◆ゆれる
兄弟間の距離感って微妙です…。
幼い頃は確かに兄弟というつながり以上の何かが存在している。
大人になると…あの頃の何かしらを忘れてしまう。
勝手に距離感を作って、物差しで測るようになって行く。
丁寧に描かれていると思う…。
だから、兄と弟という身近なテーマが生きてくるのだろう!
兄演じる香川照之さんの時には抑えた感情をぶつけるさまとか、
最期に見せる表情など…苦手なわたしでも演技力には拍手してしまう。
対峙するオダギリジョーさんも弟の感情を好い具合に表現している。
他人じゃない肉親であるから、時には掛け違えをしてしまう。
気づかされた瞬間…何とも言えない情を見せつけられて、
ハッとしてしまうのだなぁ…。
あぁ~こんな感情あるかもしれない…思い当たる人もいるだろう。