先日1月22日は“カレーライスの日”だったそうで。
なにこの偶然。
本当はその日に更新したかったのですが、やはり中々計画通りにはいきませんね(苦笑)。
2月3日発売のジャンプが気になる今日この頃。
表紙&巻頭カラーは十中八九、連載再開となる『トリコ』でしょうね。
その一方で。
『食戟のソーマ』は、少なくともセンターカラーで掲載して下さるのではと予想しています。
単行本第6巻の発売日の直前ですし、なによりそろそろ人気投票の結果が発表される頃だと思いますし。
今回の単行本の表紙を担うのはやっぱアリス&黒木場・・・と言いたいところですが、案外葉山(&汐見)かも。
裏表紙は誰でしょう?
収録内容的にみれば、城一郎なんですけどね。
さて、それでは今回もいってみましょう!
週刊少年ジャンプ2014年8号掲載。
掲載順第5位。
第54話 【華開く個の競演】
これまでの流れをひっくり返し、93点という驚異の高得点を出した黒木場リョウ。
周囲が驚きに沸く中、本人はバンダナを外していつものポケらな状態に(笑)。
その黒木場の実力に驚いていたのは観衆達だけでなく、採点した審査員達も。
ダンディなおじ様審査員の名は「港坂巻人」。人気TV番組「チューボーですか?」のエグゼクティブプロデューサーです。
・・・清々しいまでにパクリな番組名だな。
そして前回の感想でもチラと述べたイギリス紳士風なおじ様は、美食家の「香田茂之進」という方でした。
香田さん(なんとなくこの方は「さん」付けで呼びたくなります(^^))いわく、この「秋の選抜」では最高でも70や80台止まりの評価で終わることも多いそうで。
それを考えると、黒木場や新戸の実力がいかに抜きん出ているかが改めて分かりますね~。
そんな彼らの傍らで、黒木場の料理に我を失ってしまったことを不覚と思っていたなつめ。
一旦落ち着こうとしたものの―――
「さあ・・・めしあがれ」
次なる料理人はミートマスター・郁魅でした。
どうやらなつめが落ち着きを取り戻す猶予はもう無いようです(苦笑)。
郁魅のカレー料理は「トンポーロウカレー丼」!
お~これまた美味しそう。
豚の角煮+カレー丼といった感じの、見た目的にも食欲をそそられる一品です。
ここでも丼研部員として、丼物を出してきた郁魅。
彼女のこういう一本芯の通った真面目なところ、好きですね~。(^^)
創真との食戟の際に出した「A5和牛のロティ丼」も肉が美しく仕上げられていましたが、今回もまた審査員達から美しいと褒められています。
美しさに加え軽く触れただけでプルプルと揺れる柔らかさもと、視覚的にこれでもかと食べる側を誘ってきます。
それらはもはや官能の域。
香田:「食べる前から舌が喜んでいる・・・!」
なんかもう最上級の褒め方されてますね…!
そんな様子を観客席から見守っていた小西先輩。
選抜メンバーに郁魅が選ばれた時のことを思い返していました。
垂れ幕を作ってお祝いしてくれるあたり、やっぱ小西先輩は良い人ですね。(^^)
入選を喜んでくれてるのは有難いんだけど…。
郁魅が本選出場を決めればきっと丼研の部員も待遇も上昇って、コラコラコラ!なによこしまなこと考えてんの!
そんな浮かれ気味の小西先輩とは違って、郁魅はしっかりしたもの。
単純に美味い肉を出せばいいというわけではないことを、きちんと分かっていました。
自分の武器である肉料理の美味さを、最大限活かすカレーを作ると。
そんな郁魅の品を前にして、(ま・・・待ってよ…)と、涙目のなつめサン。
つい先ほどの黒木場の料理で乱された自分のペースがまだ回復していないのに、畳み掛けるようにこんな品を出されたら・・・!と、もはや震えちゃってます。
やだな~~~本番はまだこれからだってのに♪(ドエスマイル)
そんななつめの心情なんてお構いなし。
たっぷり味わいなよ、と勧める郁魅。
なつめ:(くっ・・・)
バクッ
やっぱし大反応。
・・・つーか。
大丈夫かコレ? (-_-;)
第51話での、おりえらの「アレ系」リアクションの際には「もう抵抗感はない」と述べましたが、実はいまだに抵抗が拭えないリアクションがひとつだけあるのですよ。
それが“真っ裸表現”。
特に第8話や第36話、そして今回のような「まっぱ」は目のやり場に非常に困ってしまいます。
上半身ぐらいなら大丈夫なのですが、さすがに下半身もとなると・・・。
佐伯先生は裸体を描かずとも、むしろ着衣姿のままでも充分に色気を表現できる実力をお持ちの方だと思っています。
なので、出来ることならこのような表現は抑えて頂きたいですね。
個人的にということもありますが、それよりもこの作品に対する風評が心配になるので(苦笑)。
さて、そんな風になつめを感じさせまくった郁魅の「トンポーロウカレー丼」はどうやって作られたかというと。
まずは豚バラ肉を下茹でして余分な油を除去。
次に表面を焼き上げることで香ばしさを加えると同時に、焼き締めによる煮崩れ防止の効果も付加。
