暗転での椅子の移動という仕事。
とりあえず道具のパイプ椅子だったときには、
なんてことなかったんです。
片手にカンテラを持ちながら、
椅子も片手で軽々と持って、はいおしまい。
ところが、
あのクラシカルな椅子の重いことといったら!
とても片手で動かせる重さではないため、
何度もシュミレーションをして、
やり方を決めました。
まず、暗転と同時に、カンテラの火を消します。
あ、そういえば・・・、
カンテラって初めて使ったんですが、
油をしみこませた灯芯を、ネジを回して上下させて、
明るさを調節するんですね。
だけど、勢いで灯芯を落とし過ぎると、
灯芯が引っ張り出せなくなる。
ってことは、次から使えない・・・。
もう、消すのがヒヤヒヤでした。
ととと、話が飛んだ
カンテラの火を消すと共に暗転になると、
そのカンテラをハンドバッグのように手首にぶら下げ、
油が漏れないように、
できるだけカンテラは揺らさずに、
両手でよっこらしょっと、椅子を戻して出来上がり。
たかがこの程度の仕事でも、
やはりちゃんとシミュレーションをしておかないと、
まさかのトラブルがおきたりするんです。
でもね。
こういう作業をしていると、たまに思います。
暗転って、暗いからいいんだな~って。
暗転でやってることを、明るい所でやったら、
本当に恥ずかしくて耐えられませんから(笑)
さて、こうやって、道具や衣裳が揃ってきて、
本番さながらの稽古が続くワケですが、
稽古場ならではの不自由さというのが、
もうひとつあるんです。
(これは絶対に当たらないぞ~)
<つづく>
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