2022年冬…
大府市の愛三文化会館へ
愛三文化会館開館30周年を記念したコンサート
「宝くじ文化公演 秋川雅史・杜の音シンガーズ ハートフルコンサート」
を観に行く…
生・秋川雅史さんを私がみるのは、今回でおそらく3回目…
2015年に新春の「NHKナゴヤニューイヤーコンサート2015 」で観て以来、な、なんと7年ぶり…
そのときのブログをば、リンクを貼っておきますね!
新春は…「NHKナゴヤニューイヤーコンサート2015」…愛知県芸術劇場に行く!
初めて観た時は、秋川雅史さんが「千の風になって」で一世を風靡してた頃、岐阜の花フェスタ記念公園で…
そこのイベントで出演されたことがあって…
もう…それはいつみたのか思い出せない程…ずっと前のこと
さてさて、今回、秋川雅史さんがみたいな…と思ったのは…「宝くじ文化公演」ということで、チケット代が2000円とお値打ちになっていたことと…
もう一つの大きな理由…
大府市の愛三文化会館だったので、我が家から近かったこと…笑
ああ、ここ清水ミチコさんをみに来たことがあったな…
さらには、そのもっと前に…ここでセンチメンタル・シティ・ロマンスをみたことがあって…あの頃は大府市勤労文化会館といってたけど、名称が変わっただけで、建物とかまったくあの頃のままだったので…
中野督夫さんが元気だったあの頃を思い出したり…と懐かしさの感じるホールでして…
大府市勤労文化会館でセンチメンタル・シティ・ロマンスのライブ!!
さてさて、この公演、完売でした…
この時期、新型コロナウイルス感染症が蔓延してて、愛知県下はマンボーの時期…徹底した感染症対策をとって行われた公演
検温、マスク、手指消毒はもちろん、連絡先の記入
さらには、久しぶりの市松模様…前後左右1席空けた、客数はホールの定員の50パーセントでの公演でした…
なので、感染症対策もばっちり…
とか言いながらも感染は嫌なので…二重マスクでのぞんだ…笑
「宝くじ文化公演 秋川雅史・杜の音シンガーズ ハートフルコンサート」
出演者は秋川雅史さんと杜の音シンガーズ
指揮は家田厚志さん、演奏はN響団友オーケストラのみなさんで行われたコンサート
第一部の様子をばだらだらと…
とその前に…
私、「杜の音シンガーズ」を全く知りませんでした…汗
それどころか大府市には「おおぶ文化交流の杜」という図書館と併設されたホールがあったりするので、「杜の音シンガーズ」は大府市在住のみなさんからなる地元の混成合唱団だと思ってました
なので…16名のみなさんがステージに登場されたときには、ああ、秋川雅史さんと共演するから、女性はドレス、男性は黒の燕尾服でばっちり決めて、衣装なんかは、ずいぶん奮発されてるなあ…そりゃあ、秋川雅史さんと共演なんて、きっと地元の合唱団の方々にとっては夢のような一日であるだろうことは間違いない…???
まずは、1曲目、その「杜の音シンガーズ」が、N響団友オーケストラの演奏で歌う歌は
「川の流れのように」
実は、そのハーモニーを聴いてびっくり…
想像以上の美しさ…レベルが高すぎる…
てっきり大府市在住の方の合唱団だと思っていたから…あまりのハーモニーの美しさに…慌ててプログラムで確認したら
メンバーは全員、東京芸術大学声楽科出身…でございました…
素敵なハーモニーを聴きながら、この勘違いに申し訳ないような気持ち
続いても「杜の音シンガーズ」が聴かせる
岸洋子さんが歌った
「夜明けの歌」
歌い出しはソプラノのソロの唄声がフューチャーされてて、その歌声が響き渡る…そして、サビは、実に美しいハーモニーで魅了する…
そして、その歌声のハーモニーと生オーケストラとの美しい融合…
心から癒される…この歌をリアルタイムで聴いていた世代でもないのに…
ここからのMCは指揮者の家田厚志さん
「みなさん、こんにちは、よくこそお越しいただいて…」とご挨拶とともに、自己紹介…そして、N響団友オーケストラと「杜の音シンガーズ」を紹介し…
この間に「杜の音シンガーズ」のみなさんはステージから退場…
「みなさま、命がけでいらしていただいてありがとうございます…」と笑わせる…
「本日は昭和の魅惑のメロディー、ハーモニーに酔いしれて、コロナ禍という世の中のイヤなことも忘れて楽しんでいただけたら…」と語りつつ
それでは大事な大事なもう一方…をお呼びしたいと思うと
イントロとともに
秋川雅史さんが登場し
歌うは
「柔」
圧巻の唄声がホールに響き渡る…なんかこの雰囲気が、元旦の日にTV、WOWOWでみたルチアーノ・パヴァロッティを想起させるほど…
テノールの唄声の響きは圧巻…
もちろん「柔」だからといって、こぶしなんぞはありません…
美空ひばりの描く世界とは別世界…「柔」の歌の描く世界観が広がる!広がる!!