そして各種調味料で煮込んでいったと。
香り付けに用いたスパイスは、スターアニス(八角)、ジンジャー(生姜)、花椒[ホアジャオ]。
いずれも肉の臭味を抜く効果を持つ、肉料理には必須のスパイスです。
花椒は本編第48話で既に説明されておりますし、ジンジャーはもはや解説するまでも無いでしょう。
スターアニスについては、第52話感想で大茴香[ダイウイキョウ]という名で説明してありますので、宜しければそちらをどうぞ☆
それにしてもこれほどボリュームのある品ですが、審査員達はどういうわけかスルスルと食べている模様。
その秘密はライスにあり。
ライスに少量の岩塩と藤椒油を混ぜ合わせることにより、丼の中で美味しさの連鎖が作られていると。
※藤椒油・・・厳選された四川省の新鮮な青山椒(藤椒)を、低温の菜種油で煮詰めて作られる香味油。
柑橘系のような爽やかな香りとしびれは、花椒よりも強いとされている。
前菜によく合い、和え物等に使用される。
まだ審査する選手達が残っているにも関わらず食べ続ける審査員達。
佐々木由愛の制止も聞かずがっついちゃってます。
なつめサンもう完全に「女王」の体裁無くなっちゃってますネ。(^^;)
当初から肉料理に対する実力は群を抜いていたものの、それ以外の食材への配慮が薄かった郁魅の料理。
ですが、そんな当時と比べて今の彼女の料理は明らかな進化を遂げていました。
最大の魅力を放つ肉と、その肉を更に引き立てる他の食材とのハーモニー。
素晴らしい多幸感と破壊力を持つ肉料理を作り上げる郁魅は、まさに「ミートマスター」。
いいえ。
肉将軍[ミート・ジェネラル]!!!
わ~軍人コスプレな郁魅さんです!!
しかもめっちゃ似合う(笑)。
個人的には「将軍」というと戦国武将が連想されるのですが、それは「から揚げ編」で創真が既に披露してくれましたものね♪
それにしても、後ろでキリリと敬礼している港坂と香田さんはよしとして、なつめは大砲に跨って何やってんの???
ミートジェネラル郁魅の「トンポーロウカレー丼」。その点数は86点!!
う~ん・・・。
個人的には90~88点ぐらいかと思っていただけに、少々低い点に思えてしまいましたね。あれ程絶賛されていたのに。
貞塚のあのくさやカレーとたった2点差・・・うむむ・・・。
それでも健闘したことには変わらず。
称賛する創真に郁魅は照れながら言います。
「・・・これは幸平から教わった事だから」
覚えててくれてたんだね!!(⌒▽⌒)
創真と食戟で戦った際、彼に指摘された自分の至らなかった点。
「丼は「一椀で」完結」
この言葉を忘れずにきちんと自分の糧にしていた郁魅。
も、偉すぎ。
良い子すぎ。
そんな郁魅に、創真も笑顔を返してくれました。
当時と変わらない、屈託のない笑顔を。(^^)
ここの郁魅が
か・わ・い・い・ぞ・っ・!!
某お嬢様より郁魅ちゃんの方がよっぽどヒロインだ!!
続きましては榊!!
榊のカレーは豆を使ったカレーの模様。
郁魅のカレーに比べるとインパクトが薄く思えたものの、一匙掬ってみて驚愕。
そのカレーは糸を引く粘りが。
その粘りの原因は納豆!!
わーい予想大あたりー♪(←威張れるほどのもんじゃない)
カレーと納豆とはまた大胆な組み合わせを・・・!と思いましたが、意外と合うらしく、口にしたなつめはまたもや骨抜きに。
しかもただの納豆ではなく、「炭火熟成納豆」という大変な手間暇と経験が無ければ作れない一品でした。
それだけに、普通の納豆より強いコクを持ち、アンモニア臭(=臭さ)が少ないとのこと。
さらに隠し味として、「醤油麹」なるものが加えられていました。
へ~塩麹だけでなく、醤油麹なんてものもあるんですね~。
第48話で取り出していた黒い物体はソレだったようです。
あ~予想外れた~。
醤油麹には塩麹の10倍以上のグルタミン酸(旨味成分)が含まれており、だからこそカレーの強さに負けず美味さをプラスする事が可能だったとのこと。
なるほど、カレーって基本的にどんな食材にも合うけど、それは逆に言えばカレーの存在感がとても強いということですものね。
審査員達だけでなく、汐見とシャペル先生も良い解説役となってくれてます。
まるで指揮者の如く華麗に調理する榊。
とっても綺麗なんだけど…。
そんなに大げさにお玉を振ったら周りが大変だな、と思ったのはここだけの話。(こういういらんツッコミをせずにはいられない私をどうかお許しください)
榊の納豆カレーを恍惚の表情で食す審査員達。
共に大豆の発酵食品である「炭火納豆」と「醤油麹」。
それら大豆の力を従え完璧に纏め上げている、そんな榊に港坂は“姐さん”の姿を垣間見ました。
というわけで。
榊姉御降臨。
これまたぶっ飛んだなあ・・・。(^^;)
いえ、面白いんですけどね。
似合うんですけどね。
粋なんですけどね。
※soy[ソイ]とは英語で大豆という意味です。
丁寧な説明ありがとうございます。
そんな榊姐さんの納豆カレーの評価は、郁魅と同じ86点!!
