ぞうり破壊事件のおかげで、稽古は完全に中断。
でも、みんなに手早く片づけてもらい、
あらためてムートンブーツ(中は足袋)を履いて、稽古再開。
これ、事件の前と後ですね。
足元を見るとよくわかる。
だけど、いくら稽古再開といっても、
こんな騒ぎの後で、緊張感のあるシーンって・・・。
いや、延ぶ役のはるかぜちゃんは、きちんと、
「先生!」
と呼びかけてくれたんですが、
・・・私が答えられない
声を出すと吹き出しそうで。
それを必死でこらえて、
「はい」
・・・と言ったものの、笑いをこらえているのはバレバレ(笑)
そこからはもう、もう、もう(T_T)
だって、その前に、
私がぞうりからポロポロと「何か」をこぼしながら、
思いっきり真剣に歩いていくのを、
みんなは真後ろで、
しっかり目撃しちゃってるんですよね。
その衝撃が消えないままに、この深刻なシーンって。
そりゃぁ、無理でしょう。
しかし、芝居というものは、
演出家がストップをかけるまでは、
役者が勝手に止めてはいけないんです。
だから、みんなフルフルしながら、
とにかく、がんばって超深刻なシーンを終えました。
もう、ほんっとにごめんね~
あ、でも、そういえば・・・、
このぞうり、
昔、安達先生の衣裳用に買ったんだっけ。
安物が古くなったら、そりゃぁ崩壊もするでしょう。
でも、私にとっては、それだけじゃない気がしたんです。
これもまた、自分の中の安達先生と、
決別するためだったんじゃないかな、って。
こんなアホな騒ぎを、勝手な感傷に切り替えて、
ちょっとヒロインチックな気分で家に帰り、
靴を脱いだら・・・、
靴下に穴!
ははは。
感傷はあっけなく吹き飛びました、とさ。
ま、いろいろと決別する日だったんだね(笑)
<つづく>
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