今回は「見えない苦労」でまとめていますが、
「見えない苦労」として、
何かとトラブルの元になるのが、
「消えもの」がらみ。
「消えもの」・・・つまり、舞台上で飲んだり食べたりするもの。
なのですが、
消えものが多いと、どうしてもトラブルも多いので、
消えものがある公演は、
たいがい、笑えるウラ話が勃発します。
(当人は笑えなかったりする)
もっとも、「飲み食い」といっても、
いろいろなパターンがありまして・・・。
芝居をしながら、
野菜を切って炒めて、焼そばを作って食べたり。
大量のシュークリームをぶつけ合って、
芝居上で、それを全部掃除していく、という、
微妙な「消えもの」を扱ったことも。
消えものがなぜトラブルになりやすいか、
といえば、これはもうズバリ。
<舞台上で飲み食いするから>
と、それに尽きます。
たとえば、以前、
ジンジャエールを一気飲みする、
というシーンがありました。
のどの乾く舞台上で、好きなジンジャエールが飲めるのは、
本当にラッキーだったのですが、
・・・わかります?
そのあと、出てくるモノがあるんですよね。
それも、そのあと、
一気に深刻なシーンへなだれ込むという展開で、
「じゃぁ、あなたは、主人の子供だっていうの?(ゲプッ)」
「手紙?(ゲプッ) 見せてちょうだい。(ゲプッ)」
こういう最悪のシチュエーションにならないために、
どれほど緊張したか!
でも、こういうのって、押さえようがないんですよね。
結局、「音を最小限にとどめる」ことと、
飲んですぐに、できる限り空気を出すことで、
なんとか、最後までしのぎました。
そうかと思えば、別の芝居で、
お皿に盛りつけたお豆を箸でつまんだら、
つるっと滑って、コロコロコロコロ。
あああああ、
客席まで落ちる!
<つづく>
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