横にいるだけでも咳込むような、
スモークマシン、ロスコ。
そんなロスコを、顔に、もろに当てるだと?!!
そりゃ、ないでしょ~!
と、役者たちは大反対しました。
だけど・・・、
たぶんそれしか方法はない。
「大丈夫ですよ。やりますから」
「えーっ、大丈夫?」
「大丈夫ですよ、短い時間だし」
「申し訳ないなぁ。でもそれしかないんだ。ごめんね」
結局ね~、
どこの社会でもそうだと思いますけど、
こういう話は、
当の本人がやるしかないと腹をくくったら、
なし崩し的に「悪いねー」で、
お願いしちゃうことになるんですよね。
よっしゃ、彼女には悪いけど、これで一件落着!
「じゃぁ、早速、明日にでもロスコ持ってきてもらえますか」
という主宰の言葉に、
「ちょっと待って」
と答えた舞台監督さんが、遠い目になっていました。
「これ、意外に面倒だよ。
どうやってロスコの煙を、
スチーマーの中から出しゃいいんだ?」
これが、最初から最後まで、
スチーマーが置きっぱなしなら、
話は簡単なんです。
裏から穴開けて、
スチーマーの中につなげればいいので。
ただ、このシーンは、
休憩時間にウキウキとスチーマーを持ってきて、
そこでコンセントを入れて、スイッチオン!
とならなきゃいけない。
ポンと置いた場所で、
どうやってロスコにつなげりゃいいんだ?
<つづく>
ブログランキング参加中
よろしければクリックを