2025年、吉浜の「人形小路雛めぐりプレオープン」散策記
の続き…
続いては
柳池院へと
ここは吉浜善光寺とも呼ばれていて
この柳池院の境内にある
「人形小路五番館」へと
ここに展示されている吉浜細工人形は
「御陣乗太鼓」
「御陣乗太鼓」は、およそ450年前、今の輪島市名舟町の住民が、太鼓の音で上杉謙信の軍勢を追い払ったことが由来とされる伝統芸能
2024年元旦に発生した、能登半島地震
復興を願ってのこの作品
鬼や亡霊の面に海藻の髪を振り乱しながら太鼓を打ち鳴らす奇襲を仕掛け、上杉軍を追い払ったとか
国会議員、某県知事などに扮した
鬼や亡霊が追い払われるよう
税金が、裏金ではなく、困っている国民に廻るよう願って
困っている国民のひめい(姫い)…もとい…ひめい(悲鳴)が国会議員、某県知事に届きますように…
あ、ここも雛人形は、どこにも見当たりませんでした…
雛人形もどこかに、ひなん(避難)したのかな…
国会議員、某県知事などに扮した
鬼や亡霊…怖いしね…そう、鬼のような重税が…
と…ここで…たいして歩いていないのに
ふとみれば…おやおや…
三色団子をこの雛人形が食べてる…
こちらのお雛様は
五平餅を片手に…
この雛人形に誘われて…笑
仲平茶屋へと
なんでも、この仲平茶屋
2月22日から3月9日まで
「人形小路雛めぐり」のプレオ―プンも合わせての
この期間だけ限定で
営業とのことなのよ…
中に入ると
見事な御殿造りの雛壇が
いやあ、豪華絢爛の一言に尽きますなあ
京風古今雛
有職雛
高浜人形も
この店内で開催されている
古典(こてん)雛展
この人形が台座から落ちて「コテン」と倒れそう!!になっているということではなくて…
寛永雛
江戸時代のお雛様…
江戸時代のだけあって
もうお内裏様のみならず、お雛様も禿げていますなあ…
と…思いつつ、頭の髪に手を添えてみる私…汗
私の髪が抜けるのも
これくらいで、堪えてくれるよう頼むよ!福助!!
あ、右側の福助も剥げてきてる…汗
雛人形の着せ替え人形
リカちゃん人形の着せ替えの原点が、ここにあるような
木材加工の雛壇
三人官女が倒れてるのか、ハモってるのか分からないけど…
これは吉浜人形ではないと思われます…
他には歴史を感じるキューピー人形
これも吉浜人形ではありません!きっと!
コテン(古典)的なキューピーさんだけに、これまた「コテン」と倒れそう…
これは
おひなさま…じゃなくて…おひまんさま…(お肥満)さま…ですな
さてさて、私もここまで歩いて
ソコソコ、カロリーを消化してきたのに…
うーん、幸せ一時、ブタ一生…の図
私も、おひまん(お肥満)さん…汗
さてさて、五平餅を食べれば、その時お茶をいただくも、
またまた一休み…ここで、珈琲を飲みながら休憩したくなり
「吉浜ふれあいプラザ」という
休憩できるスペースへ
自販機の珈琲を飲みながらの
ティータイム
もちろん、ここにも雛人形が
そこにあった顔ハメパネルが
「ドラえもん」じゃなくって
「キザえもん」
「タイムふろしき」???で360年の時を超え
吉浜に帰ってきたようで
海辺の街だからといって
「どざえもん」じゃなくてよかった…笑
さてさて「吉浜ふれあいプラザ」の前の展示場では
今回の「人形小路雛めぐり」なるイベントの目玉ともいえる人形展示が
「かぐや姫は未来の月へ 新•竹取物語」
その展示には、こちらのお雛様がお出迎え
さて展示室の手前には、竹の筒の中には、たくさんのお姫様が
でも、その中には、かぐや姫はおらず
かぐや姫はこちら
…その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。…
竹の筒の中にいても、こちらは、かぐや姫とちゃいます!ちゃいます!
