大変だけど、なんか笑えちゃう、
という消えもの話を続けてきましたが、
当然ながら「笑えない」話もありました。
考えてみれば、
食べ物を扱うって、危険なことなんですよね。
何を扱ったところで、扱うのは役者かスタッフ。
食品のプロはいません。
それも、あんまり食品の知識のない、
若手たちが扱ったりするんですから、
そりゃあ、危なくないワケがない。
私は出ていなかったのですが、
受付を手伝っていた、
定食屋が舞台の芝居がありました。
定食屋だから、とにかく消えものが山ほど出る。
A定食、B定食、うどんにかつ丼、ビールにおつまみ、
もっとあったと思います。
なのに、たまたま劇場が小さかったんですね。
その上、裏がやたらと狭かった。
つまり、置く場所がない。
当然、冷蔵庫もめちゃめちゃ小さい。
なおかつ、ダブルキャストで人がいっぱいという、
悪条件が揃った上に、
時期がまたまた悪かった!
数年前に、ものすごい猛暑が続いた、
あの夏真っ盛りの時期が本番だったという・・・。
そして案の定、
1人のキャストが、
大腸炎で、夜中に救急車で運ばれたそうです。
当然、気は遣っていたのでしょうが、
ダブルキャストの場合、バタバタしていて、
申し送りをしきれなかったり、
扱う役者が新人さんで、よくわかっていなかったり、
そんな不運も重なったのでしょう。
本人は大変な苦しみだったようですが、
翌日も公演があり、
やつれ果てて劇場にやって来ていました。
しかし、裏は40度にもなろうかという猛暑の中で、
出せる状態にセットしたお料理を、
何時間も置きっぱなしにするしかなかった、
という話を聞いたときには、
食中毒を考慮しなかった主宰の責任だと感じました。
今さら言っても仕方ないので、
役者たちには「できる限り食べないように」
とそっと伝えましたが、
「オレの役じゃ無理です」と言う子もいて、
それも当然だなと、あとは祈るだけでした。
まぁ、あとは何とか無事に済んだようですが、
小劇場の劇団って、この辺の詰めの甘さに、
問題のある団体が多いんですよね~。
まぁ、すべてにおいて余裕がないからなんですが。
なーんて、こういう話を語り始めると、
キリがなくなるので、このあたりで。
・・・と、
これにて、消えものネタは終了させていただきます。
次はまた違うネタでも書きたいと思っておりますので、
よろしければ、まだしばらく、お付き合いのほど、
何卒よろしくお願い申し上げます~m(_ _)m
<つづく>
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