愛知県美術館での特別展
「ゴッホとゴーギャン展」
…に行く…
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さすが美術の教科書にも載っている
多くの方が知っている
巨匠ともいえる
2大画家が揃った特別展
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私が…
行ったのは
土曜日の昼下がり
館内につけば…
それはそれは
大混雑!!
出掛けたことを後悔しそうなほどの
大混雑!!!
この混雑をみた瞬間は
正直
テンションめちゃめちゃ下がったんです…
1枚の絵をみるために
大行列に
並ぶ…並ぶ…なんて…
この大混雑に…大行列に…
最初は正直
テンション下がってたんだけど…
見ていくうちに
まったく並ぶことが
気にならなくなってきた…
惹き込まれる!
惹きこまれる!!
何て言ったらいいのかな…
表現するのが難しいんだけど
有名な
画家の…今までみたような
「特別展の域」を超えているのよ!!
良質の映画をみてるような感動に似てるかもしれない…
ゴッホとゴーギャン
…が共同生活をする前
そして
共同生活が破綻…
別離後の…
それぞれの生き方が
絵画を通して
アカデミー賞を受賞しててもおかしくないほどの
伝記ものの映画を観終わったような
感動が残るのよ!!
展覧会は
第1章:近代絵画のパイオニア誕生
第2章:新しい絵画、新たな刺激と仲間の出会い
第3章:ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ
第4章:共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン
第5章:タヒチのゴーギャン
…で構成されてまして
第1章では
駆け出しの頃のゴッホとゴーギャンの絵画が展示
ゴッホの絵は…とことん暗かった…のが…印象的…
一方、ゴーギャンは私の知ってるゴーギャンの絵とは画風が異なっていて
写実的な絵を好んで描いていたようで…
第2章では
ゴッホがパリに出て、前衛的な画家たちと交流する時期の絵画
またゴーギャンは「野生」「原始」を追求するようになった時期の絵画
私の知っている
お二人の
教科書等でみた画風に近づいていくさまが
順に絵を眺めていくごとに…
よーく伝わってきました…
まあ…ここまでは
実は
どこにでもあるような…
ありがちの展示だったんだけど
ぐぐっとこの映画のような展示に惹きこまれていったのは
実は
第3章からの展示作品でありました!!
第3章では
アルルの共同生活時期の作品の展示
ゴッホの「収穫」
実りの季節を迎えた小麦畑での収穫の風景をみたまま
厚塗りで描く…
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写真では伝わらないけど
キャンパスが
絵の具の塊でゴロゴロしてるのよ
この
「収穫」
…からも伝わるように
まるで関西弁のように…??
関西のオバチャンの化粧のように??
コテコテに絵の具を重ねて
力強く塗りだくって
みたままを…その風景を
力強く
描いているゴッホ…
近くからみると
油絵具の凸凹も激しいのに
これが…ちょっと離れて…絵を眺めると
その構図の素晴らしさ
色遣いなど
その魅力に一瞬にして惹きこまれちゃうんだな
力強い筆触と鮮やかな色彩による作品の数々…
一方の
ゴーギャンの絵は
「ブドウの収穫、人間の悲惨」
この絵はゴッホの熱心な誘いを受けて、
アルルの地での共同生活
共にイーゼルを並べて描いた絵画の一つ
背景にはアルル以前に滞在していたフランス北部のブルターニュの女性たちを描き
手前の頬づえをついて悲嘆に暮れる女性は売春婦
これらは
目の前の光景ではなく、記憶や想像を加える画法…
描かれたテーマは「人間の不幸」
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この「ブドウの収穫、人間の悲惨」
…からも伝わるように
まるで
東京へ夢を追いかけて上京した若者のように???
夢を追いかけて上京するも
現実の暮らしとのギャップに悩む地方出身の東京人のように…
平面的で
装飾的な線と色面を用いて
目に見えない世界をも絵画に表現している
そんな作品の数々…
共同生活を続けるも
2人の画風の違いは明らか…
そんなゴッホとゴーギャンとの共同生活がたった2ヶ月で
破綻を迎えてしまってた…とのこと
ゴッホとゴーギャンとの共同生活をしていたことは
知ってたけど
それが…たったの2カ月だけとは知りませんでした…
この画風の明らかな違いからも
共同生活が続かない…だろうな…と容易に想像できます…
作風も筆遣いや技法など
お互いが
まるで反面教師であるかのように…
ゴッホとゴーギャンの関係は悪化し
ゴッホは錯乱状態に陥り
自分の耳の一部を切り落とすなど
奇行がみられ…
画家ゴーギャンとの共同生活がうまくいかず自傷行為に至ったのではないか…という説があるが…なぜ耳を切り落とす奇行に走ったのか…
そこに…今回の展示ではクローズアップされることはなくて
さらりと流れていくこの展示も
実に映画的…
ゴーギャンは共同生活を終わらせ
アルルでの共同生活に終止符をうちます…
第4章は「共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン」
それ以後の
錯乱状態に陥り
フランスサン= レミ=ド=プロヴァンスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の
精神病院での治療中に描かれたゴッホの絵が凄くて凄くて
もう陰の感情をそのまま
キャンパスにぶつけている感じで…
オリーブ畑に囲まれた訪れる人もほとんどない静かな場所で
ゴッホは、自由に出られない病室の窓から見える景色を描き続けたのです…
「オリーブ園」
オリーブの木々の蠢く感じに
圧倒される…
その1年半後…ゴッホは拳銃自殺で
この世を去る…37歳だったとのこと…
一方の
ゴーギャンは
フランスを捨て
ヨーロッパ近代文明に毒されない最後の楽園と思われた
フランス領のタヒチへ移住する…
タヒチで暮らすようになってからの
ゴーギャンの絵はアルル時代のゴッホが描いていたように
南国の陽光をふんだんに採り入れた明るいものへと変わっていく…
しかし…
似ているようで…似ていない…
ゴッホの絵と違って
鮮やかな色彩で描かれていても
どこか孤独感と言うか疎外感と言うか
そんなネガティブな雰囲気が漂うのだ…
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フランス本土に一度戻るものの、再度タヒチに移住し
そのままタヒチで生涯を閉じたゴーギャン
そのゴーギャンの絵
展示会の最後の1枚…
それは
共同生活で
ゴッホが愛用していたと思われる
肘掛椅子

その上に咲き乱れる
「ひまわり」が…

この「ひまわり」は
まさしくゴッホそのもの…
この文学的な絵画に
深い感銘を受けちゃうのよ!!
