望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <小劇場のウラの声・その8>

2019-07-28 18:38:46 | 舞台・ウラ話

 

騒がしい発声練習を終えて楽屋に戻ると、

みんなで、私の姿を、探してた?!

 

   ってことは・・・、

 

「え〜? この声、望子さんだよね〜」

「どこでやってるんだろう」

「モニター画面にいないよ」

「舞台上じゃないんだ。どこだろう」
「なんかすごいね~

「ほんとに~」
  とか言ってたんだーーー

 

だけど、どうして?

だって、客席の一番後ろでやってたのに。

 

   ん? もしや?

 

私は楽屋をとび出て、

再び客席に向かいました。

私が、さっき、変な声を出していた、

その天井あたりを眺めてみると・・・

 

   あれかっ?!

 

天井の角にある、何かちょっとした機械・・・。

 

   あれがマイクだーーーーーっ!

 

なんでこんなところにあるのよ!

・・・いやいや、そんなことが問題ではない!

 

ということは、私、もろにマイクに向かって、

 

「あえあえ、おうおういえうああい。

 あーえーあーえーおーうーおーうー・・・よしっと。

 おいえ、おおあいいあういうあいあんあいいーいあいあ・・・」

 

なんていうのを大声で!

いろんな音で、1時間近くやっていたのだ

それもマイクを通して、より大きくなった声で

 

・・・たぶん楽屋では、

そのうるささに、何も手に付かなかったはず。

 

  あ~~~、ごめんなさーい

 

あせって、楽屋に戻って、

「あ~~、みんなゴメン

 あれ、まさかマイクなんて思わなくて、

 のどの調子も悪かったから、聞こえないように、あ、いや、

 聞こえちゃったんだけど、あの、ホントにごめん」

と謝ったものの、

申し訳なさと恥ずかしさで、話が支離滅裂

 

なんとなく居づらくて、女子楽屋を出たら、

男子楽屋から出てきた役者さんと鉢合わせ。

 

「あ、あの、さっきまで、私の声聞こえてました?」

「ああ・・・、はい(笑)」

(うわ、全部のスピーカーから流れてたんだ当たり前か・・・)

「す、すみません」

「いやいや、珍しい発声法だなぁって」

あああああ、やっちゃったよー、恥ずかしいよー

それ以来、大きな劇場の時の声出しは、

まずマイクのチェックからスタートするようになりました。

 

あ、ちなみに、先ほど出てきた「あえあえ言葉」、

何を言ってたかわかります?

 

考えても無駄だと思います。

絶対にわかりませんから(笑)

 

 答えは明日に

 

   <つづく>

 

 

 

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