キャットラバー・ミーツ・キャット

 いつも私のブログに来てくれている雲島さんから、生後三週間ばかりの子猫を拾ったというコメントをいただいたので、さっそく彼のブログに見に行った。
 まさに、可愛い、としか言いようがない。キジトラ猫だろうか、ふわふわで、手のひらに乗るほどの大きさである。段ボール箱の中からこっちを覗いているつぶらな目、無力な小さな足、人見知りすることさえまだ知らない、あどけない寝顔。
 本当に赤ちゃんで、ただただ可愛らしいので、雲島さんのブログに掲載されている数枚の写真を何度も見比べて、「可愛い、可愛い」とため息をついていたら、どこからともなくみゆちゃんがやって来て、パソコンの画面の前に座り込んだ。
 尻尾をぴんと立てて振るわせて、にゃあと訴えたけれど、適当に返事をして適当に頭をぽんぽんと叩いて、また雲島さんの子猫の方に気を取られていたら、今度は私の座っている椅子の背もたれのあいだに降りてきたので、そこで寝たいのかなと思って、からだをずらして場所を空けてあげたら、背中を両足で蹴っ飛ばされた。
 たとえば、パソコンで全然猫とは関係のない、友達のブログなんかをみて大笑いしていても、みゆちゃんは知らん顔しているのに、今回、猫の写真を可愛いとほめていたら、このやきもちである。普段、ためしに猫の写真なんかを見せてみても、まったく興味なしなので、やはり猫には平面的な絵のようなものはわからないのだろうと思っていたのだけれど、本当は、ちゃんとわかっているのかもしれない、というのは、猫好きの買いかぶりだろうか。
 ちなみに、雲島さんは、猫と暮らしたいと切に願いながらも、今まで叶わずにいた。それがとうとう、このおちびちゃんに出会ったのである。猫好きが運命の猫に出会う、こんなにおめでたいことはない。
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