良質の映画を観終わったような
感動でいっぱいになるのよ!!
正直…
第3章の展示からは
混雑がまったく気にならなくて…
ただ…
ただ…対比される
ゴッホとゴーギャンの絵画に惹きこまれ
観終わったあとも
もう1周観て廻りたいような
思いも…
きっと
混雑してなかったら
何度も…何度も
引き返してみていただろうな…
絵心は…
分からなくても
その絵画の背景に思いを巡らせながら
観賞するのは…割と好きで
(妄想絵画鑑賞マニア???)
特別展には
好んで足を運んでいるけど
その中でも
フランスでの共同生活に焦点を絞った
ストーリー性のある
「ゴッホとゴーギャン展」
心から
行ってよかった!!
…と思える特別展でした…
これって…
そのまま…映画になってもおかしくない!!…
(もうなってるかもね…映画通じゃないから…わかんないけど…)
みなさんも
機会があればぜひ
映画1本観るくらいの
入館料で楽しめるよ…
ただし
映画館のように…
椅子はないけど…笑
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でも…
これだけは約束できる!!!
映画のように
途中で寝てしまうことは
絶対に…ない!!!…笑
「ゴッホとゴーギャン展」
…に行く…
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さすが美術の教科書にも載っている
多くの方が知っている
巨匠ともいえる
2大画家が揃った特別展
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私が…
行ったのは
土曜日の昼下がり
館内につけば…
それはそれは
大混雑!!
出掛けたことを後悔しそうなほどの
大混雑!!!
この混雑をみた瞬間は
正直
テンションめちゃめちゃ下がったんです…
1枚の絵をみるために
大行列に
並ぶ…並ぶ…なんて…
この大混雑に…大行列に…
最初は正直
テンション下がってたんだけど…
見ていくうちに
まったく並ぶことが
気にならなくなってきた…
惹き込まれる!
惹きこまれる!!
何て言ったらいいのかな…
表現するのが難しいんだけど
有名な
画家の…今までみたような
「特別展の域」を超えているのよ!!
良質の映画をみてるような感動に似てるかもしれない…
ゴッホとゴーギャン
…が共同生活をする前
そして
共同生活が破綻…
別離後の…
それぞれの生き方が
絵画を通して
アカデミー賞を受賞しててもおかしくないほどの
伝記ものの映画を観終わったような
感動が残るのよ!!
展覧会は
第1章:近代絵画のパイオニア誕生
第2章:新しい絵画、新たな刺激と仲間の出会い
第3章:ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ
第4章:共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン
第5章:タヒチのゴーギャン
…で構成されてまして
第1章では
駆け出しの頃のゴッホとゴーギャンの絵画が展示
ゴッホの絵は…とことん暗かった…のが…印象的…
一方、ゴーギャンは私の知ってるゴーギャンの絵とは画風が異なっていて
写実的な絵を好んで描いていたようで…
第2章では
ゴッホがパリに出て、前衛的な画家たちと交流する時期の絵画
またゴーギャンは「野生」「原始」を追求するようになった時期の絵画
私の知っている
お二人の
教科書等でみた画風に近づいていくさまが
順に絵を眺めていくごとに…
よーく伝わってきました…
まあ…ここまでは
実は
どこにでもあるような…
ありがちの展示だったんだけど
ぐぐっとこの映画のような展示に惹きこまれていったのは
実は
第3章からの展示作品でありました!!
第3章では
アルルの共同生活時期の作品の展示
ゴッホの「収穫」
実りの季節を迎えた小麦畑での収穫の風景をみたまま
厚塗りで描く…
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写真では伝わらないけど
キャンパスが
絵の具の塊でゴロゴロしてるのよ
この
「収穫」
…からも伝わるように
まるで関西弁のように…??
