急いで遅れを取り戻さなければ!!と思いつつ、ついついアニメの『ソーマ』を観てしまうというダメ人間な栗うさぎです。
ああ、ドラえもんの「タンマウォッチ」が欲しい・・・。
今週(っていうかもう先週/爆)のジャンプ本誌では、TVアニメ放送記念として附田&佐伯&森崎先生からのメッセージが掲載されておりました。
やはりと言うべきかもしれませんが、脚本・作画・料理の担当としての視点や考えがそれぞれ反映されたコメントになっていて興味深かったです。
私としては理論的には森崎先生の、感覚的には附田先生のコメントに共感。
うん、確かにアニメでは謎の風や謎のモヤが発生してました(大笑)。
週刊少年ジャンプ2015年19号掲載。
掲載順第3位
第113話 【忘れられた野菜たち】
『SHINO’S TOKYO』のプレオープン最終日―――
初日とはまるで違い、確かな戦力として働く創真の姿がそこにありました。
そんな中、ちょっとした折を見つけてお客が食べ終えた皿から味見。
うんうん、こういうあらゆるところから学び取ろうとする姿勢がまた成長に繋がるんですよね。感心感心。(^^)
その料理の完成度に、創真は
(はだけちまいそうだ・・・!)
ヤメテーーーーー!!!!!
(。・゜・(TロT)・゜・。)
そう簡単にははだけないで!!お願いだから!!
正直アニメEDのショックが治まっていないんです、いまだに。
私にとって創真はちょっとした“聖域”なので、意味の無い「まっぱ」にはどうしようもない抵抗があるんですよ~~~!!
脱げばいいってもんじゃないの!!そこに品が無いとダメなの!!!(なに熱く語ってんだ私)
・・・話を戻しましょう。
いつの間にやら「おはだけ」が標準用語に☆
見据える、四宮の後姿。
その姿は遠いものではありましたが、少しでも近づこうとアベルに教えを受ける中、ふと創真の中に浮かんだ疑問―――
なんで四宮先輩はフランス料理を選んだのだろう?と。
それは至って素朴ながらも、至って料理人としての四宮の根源に関わる疑問でした。
ここの回想はアベルへのフォローだったのでしょうが、私としてはむしろ創真のイメージアップでしたよ。
この天然め☆
まったく自分に厳しく当たる人物にさえも、良い所をあっけらかんと褒めちゃうんだから。
※ちなみに「スユエ」とは、素材の水分を使ってじっくりと火を通す調理法だそうです。
そうしてプレオープン最終日も問題なく過ぎていくことに。
そんな中、報道陣の一人が四宮の特集記事を組ませて欲しいと発言。
フルカラーで。20ページぶち抜きで。
ここで栗うさぎセンサーが反応☆
・・・そういやあ、一話分のページ数って約20ページだよね~・・・・・。
・・・・・まさかね~~~~~。(超冷汗)
普段より早く閉店したように思われたものの、実は貸切でもう一組ゲストを招いていた四宮。
そのゲスト達とは、乾ら卒業生達とシャペル先生!!
おお~乾らは来ても何らおかしくはありませんでしたが、シャペル先生の登場は意外でした!!
話によると、シャペル先生が遠月学園に赴任した時期に四宮達が丁度在籍していたとのこと。
へ~ふみ緒さんと同年代くらいだからもっと昔から遠月学園にいるのかと思っていたら、割とそれほどでもなかったんですね~。・・・いや、充分長いか☆
という事は、教員達の中でも多分古参であろうシャペル先生も学生時代の城一郎や堂島先輩は知らないということか・・・フム。
シャペル先生はフランス料理の講師ということもあって、四宮はよくお世話になっていたのでしょうね。
そしてゲストはもう一人。
なんとそれは四宮のお母さん!!
☆(・o・)
人目を憚らずコテコテの博多弁(?)を繰り広げる親子(笑)。
まさか四宮の方言をリアルタイムで見られる日が来ようとは・・・。
そのギャップに創真もプニ化v
そして振る舞われる料理に舌鼓を打つ卒業生達や母親。
特にお母さんからしてみれば、息子が自分の為に作ってくれた料理ですもの・・・、殊の外美味しく感じられたことでしょう。(^^)
そんな母親の笑顔を眺めていた四宮に尋ねる創真。
四宮がフランス料理を選んだ理由―――それは幼い頃の幸せな思い出。
普段経験することの無かった、特別な空間。
これまで味わった事の無かった特別な料理。
そして何より、母親の笑顔。
そんな特別な時間は、子どもにとってみては魔法のようなものだったことでしょうね。
そんな魔法を自分も使えるようになりたい。母親に笑ってもらうために―――。
良いお話ですね。(^^)
でもそんな良いお話を四宮が創真に話すわけがなく(苦笑)。
ま、創真のことだからな~んとなく察しそうだけど☆
代わりに、別の問いに答える四宮。(ツンデレツンデレ♪)
それは三ツ星獲得のための大事な時期である今、何故日本に店を開いたかということについて。
その答えは自分の料理の土台(ルーツ)を再確認するため。
☆☆(・o・)
その言葉に、何かを決意する創真。
そして進言します。新作コンペへの参加を。
毎日サポートの仕事についていくだけで精一杯に見えていた創真でしたが、もともと創真は初日からコンペに参加するつもりでいました。
確かにね。
今日まで組み上げてきたイメージは頭の中に。
うっわここの創真
超絶格好良い。
これは・・・うん。
私の中では、前回の表紙&扉絵さえも超えてしまいましたね。
ドキドキさせられました。とても。
熱さやクールな躍動感に溢れた描写も物凄く良いですが、やはり「静けさの内にある熱さ」を示した描写が一番「幸平創真」という人物を描き表せられると思います。
ここの創真無表情なんですよ。
それなのに強烈に迸るこのインパクトは此れ如何に???
