さを実感する城一郎。
星空を見上げて思うのは
(お前に似て・・・・・な)
そうでしょうとも。
(⌒‐⌒)
さて、城一郎の「良い料理人になるコツ」を遂に創真が知ったり、そして『ゆきひら』の継承も掛かったりと、いよいよこの『BLUE』がラストバトルになる模様。
気になるのは最終決戦(決勝)で創真はえりなと朝陽どちらと闘うことになるのかということ。
これまでの積み重ねを考えれば一番相応しいのはえりなでしょうね間違いなく。
「美味い」と言わせるという因縁もありますし・・・。
個人的に、えりなには創真から「まだ知らない味」を教えて貰う必要があると考えてもいますし。(これについては、いずれちゃんと語るつもりです)
ですが、朝陽とでも非常に意味のある闘いができると思います。
包丁の件もそうですが、それ以上に「幸平の名を継ぐ者」と「才波の名を語る者」という、疑似「創真母」と「城一郎」の対決として見ることもできるんですよね。
今回で城一郎が思っていた事でもあり、私も前々から感じていた事ですが、創真はお母さん似です。そして朝陽は「城一郎」になろうとしているという。
そんな二人がぶつかり合うことで、“原点”に基づく価値観と“頂点”に基づく価値観の勝負を描くことが出来るわけです。
そしてその勝負の行く末を握る鍵が、この作品の最大の指針である「すべてを捧げたいと思う女性との出会い」になる・・・という、この作品の重要テーマを全て用いた闘いになれる可能性があるんですよ。
どちらにせよ、興味深い闘いになるであろうことは必至。
まだ開催場所や参加者、対決方式など詳細は分かりませんが、この最終決戦を楽しみたいと思います。
・・・例え次回からま~た穴ぼこだらけの作劇に戻ろうとも。
決して見放しません。最後まで。