こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[初物]

2018-02-17 19:23:54 | 味の思い出
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[初物]

昨日買い物で、初物を買いました。

▲我が家の「初物」いちご


我が家では、今年度いちごを食べるのは初めてです。息子達が小さいころは、いちごの季節になると義母がよく買ってくれていちごとの写真も沢山あります。もう成人した息子達はいちごをみてもテンションがあがるようすもなく、冷蔵庫で眠っています。今晩は、皿にとりわけておいしくいただくこととします。

さて、いちごの食べ方です。息子たちは、義母から伝授していただいた練乳かけが一番好きなようです。私は基本的にそのまま食べるのが好きです。しかし、私の実家では、いちごの形をしたスプーンでつぶしてから、砂糖をかけてそのうえから牛乳をかけて食べる「いちご牛乳」食べをしていました。昔のいちごは今よりも少し酸っぱかったと記憶しているのでそんな食べ方をしていたのでしょうか?ミキサーでジュースにするよりも果肉が残っていて、いちごがうまくつぶれないので、ガラスのいれものから飛び出し、キャーキャーいいながら「いちご牛乳」を作ったものでした。姉は牛乳が好きでしたが、私は幼いころ牛乳が嫌いでした。もしかすると。牛乳嫌いの私が牛乳を飲むように、「いちご牛乳」にしていちごを食べるという母の策略だったのかもしれません。まんまと、その策略にのせられて、普段よりも牛乳を摂取していたと思います。

いちごが旬になり、小粒のイチゴが安くなる時期があります。その時期に、いちごを買ってくると、ミキサーにいれて「いちご牛乳」をつくりました。息子達は、小粒のいちごが冷蔵庫にあると、ミキサーで作っていました。長男は少々神経質なので、ミキサーの「いちご牛乳」を放置しておき、いちごの粒(種)がうきあがってくるのが嫌だといって、飲む前に一度ミキサーをまわすか、自分の飲む分は自分でミキサーをまわしていました。確かに、ミキサーで「いちご牛乳」をつくると、粒(種)がゴマのようにたくさんでてきます。これは、母の策略に乗って私が作っていた「いちご牛乳」にはでてこないものです。

さて、40年ぶりに、母から伝授された「いちご牛乳」を作ってみようと思います。きっと私の家族は何をしているのだろうと思うでしょう。いいのです。今日はいちごが器から飛び出さないように気をつけてみようと思います。

[素敵な老い]

2018-02-16 20:19:10 | 感じる
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[素敵な老い]

「ほどほど」というのはとても難しいものです。昔から苦手だったように感じます。若いころは白黒はっきりしておくんなさい。といった勢いがありました。

さすがに40代後半ともなると、グレーゾーンの存在を無視できなくなってきました。そして、「ほどほど」「ぼちぼち」といったワードにうなずくことが多くなりました。

それは、体力の衰えと心の余裕なのかもしれません。体力が段々衰えてくると、ゆっくりしかできなくなることが多くなります。そうすると「ゆっくり」何かをしている人の気持ちがすこしみえてくるからでしょうか。

友達のM子さんと親の話しをしていました。私の父は、トイレットペーパーを一枚でつかむことができなくなり、毎回ホテルの掃除しましたの合図のように角を三角に折っていると伝えると、びっくりしていました。それよりも、今年私の甥と鎌倉にお参りに行った父が、銭洗い弁天の坂を一人で登ることができなかったそうです。甥が押してあがったそうです。元気なほうですが、段々と変化してくるのですね。本当に言葉通り「ぼちぼち」坂を上がったのでしょう。

いつか私もそうなるのでしょうか?そんな時、孫が私の背中を押してくれるでしょうか?

最近、主人の母の用事で、私の息子が車を出すことがありました。義母は、孫が優しくしてくれたことがとても嬉しかったらしく
「優しい孫がいてくれて、本当にうれしいわ。」
と、何度も何度も言ってくれました。息子もとても嬉しかったようです。

年齢を重ねることも、いいものなのでしょうね。できなくなることも増えますが、助けてもらって嬉しくなることも増えるのでしょう。

「老いては子に従え」といいます。まだまだ従う年齢ではありませんが、その時を楽しみに待とうと思います。


[立ち止まる]

2018-02-15 12:24:47 | 生き方
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[立ち止まる]

どうしてもやる気のでない時ってありますよね。何が原因でもないのです。それも突然やってきます。

先週体長をくずしたことも原因しているのでしょうが、やる気がでてこないのです。もしかすると、「頑張れ!頑張れ!」と自分を持ち上げすぎた反動なのかもしれません。

次男のお産を終えて、産婦人科の母乳の先生からの依頼で、母乳のみで育て、データをとる強力を依頼されました。長男は、母乳とミルクの混合だったので、最初は母乳のみで育児ができるのが心配でした。しかし、母乳が出すぎて乳腺炎になるくらいでした。母乳の先生には、母乳の為のマッサージや、乳腺炎といって高熱がでる病気の時も、相談に乗っていただきました。人生で40度以上の熱が出たのは、小学生の時1回と、長男と次男が母乳を飲んでいる時期の乳腺炎の時だけでしたが、とてもしんどいものでした。