ここがアニメ化されたら簡単にひっくり返る自信あります。(断言)
「静けさの内にある熱さ」「無表情でありながら強いインパクト」と聞いて個人的に真っ先に思い浮かぶのは、第21話の「あの」ラストシーン。
あの時と丁度対照的なシーンと言えますね今回は。対峙している相手も同人物ですし。
ゆきひらTシャツとコックコートという「黒」と「白」の違いもまた良いアクセントになってるんだなこれが☆
ですが、何より違うのはその心情。
あの時は四宮への怒りと反発による強い思いでしたが、今回は四宮への敬意に基づく強い思い。
それがこのうえなく“眼”で表現されていますよね。「あの時」も、今も。
しかも照明を背負わせることによって、より一層眼の輝きが映えているという。
いやはや佐伯先生はどれだけ作画力を向上させていくのやら。
四宮の言葉に感銘を受けた創真。
だからこそ嵌った、新しい「自分の料理」の最後のピース。
それをすぐにでも形にしたい。
それは料理人としての自己顕示欲。
四宮からの問いに断言するあたりからも、その強い情熱と意欲が窺えます。
これまで創真自身の料理を味わったことが無かった四宮は、コンペへの創真の参加を許可することに。
☆☆☆(・o・)
間違いなくこのコンペの出品料理が四宮の店で、ひいてはスタジエール研修全体で創真が学び得た事の集大成になるでしょうね。
果てさて、創真はどんな料理を創ってくるのでしょうか?
創真の事ですから、至って素朴かつ一般的な料理を創ってきそう。
フランス料理を扱うお店は料理の「見た目」も重視しますから、そこらからダメ出しを受けそうですが・・・。その素朴さや飾り気の無さも「創真らしい料理」の要素ですからね。
冷静な観点から言わせてもらえば、一流のお店のメニューにそのまま採用されるほどのレベルにはまだ届いていないでしょう。
ですが、その「発想」や「工夫」は評価されると思います。きっと。
メイン料理を出してくるのか、はたまたスープや前菜といった意外なジャンルを出してくるのか。
そこもまた気になるところです。
創真の「料理人としての気概」は認めている四宮。
創真の料理を知ることで、彼の「ポテンシャル」をどう見ることになるのか。
注目ですね。
今週は、読んでて目が真ん丸でした☆
第109話感想のラストや第110話感想で述べていたことが次々と取り上げられていて。
やはり自分の地盤(土台)を見つめ直すためだった、四宮の日本への出店。
自分の店に母親を招待したのもまた、自分の料理の原点を振り返るためだったのでしょうね。
そんな料理人としての四宮のルーツが描かれる一方で、フランス料理そのものの特徴も学んでいた創真。
主に「大衆料理」という日本料理を得意としてきた創真ですが、今回のアベルとの会話を聞いているとフランス料理の技法も創真に合っているな~と感じましたね。
創真の料理も相当に時間と手間暇を掛けているのが特徴ですから。
そんな折に四宮から語られた、例のゴボウのエピソード。
基本的に私は歴史が苦手なのですが、この史実だけは強く記憶に残っていたのでした。
このゴボウのエピソードにはもう少しおまけがあって、当時の日本ではゴボウは中々手に入らない贅沢品だったそうです。
そのゴボウを捕虜へのもてなしのつもりで出したところ、「ゴボウ=木の根」という認識の違いから誤解され、諍いが起きてしまったという。
相手をもてなそうという気概や思い遣り。
それが相手に届かない。分かってくれない。
それは凄く悲しいことと思うんです。私は。
だからこそ。
願うんです。創真に。
葉山が「香り」で世界を変えるというのなら。
創真も「自分の料理」で世界を変えていく料理人になってくれると思っています。
それは。きっと。
“隔たり”を取り払う料理。
文化の違いも。
価値観の相違も。
立場の差も。
全ての“壁”も“距離”も取り去り、心を通わせ合える料理。
それが創真だけにしか作れない料理になると思います。
立場なんて一切気にしない。
固定観念や偏見に全く囚われない。
どんな相手にでも対等に接する。
何より、本当に温かい。
そんな創真だからこそ。必ず。
そして―――
そんな創真の料理だからこそえりなは食べるべきであり、恵にも食べてもらいたいものになると思います。
自惚れも甚だしいですが・・・
この考えに行き着いたこと、ちょっと自分でも驚いています。
勿論、創真がこれを「自分の料理」として見つけるのはまだ遥か先でしょう。
ですが、私はこの考察を元にこれからの創真の成長を見守っていきたいと思います。