動物園の獣医さんとお散歩

 京都市動物園で、22日、「獣医が行く!」というイベントがあった。
 動物園の6人の獣医が交代で、月に一度、40分程度の時間をとって園内の動物の話をしてくれるというものである。第一回目実施予定であった先月が雨天中止となってしまったため、この日が実質一回目となった。
 この日は、アミメキリン、キバノロ、ホッキョクグマをまわる予定で、集合時間になると、家族連れが20人あまり集まった。
 まずはキリンである。キリンの檻へ向って、メモ帳と筆記用具を手に持った小学生たちが、先頭を切って歩いて行く。目を輝かせ、生き生きと好奇心に満ちた子供たちを見ると、将来が明るいようで頼もしい気がする。
 アミメキリンは、雄の「清水(きよみず)」と雌の「未来(みらい)」の二頭がいて、未来はただいま妊娠中、キリンの妊娠期間は約450日で、未来は今日、明日にでも赤ちゃんが生まれる可能性があるという話であった。
 そのほかにも、以前の出産での苦労話など、興味深い話をされていたようだが、マイクの声が小さくて、人垣のうしろの方まではよく聞こえなかった。日曜日の動物園は、多くの子供たちの歓声や呼び合う声で、とても静かな場所とはいえない。そのあたりのことを、今後は改善して欲しい。
 残念ながら、一緒に連れて行った息子は二歳前でまだ難しい話はわからないから、退屈してしまって、早々にイベントの集団から離脱せざるを得なかったが、普段、ただ来園して動物を見ているだけではわからないいろんな話を聞けるというのは面白いから、ぜひとも、今後も続けて欲しいと思う。
 京都市動物園では、毎週のように何かのイベントが行われており、最近、動物の展示にも工夫が見られるようになった。これは、高い人気を誇る旭山動物園の影響が少なからずあるのではないかと思う。動物園がやる気を出していろいろやってくれるのは非常に良いことだけれど、ついでに、旭山動物園に倣って、年間パスポートを作って欲しいものだ。キリンの赤ちゃんがもういつ生まれてもおかしくない状態だから、気になる人は毎日でも見に来てみてくださいと獣医の人が言っていたけれど、そういう割引券の類がなければ、気になってもなかなか毎日来れるものではないだろう。
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