その母乳の先生は、人生の先輩でもあり、育児のお話を沢山伺いました。その中で、一番印象に残っているお話があります。
「家事をしていて、食事の準備がしんどいと思ったときは、心も体も疲れている時です。要注意ですよ。」
普段は、少しくらいメンドクサイなと思っていても食事の準備は嫌ではありません。しかし、今は食事の準備も、洗濯も、仕事も全てやる気になれないのです。

こんなことをブログに書いてしまうと、「さぼり主婦」と思われてしまうでしょう。しかし、主婦の方なら、何十年のうちに数回あるはずです。やる気がないから、やらないわけではないのですが、できることなら寝ていたい。

今週末は仕事がありません。ゆっくり休んで、また気持ちをリフレッシュできるでしょう。きっと、勉強を教えている生徒達もこんな時があるのではないかな?とふと考えてしまいました。生きていれば、いろんなことがあります。そんな時、歩調をゆっくりにしてみてもいいのかもしれません。たまには、ダメ人間でいることにします。

▲きれいな雲をみつけました

[チョコレート]

2018-02-14 20:11:15 | 考える
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[チョコレート]

義理チョコと聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?

実は今日、義理チョコをいただきました。派遣の仕事でいった先で、休憩時間に派遣で初めて会った方にチョコレートをいただいたのです。義理チョコと言ってしまったら、失礼かもしれませんね。手作りのチョコで、トリュフでした。可愛いパッケージで包んでありました。

いただいたよかったのでしょか?女性ですが、とても嬉しかったです。

今年は義理チョコをやめようというコンセプトでチョコレートを販売した会社があり、衝撃を受けました。チョコ業界は義理チョコを買う方がいるから成り立っているようなものですよね。しかし、義理チョコをやめよう。と声高に言ってしまうのですから。本命チョコで勝負ということでしょうか。

それに対抗するかのように、ちょっと贅沢なブラックサンダ―が東京駅で販売されて人気だそうです。金のブラッグサンダ―。通常よりもリッチですが、本命チョコよりもお手頃価格。思い切り義理チョコとわかる商品です。正反対の戦略、さてどちらに軍配があったのでしょうか。

そこで、考えました。私は女性に生まれてよかったと。バレンタインデーに、女子にお願して義理チョコを沢山もらうことも、チョコを貰えずなんとなく憂鬱になるのも、どちらも嫌です。私チョコレートが大好きです。しかし、チョコレートに気持ちを込めてある、気持ちがこもっていないで一喜一憂する男性たち、気のどくです。

しかし、今日は初めて会った方から義理チョコをいただいて、とても嬉しかったです。繊細な男性達は、義理でもチョコをいただいたら、嬉しいのでしょうね。

1年に1回チョコレートが、ただのチョコレートでなくなる一日。みなんさんは、どんな一日でしたか?


[爽やかに読む]

2018-02-13 12:29:55 | 本紹介
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[爽やかに読む]

スピーチライターという職業を御存じでしょうか?この本は、そのスピーチライターを題材としています。

▲「本日は、お日柄もよく」
(原田マハ著・徳間文庫)


さて、この本は、ボブリオバトル高校生全国大会を観戦して購入した本です。高校生のプレゼンテーションが素晴らしかったので読もうと思いました。

とっても読みやすく、先週末土曜日と日曜日を利用して楽しく読むことができました。これは、日本のあの首相のことだろうか?と思う登場人物・アメリカの政治家は実名ででています。この小説が書かれたころ当時の日本や世界のこともえがかれています。

主人公の「こと葉」さんの名前の由来も素晴らしい。俳句の先生である、おばあ様の命名です。私にはそういった家柄でないので、素敵!と思いました。そして、少し恋愛、少し政治。いろんなことがちりばめられていて、堅苦しいことなく、ドキドキハラハラします。そして、注目していただきたいのが、登場人物の名前です。とても面白いです。言葉遊びとはこういうことを言うのかな?と思いました。

冒頭にお話をした、スピーチライター。外国では優秀な方々がいらっしゃるそうです。私が創業しようとしている塾でも、プレゼンテーションを授業に入れたいので、とても参考になりました。言葉を紡ぐということは、表面だけを繕うことでなく、心の底から聞こえる声に耳を傾けることなのだな、と感じるお話です。

全体的に綺麗にまとまっていて、心が黒い私は、「ここにまさかの展開が・・」などと、深読みしすぎて疲れてしまった部分もありました。そんな邪な思いをもたずに、爽やかに読んでいただきたい作品です。

お子さんが読書をしなくて・・とよく相談されるのですが、まずお母様が読んでみてください!と返答しますが、そんなお母様たちが爽やかに読んでいただくには持ってこいの小説です。

そして、この小説の作者、原田マハさんにも興味を持ちました。他の作品を読んでみたいので、検索をしてみると、大学で美学美術史を専攻されて、バリバリのキュレーターとして美術館で仕事をされて、今はフリーのキュレーターです。私と同じと言っては失礼かもしれませんが、美術史を専攻した同士だと思ってしまいました。書籍には美術に関するものも多く、これから原田マハさんの作品を読んでみようと思います。

ビブリオバトル高校生大会から、美術のツナガリができるとは想像もしませんでした。まだビブリオバトルで購入した本があります。次はどんな発見があるのか、楽しみです。