関西のオバチャンの化粧のように??
コテコテに絵の具を重ねて
力強く塗りだくって
みたままを…その風景を
力強く
描いているゴッホ…
近くからみると
油絵具の凸凹も激しいのに
これが…ちょっと離れて…絵を眺めると
その構図の素晴らしさ
色遣いなど
その魅力に一瞬にして惹きこまれちゃうんだな
力強い筆触と鮮やかな色彩による作品の数々…
一方の
ゴーギャンの絵は
「ブドウの収穫、人間の悲惨」
この絵はゴッホの熱心な誘いを受けて、
アルルの地での共同生活
共にイーゼルを並べて描いた絵画の一つ
背景にはアルル以前に滞在していたフランス北部のブルターニュの女性たちを描き
手前の頬づえをついて悲嘆に暮れる女性は売春婦
これらは
目の前の光景ではなく、記憶や想像を加える画法…
描かれたテーマは「人間の不幸」
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この「ブドウの収穫、人間の悲惨」
…からも伝わるように
まるで
東京へ夢を追いかけて上京した若者のように???
夢を追いかけて上京するも
現実の暮らしとのギャップに悩む地方出身の東京人のように…
平面的で
装飾的な線と色面を用いて
目に見えない世界をも絵画に表現している
そんな作品の数々…
共同生活を続けるも
2人の画風の違いは明らか…
そんなゴッホとゴーギャンとの共同生活がたった2ヶ月で
破綻を迎えてしまってた…とのこと
ゴッホとゴーギャンとの共同生活をしていたことは
知ってたけど
それが…たったの2カ月だけとは知りませんでした…
この画風の明らかな違いからも
共同生活が続かない…だろうな…と容易に想像できます…
作風も筆遣いや技法など
お互いが
まるで反面教師であるかのように…
ゴッホとゴーギャンの関係は悪化し
ゴッホは錯乱状態に陥り
自分の耳の一部を切り落とすなど
奇行がみられ…
画家ゴーギャンとの共同生活がうまくいかず自傷行為に至ったのではないか…という説があるが…なぜ耳を切り落とす奇行に走ったのか…
そこに…今回の展示ではクローズアップされることはなくて
さらりと流れていくこの展示も
実に映画的…
ゴーギャンは共同生活を終わらせ
アルルでの共同生活に終止符をうちます…
第4章は「共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン」
それ以後の
錯乱状態に陥り
フランスサン= レミ=ド=プロヴァンスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の
精神病院での治療中に描かれたゴッホの絵が凄くて凄くて
もう陰の感情をそのまま
キャンパスにぶつけている感じで…
オリーブ畑に囲まれた訪れる人もほとんどない静かな場所で
ゴッホは、自由に出られない病室の窓から見える景色を描き続けたのです…
「オリーブ園」
オリーブの木々の蠢く感じに
圧倒される…
その1年半後…ゴッホは拳銃自殺で
この世を去る…37歳だったとのこと…
一方の
ゴーギャンは
フランスを捨て
ヨーロッパ近代文明に毒されない最後の楽園と思われた
フランス領のタヒチへ移住する…
タヒチで暮らすようになってからの
ゴーギャンの絵はアルル時代のゴッホが描いていたように
南国の陽光をふんだんに採り入れた明るいものへと変わっていく…
しかし…
似ているようで…似ていない…
ゴッホの絵と違って
鮮やかな色彩で描かれていても
どこか孤独感と言うか疎外感と言うか
そんなネガティブな雰囲気が漂うのだ…
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フランス本土に一度戻るものの、再度タヒチに移住し
そのままタヒチで生涯を閉じたゴーギャン
そのゴーギャンの絵
展示会の最後の1枚…
それは
共同生活で
ゴッホが愛用していたと思われる
肘掛椅子

その上に咲き乱れる
「ひまわり」が…
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この「ひまわり」は
まさしくゴッホそのもの…
この文学的な絵画に
深い感銘を受けちゃうのよ!!
良質の映画を観終わったような
感動でいっぱいになるのよ!!
正直…
第3章の展示からは
混雑がまったく気にならなくて…
ただ…
ただ…対比される
ゴッホとゴーギャンの絵画に惹きこまれ
観終わったあとも
もう1周観て廻りたいような
思いも…
きっと
混雑してなかったら
何度も…何度も
引き返してみていただろうな…
絵心は…
分からなくても
その絵画の背景に思いを巡らせながら
観賞するのは…割と好きで
(妄想絵画鑑賞マニア???)
特別展には
好んで足を運んでいるけど
その中でも
フランスでの共同生活に焦点を絞った
ストーリー性のある
「ゴッホとゴーギャン展」
心から
行ってよかった!!
…と思える特別展でした…
これって…
そのまま…映画になってもおかしくない!!…
(もうなってるかもね…映画通じゃないから…わかんないけど…)
みなさんも
機会があればぜひ
映画1本観るくらいの
入館料で楽しめるよ…
ただし
映画館のように…
椅子はないけど…笑
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でも…
これだけは約束できる!!!
映画のように
途中で寝てしまうことは
絶対に…ない!!!…笑