竹の筒の中にいたものの、翁にみつけてもらえず、成長早く、自ら翁になっちゃった…の図
竹の筒の中の翁(おきな)が起きない!…笑
筒の中で、おおき(く)なって…(って、もう、おじいちゃんじゃないか!)
それにしても竹を切ったら
筒の中に、おじいちゃんがいたら、さすがにびっくりしますよね!
いや、竹の筒の中に、「…三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり…」
…の状況下でも、十分、びっくり、腰を抜かしますよね!
翁さん、ようつう(腰痛)に、ようつうい(要注意)…笑
そのかぐや姫をみつけた竹藪の中
さて、かぐや姫は、すくすくと成長し、
それはキレイなこの世のものとは思えぬ美しい姫に…
その美貌に惹かれて…5人の貴公子の求婚のシーン
翁は貴公子にかぐや姫の意思を伝える… 石作皇子には「仏の御石の鉢」、車持皇子には「蓬莱の玉の枝」、右大臣安倍御主人には「火鼠の裘」、大納言大伴御行には「龍の首の珠」、中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」を持って来させるというもの
どれも話にしか聞かない珍しい宝ばかりで、手に入れるのは困難なものばかり
石作皇子は大和国の山寺にあった、普通のただの鉢を持っていき、嘘がばれる…このことから面目ないことを「はぢを捨てる」(恥を捨てる)と言うようになったそうな…
車持皇子は玉の枝の偽物をわざわざ作り、ニセの作り話を語るものの、その報酬を支払われていない職人たちがやってきて偽物と発覚
阿倍御主人は唐の商人から皮衣を購入したが、それを焼いてみると燃えてしまい、ニセモノの「火鼠の裘」だということがわかる……このことから、やり遂げられないことを「あへなし」(敢えなく)と言うようになったそうな
大納言大伴御行は船で探索するが嵐に遭い、更に重病にかかる…でも、この人は嘘もつかず、人間的には一番ずるくない…もし、この中で、一人選ぶんだったら、大納言大伴御行が一番いいかも…
中納言石上麻呂は小屋の屋根に上って子安貝らしきものを掴んだが転落して腰を打ち、しかも掴んだのは燕の古い糞であり、貝は無かったことから、期待外れのことを「かひなし」(甲斐がない)と言うようになったとか…この人が一番悲惨な結果かも…
それにしても、かぐや姫も罪作りな女やなあ…
結局、かぐや姫が出した難題をこなした者は誰一人としていなかった…
その後は、帝からの求婚にも首を横に振るかぐや姫
かぐや姫は、本来は月の住人
彼女は人間界に住み続けることができないことを知り、また、彼女の本来の居場所が月であることを思い出したことから、かぐや姫は月に帰ることを決心し
翁に告げる
翁は帝に相談し、帝はかぐや姫を月に行かせないようにと、たくさんの人を守りにつかせる
「…かの十五日、司々に仰せて、勅使、中将の高野のおほくにといふ人を指して、六衛の司あはせて、二千人の人を、たけとりが家につかはす… 家にまかりて、築地の上に千人、屋の上に千人、家の人々多かりけるにあはせて、あける隙もなく守らす… この守る人々も、弓矢を帯してをり…屋の内には、嫗どもを、番に下りて守らす…」
来たる8月15日は、旧暦であれば「中秋の名月」
そしてかぐや姫が月に帰って行く日
月に行かせまいと必死の「帝」の家来たち
屋根の上で弓を持ち構えて…
弓で「月からの使者」を撃沈!
月からの使者は、な、なんとヘリコプターで姫を迎えに…
さすが、「新・竹取物語」
しかし、かぐや姫は
竹の筒の中ごと、月の世界へ
さすがSF超大作!!
帝は、かぐや姫と結ばれ、「ハネムーン」とはならなかったようで(「月」だけにね!)
さすが「人形小路雛めぐり」なるイベントの目玉の「人形展示」だけあって、見応え十分でした…
まだまだ続くよ…つ月…もとい…続きをお楽しみに…次回が最終号だよ…