歌い終えて、秋川雅史さんのMC
ご挨拶…きてくれたお客さんに感謝の言葉を…
そして「今日は開催できてよかった」と…「今、世の中が大変なことになってまして…音楽業界は壊滅的…人に聴いていただいてなんぼ、人を集めてなんぼなのに、コンサートは人が集まらないとできません!でも、今日はディスタンスをとって、一席空けて半分でコンサートを行っていますけど、この空いてる席に紙が貼ってあって、こっちからみると、なんとなく全部埋まっているようにみえる」と笑わせる
こんな満席の中、こんな感じでコンサートを迎えているけど、大府市でのコンサートは2年ぶり…2年前の10月に、このホールでコンサートをやったとのことで「そのときのコンサートに来た方?」と客席に声を掛け、お客さんの4分の1ほどの手が挙がっているのを確認すると
「その時に来て、今日も来た方は、その時のコンサートがよかったから…」
この秋川雅史さんの言葉に拍手が沸き上がる…
なんでも、秋川雅史さんのオバサンが刈谷市に住んでいたそうで、小、中、高校生の頃、夏休みにはこちらの方にきていたとのことで
「刈谷市のユニー知ってますか?そのユニーが印象に残っている」と…何気に親しみ深い街だと…さらに、ここは愛知県で、私は、愛媛県出身で「愛」繋がりだと…客席を盛り上げて
1曲目の「柔」は美空ひばりさんの曲、数々のヒット曲を生んだ歌い手だけど、美空ひばりさんの中で、一番売れたヒット曲が「柔」だそうで、1964年の歌…私は1967年生まれで、実はリアルタイムでこの歌は知らないけど…1964年といえば、東京オリンピック、オリンピックが初めて日本にくるということで、日本が盛り上がっていた頃に「柔」という「柔道」の「柔」という漢字のこの曲が、当時イケイケで乗っている日本人の心に滲みたんじゃないかと…
そして、昨年は日本でもオリンピックが行われ、こないだも北京オリンピックが行われてたくさんの感動を与えてくれた…今、歌った「柔」という曲が、今、この時にぴったりのような気がして、歌っていて気持ちがよかったと感想を述べ…
「さて、次は私の歌…ではないね」と確認をし
「「杜の音シンガーズ」は声楽家の後輩たち…さっき舞台袖で聴いていたけど、いいハーモニーだったわ!」と感想を…
客席からも拍手が沸き起こる
私もスタートは、コーラス、合唱からスタートしている…と…ここで「杜の音シンガーズ」のみなさんを招き入れ、入れ替わるように秋川雅史さんは退場
「杜の音シンガーズ」のみなさんで
「大都会」
懐かしいな…中学生くらいの頃、流行ったな…この曲
「杜の音シンガーズ」のみなさんの見事なコーラスから始まり、その後、バス担当の男性の一人がソロで低音ボイスを響かせる…
そのソロとコーラスが入り混じってその響き合いの心地いいこと…さらには曲の後半のハーモニーの盛り上がりは圧巻…
地元のコーラス隊なんて思ってしまっていたことが実に恥ずかしい…
「祭り」
北島三郎さんの曲、ホールは一瞬にして祭りのムードに…
男性のテノール、バスの力強い唄声のハーモニー
それにアルト、ソプラノの女性の唄声が被さるように…
そのハーモニーの美しさは、もう圧巻の言葉以外浮かんでこない…心象風景は祭りそのもので彩られて、サビのハーモニーの美しさは圧巻!
