望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <お客様には見えない苦労編・その3>

2019-07-01 22:24:48 | 舞台・ウラ話

 

横にいるだけでも咳込むような、

スモークマシン、ロスコ。

 

そんなロスコを、顔に、もろに当てるだと?!!

 

そりゃ、ないでしょ~!

と、役者たちは大反対しました。

 

だけど・・・、

たぶんそれしか方法はない。

 

「大丈夫ですよ。やりますから」

「えーっ、大丈夫?」

「大丈夫ですよ、短い時間だし」

「申し訳ないなぁ。でもそれしかないんだ。ごめんね」

 

結局ね~、

どこの社会でもそうだと思いますけど、

 

こういう話は、

当の本人がやるしかないと腹をくくったら、

なし崩し的に「悪いねー」で、

お願いしちゃうことになるんですよね。

 

よっしゃ、彼女には悪いけど、これで一件落着!

 

「じゃぁ、早速、明日にでもロスコ持ってきてもらえますか」

という主宰の言葉に、

 

「ちょっと待って」

と答えた舞台監督さんが、遠い目になっていました。

 

「これ、意外に面倒だよ。

 どうやってロスコの煙を、

 スチーマーの中から出しゃいいんだ?」

 

 

 これが、最初から最後まで、

スチーマーが置きっぱなしなら、

話は簡単なんです。

 

裏から穴開けて、

スチーマーの中につなげればいいので。

 

ただ、このシーンは、

休憩時間にウキウキとスチーマーを持ってきて、

そこでコンセントを入れて、スイッチオン!

とならなきゃいけない。

 

ポンと置いた場所で、

どうやってロスコにつなげりゃいいんだ?

  

   <つづく>

 

 

 

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