★まほろ駅前多田便利軒
多田はその依頼を坦々とこなす。
日常は何ら変わりないのだけれど……。
そこへ行天が加わることで、変化を見せる。
行天は世間からどこか逸脱している風情だ。
けれど、人の心を掴むすべは心得ているらしい?
互いに過去に対しての傷を抱えている。
それでも、様々な人の人生に触れることで、
後悔は誰しも抱えていること……だと。
付かず離れずという多田と行天の距離感が
最期には縮まっていくのだ!
飄々と生きていたように見える行天を
受け入れることができるのは多田だからなのだろうと思う!
誰かを必要とする。
一人では生きてはいけないわけじゃないけれど。
誰かが側にいてくれるだけで、生きる力になるものだ!
彼らの日常はきっとこの先も変わらない日々なのだろう。
それでも、彼らのそんな日常を垣間見てみたい。
そう思わされたかもしれない!
多田演じる瑛太の笑顔は満点だ!
行天演じる松田龍平の存在感も満点だ!
二人の演技を存分に楽しめる映画だ!