信号機のミツバチ

 京都の、四条烏丸の信号機にミツバチの集団が取り付いていたというニュースを見た。2600匹ものミツバチが信号機の青色灯に集まって、青色灯は半分以上が隠れてしまっていた。やがて市に委託された業者の人がやってきて、掃除機でミツバチをすべて吸い取った。
 ミツバチの女王バチが入れ替わる時期であるという。新しい女王が誕生しようというとき、古い女王は新しい女王に巣を譲り、働きバチの群れを連れて旅に出る。これを分蜂というそうだが、その群れが、一時的に信号の青色灯を埋め尽くしていたようである。
 少し待てば、群れは偵察に出ていた働きバチの帰りを待って、新たな巣作りの場所を求めて飛び立って行ったのではないかと思う。だけど、人はそれが待てない。そのために、2600匹が命を落とした。一般に、ミツバチは攻撃性の弱い温順なハチで、特に分蜂の群れはおとなしく、めったに人を刺すことはないそうである。


信号機にミツバチ大群 京都・四条烏丸交差点(朝日新聞) - goo ニュース
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