おお、あの郁魅と同点とは…!
やっぱり極星寮のメンバーは、隠れた実力者揃いなのかも!
さてさて、その勢いに乗って次なる選手は誰が?
「僕には期待もしていないだろうね でも僕は・・・風を起こしてみせるよ―――」
ここで丸井キターーーーー!!!(驚)
ある意味創真以上に審査順が気になっていた丸井でしたが、ここで登場ですか。
丸井もかなりの実力者と考えている私としては、彼が90点台を出すことはほぼ確実と思っています。
ですが、かつて予想したように、伊武崎の方が丸井以上のダークホースと踏んでいる私。
よって、ここで丸井が黒木場の得点を超えてくるか否か。
それが本選出場への分岐点になると思います。
あ、それと丸井クン?
「風を起こしてみせる」と言ってたけど・・・ゴメンね?
キミが“風”を起こすのなら、創真は“嵐”を巻き起こすから。(※栗うさぎは創真至上主義者です)
いや~~~今回はサブタイトルの通り、華盛り!!
Aブロックの女性陣、郁魅と榊が大いに魅せてくれました!!
郁魅は以前から成長した姿を、榊は今まで未公開だった自分の料理を、それぞれ存分に披露してくれましたね。
ここ最近ずっと言っているような気がしますが、今回もまた、申し分ない良回でした!!
本当に附田&佐伯先生の女性キャラは、女性から見ても魅力的だとつくづく思います。
「肉」の扱いを得意とする、肉感的な純情乙女、郁魅。
そんな彼女は今回「ミートマスター」から「ミートジェネラル」へとクラスチェンジ☆
過去の経験を活かして更なる成長を遂げた彼女ですが、それも創真のお陰でしょうね。
あの敗北によって、憧れていたえりなから見放され、派閥からも追放され、本来ならばどん底に落とされていたであろう郁魅。
そんな郁魅に屈託なく接してくれたのが創真。
罪作りなとこもありますが(苦笑)、それ以上に創真は相手を助けてくれる子ですよね。本当に。
そして、ギャグ扱いされちゃってますが小西先輩も。
丼研を潰そうとした彼女を何の後腐れもなく丼研に迎え入れてくれたのですから。
最初は不本意だったかもしれませんが、いまや丼研は郁魅にとって大事な居場所になってくれたようです。(^^)
そ・し・て!
創真と接する郁魅の可愛らしさがもうもうもう・・・!(><)
やっぱ恋する女の子の破壊力は半端ないですね!!
この点が恵やえりなには無い魅力ですよね~・・・今のところは。
一方で、「発酵食品」を巧みに操った大人の雰囲気漂う女性、榊。
元々「お姉さん」キャラだった彼女は今回で遂に「姐さん」へとレベルアップ☆
榊が得意としているのは、納豆や麹といった菌類を用いた発酵食品。
一見地味に思えるそれらですが、味噌や醤油、酒に乳製品など、日本は世界でもトップクラスで発酵食品を多用している国なんですよね。
それら発酵食品を長い時間をかけて、地道ながらも細やかな気配りと長い目で作り上げる榊。
こうしてみると、面倒見が良く、落ち着いていて思慮深い榊に「発酵食品」はまさにピッタリだと思います。(^^)
・・・さて!
次回はいよいよ満を持して、これまで謎に覆われていた丸井の料理の腕が明らかになる模様です!!
黒木場はフレンチ風、郁魅は中華、榊は和風と、これまで本当に個性豊かなカレー料理が披露されてきましたが、果たして丸井はどんなカレー料理を出してくるのでしょう?
選抜メンバーが発表された第40話にてチラと出ていたメガネ集団から、「丸井氏」と支持されているようですが…。
アリスとは違うタイプの理論的な調理スタイルの持ち主なのか、それとも・・・?
選抜編が始まってからずっと大物臭を醸し出してきた丸井。
次回、注目です。