2022年2月
豊橋HOUSE of CRAZYで
友部正人さんのソロライブ…のライブレポの続き…
5分間の休憩を挟んで
第二部…
「じゃあ、続きです…どうもありがとう…今日、雪が降っているみたいで,米原のあたりでは運転見合わせているらしいです…
と一言語って
まずは、新曲
「明日になれば」
その入院生活のことが…赤裸々に綴られる…
コロナの時期なので面会もままならず…ある面入院している一日が長くて退屈もあっただろうに…
でも入院は、いい機会だったと…そう前向きにとらえている…友部さんの想いが伝わってくる…
さらに、入院している人みんなが人生を諦めてはいなくて…
とことん前向きで
♪明日になれば君に会える~僕のいるところに君がいる~
歌詞のこの言葉に想いが凝縮されている気がしました…
躍動的なリズムで歌われた
「ポテトサラダを食べに来ませんか」
♪ポテトサラダを食べに来ませんか~
のフレーズがリフレインされ、心に残る…そして、サビの友部さんのファルセットが印象的
世の中にはいろんな出来事があるけれど、目の前のありふれた日常はゆっくりと過ぎていく…そんな情景をさらりと描いて…
♪新しいビルが建ちました古いビルはもうありません~
の歌い出しから始まる歌
心象風景が描かれる…その光景はどこか寂しい…
♪古いビルはもうありません 古いビルに住んでいた 男の子の声もありません~
♪すべてが新しくなりました すべてが元通り でも~僕の気持ちだけがまだここに~
歌のテーマは「銀座線をさがして」と似ているような
どっぷり昭和に生きてきた私ですので…昭和のものがどんどん消えていくのは、どこかものさびしい…そんな街の光景を重ね合わせながら…
昭和のものがどんどん消えていく…ということは、そこにある思い出も一緒に消えてしまうような気もして
ふと心に浮かんだのが名鉄東岡崎駅前の「岡ビル」
閉店しちゃったんだよね…建物はまだそこに解体されずに残っているけど…
そのときのブログもリンクを貼っておきますので、お時間あったらぜひぜひ
名鉄東岡崎駅直結の「岡ビル百貨店」の3階にある「キッチンこも」は、半端ないレトロ感!!昭和を感じながらランチを食べた…の巻…
悲報…完全閉店…行きも帰りも…行けなくなっちゃう岡ビル百貨店!
続いては
「あの声を聞いて振り返る」
語られる東日本大震災で変わった風景
そして、いなくなってしまった人たちへの想い
振り返った先には、何もない…
何もないけど…そこには何かがある…
それは、今となっては見えない死者たちの声
♪横浜でかいた汗が
新幹線で冷えて
仙台で塩となる
横浜よりいくらか涼しい仙台では
その塩はぼくの勲章だ~
この歌い出しから
友部さんの描く…友部さんが感じた「目」に惹きこまれる…
いやあ、何度でも何度でも
言葉一つ一つを噛みしめて…聴いてきた唄
アルバム「あの橋を渡る」に収録されてて、このアルバムが、この曲を始めとして心に沁みるのよ
一昨年の秋にできたアルバム「あの橋を渡る」の中に今歌った曲が入っていると
「バレンタインデー」
弾き始めて、チューニングがズレいていることに気づき、再度整えてからの
「バレンタインデー」
2月のこの季節だからこその選曲でしょうか…
唄の世界はとことん温かい
何十回目かのバレンタインデーのことが歌われる
登場するのは
年齢を重ねた夫婦の愛情
やっぱ…身近にいる人に感謝の気持ちをもたなくちゃね…
と当たり前のことを気づかされる
ホント温かい歌でした…
「一月一日午後一時(高橋さん)」
行ったことのない
喫茶「クラムボン」が…
鮮やかに…心象風景に浮かび上がる…
「クラムボン」とは
宮沢賢治の「やまなし」にでてくる
教科書にも載っている物語に出てくる生命体なんだけど
正直…何なのか…わからない…
宮沢賢治は
漠然と森羅万象を生き物のように「クラムボン」と表現したのだろうか…
サビの歌詞
♪クラムボンが笑ったよ クラムボンが笑ったよ~
きっと
友部さんにとって
「クラムボン」は
居心地のいい空間であったに違いない…
歌の後半は
そのストーリーが
核心に
店主の高橋さんが亡くなった…
それも1月1日午後1時に…
その切ない思いを歌に込めて…
そのときの友部さんの想いや情景がストレートに伝わってくるような…
高橋さんへの想いが綴られる
ちょっと切ないけれど…
「ブルース」
♪ブルースは元気がない時には歌えない~
♪ブルースは元気がない時には歌えない~
このサビのリフレインの心地よさ…
毎日「ブルース」が歌える日々が送れるといいな…
「ぼくは君を探しに来たんだ」
ギター1本…だけなのに…
この迫力!!!
凄い!!凄い!!!
5分の休憩を挟んだだけで、もう1時間以上ずっと歌いっぱなしなのに…
このド迫力!!!
歌う言葉一つ一つが心に沁みる
ストレートに伝わる想いに
ぐぐっと惹きこまれる…
こんな素晴らしい歌を…私が10代後半の頃には…
もうすでに歌っていたのに…友部さんの唄と出会ったのは
私が40歳を過ぎてから…
友部さんの唄に出会わなかった
私の20代、30代を
「ああ、人生もったいないことしたな…」と…後悔しながら…
もう…心は感動で…痺れっぱなし…
きてくれたお客さんに感謝の言葉を…そして一言
「やってよかったです」と
一時は中止にしますか、なんて話もあったものですから…ライブはやるものですね…とまとめて、最後の歌をと
「月がボタンをかけた夜」
♪私は私を生きている 私は私を歌ってる
誰かが誰かと生きている 誰かが誰かを歌ってる~
リフレインが印象的なこの歌で本編終了
拍手!拍手!拍手に応えて、そのままステージに残ったままでUN
「ちょっと、アンコール用に時間をとってありました…笑…じゃあ、今アンコールで、ステージに出てきた感じで」と
「夕日は昇る」
♪こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える~
いやあ…何度聴いても
心に沁みる…
ホント名曲だ…
「夕日が昇る」くらいだから
絶対、今度また会える…
唄を聴いてて…心からそう思えてくる…
一本のギターと
歌声で描かれた…
友部さんの世界を心から満喫…
40過ぎるときまで聴いていなくて
もったいない人生を送ってしまったなという後悔と
それでも…この歌をきっかけに40歳以降は
10年以上も名古屋に友部さんが見えた時には足を運び
満喫しているありがたい想いとが交錯しながら
今度も
豊橋に…名古屋に友部さんが見えた時には
♪こんど君にいつ会える~
じゃなくて
今度も友部さんに
「会いに行かなくちゃ…」