ここでのMCは「杜の音シンガーズ」のリーダーの山田華さん
「みなさま、あらためまして…本日は「宝くじ文化公演 秋川雅史・杜の音シンガーズ ハートフルコンサートin愛三文化会館」にお越しくださってありがとうございます」とあいさつした後に自己紹介をし
「本日はこのようなご時世にもかかわらず…たくさんの皆様にお越しいただきまして嬉しい気持ちでいっぱいです…今日、くるかどうか迷った方もいらっしゃると思うんですけど…来てくださった皆様のために、心を込めて、最後まで歌わせていただきます」とご挨拶
「杜の音シンガーズ」を今日、初めて知ったよ、という方も、たくさんいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介をと
「杜の音シンガーズ」は2014年にBSのTBS「日本名曲アルバム」という番組をきっかけに結成した混成合唱団で、メンバー全員、東京芸術大学の声楽科出身で、普段はソリストとして活動していると
そんなメンバーを名前だけでもと、ソプラノ、アルト、テノール、バスの順で紹介し、計16名…16名の名前を覚えるのは難しいかなと思いますけど普段はソリストとしてオペラの舞台にのっていたり、合唱のソリストをしたり、後はミュージカルをしたり、学校の先生をやっていたりと、それぞれ、いろんなことをしていますと
コンサートホールのチラシだったり、広報だったり、もし「杜の音シンガーズ」のメンバーのいる公演があったりしたら、ぜひ応援していただけたら嬉しいなと…
今日は、秋川雅史さん、家田先生、N響団友オーケストラの皆様と一緒に歌えることを、本当に楽しみにしてきたと
このご時世、なかなかコンサートの開催が難しいという現実もありますので、今日はいろいろなことを忘れてコンサートを楽しんでいただけたらとまとめて
「あと、第一部は2曲残しております…ここで、秋川雅史さんとバトンタッチをして」と…
イントロにのって、山田華さんと入れ替わるように再度、秋川雅史さん登場…
「見上げてごらん夜の星を」
心癒される唄声が響き渡る…その心地よさ
この歌声が映えるように…N響団友オーケストラの演奏がその世界観を惹きたてる…
ここでのMCは秋川雅史さん
2年前、前回、ここにコンサートにきたときはクラシックのスタイルでピアノ伴奏で…歌曲とかオペラとか、いわゆるクラシックのコンサートを行ったけど、今日はがらりと雰囲気を変えてと
「秋川雅史には2つの顔があって、クラシックの歌い手の顔と、こういうポピュラーな曲を歌う顔と両方あって、両方の活動をしている中で、いわゆるポピュラーな曲を歌う顔の方が世間に広がっていった」と
「そもそも「千の風になって」という曲はクラシックの曲ではない…「千の風になって」のCDを購入されると、その一番上の方にジャンルがかいてあって…そこには「歌謡曲」ってかいてある…今歌った「見上げてごらん夜の星を」も「柔」も歌謡曲ですから…で、TV出演、歌番組、音楽番組に出演するときは、ほとんど演歌とか歌謡曲を歌うことが多いと
クラシックの唄声で歌っているので、クラシックの歌い手のイメージが強いかも知れないけれど…
クラシックの歌を歌うことがもともとなので、そこでコンサートは、クラシックのコンサートということで、2年前「聴いてよく分かるクラシック」というコンサートのタイトルで、コンサートを行ったと…
で、今日は、いわゆる歌謡曲、演歌をクラシックの唄声で歌うというスタイルでコンサートをやっていると
そもそも、イタリアで有名な曲「オー・ソレ・ミオ」とか「帰れソレントへ」を聴くと、あ、クラシックの人が歌う印象があると思うけど「オー・ソレ・ミオ」は、そもそもイタリアでは歌謡曲だった…その当時、ギターを弾きながら歌謡曲の歌い手が歌っていたのが大ヒットしたので、イタリアの世界的なオペラ歌手が、世界のオペラハウスで歌って廻ったら世界的に有名になって、それでクラシックの人が歌っているといった印象になった、そういう経緯がある…ということは、日本の歌謡曲もクラシックの歌い手が、こうやって歌うことで、世界への名曲になっていく可能性があるのではないかと思って、いろいろな新しいレパートリーを増やしていったんですけど、私が、自分の中でこれが一番得意と思える曲が3つほどある…その中の一つが次の歌とのこと
おそらく、みなさんの中ではクラシックと演歌ってすごくかけ離れているジャンルのように聞こえるかもしれないけど、私からすると、凄く近い…
クラシックのオペラって、好きな人を刺し殺したりとかドロドロとした悲劇が多い…オペラには人間の情念のようなものがこもっている場合が多い…
日本の歌の中で、一番それに近いなと思えるのが、演歌というジャンル…
次に歌う歌は「カルメン」というオペラの情熱に近いものを感じていて、「カルメン」というオペラは好きな女性が他の男に奪われそうになる、そのときに「ドン・ホセ」という男は愛する「カルメン」を刺し殺してしまう…
このシーンを演じている時に、ある演歌のシーンが頭をよぎった
♪誰かにとられるくらいなら あなたを殺していいですか~
と語って
「天城越え」
まるでオペラみたい
緩急つけて、その世界観が彩られる…実にドラマティックで、それは、もう演歌の域を超えている!!!
「天城越え」は日本のカルメンだったんだ…
いや、凄くいいものを見た!と言ったこの満足感!
もう鳥肌ものの「天城越え」
コロナ禍でできなかったけど「ブラボー」と叫びたくなる…
そんな心にぐっとくる…「天城…声」でありました!!…