望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <お客様には見えない苦労編・その15>

2019-07-15 13:09:07 | 舞台・ウラ話

 

大変だけど、なんか笑えちゃう、

という消えもの話を続けてきましたが、

 

当然ながら「笑えない」話もありました。

 

考えてみれば、

食べ物を扱うって、危険なことなんですよね。

 

何を扱ったところで、扱うのは役者かスタッフ。

食品のプロはいません。

 

それも、あんまり食品の知識のない、

若手たちが扱ったりするんですから、

そりゃあ、危なくないワケがない。

 

 

私は出ていなかったのですが、

受付を手伝っていた、

定食屋が舞台の芝居がありました。

 

定食屋だから、とにかく消えものが山ほど出る。

A定食、B定食、うどんにかつ丼、ビールにおつまみ、

もっとあったと思います。

 

なのに、たまたま劇場が小さかったんですね。

その上、裏がやたらと狭かった。

つまり、置く場所がない。

当然、冷蔵庫もめちゃめちゃ小さい。

 

なおかつ、ダブルキャストで人がいっぱいという、

悪条件が揃った上に、

 

時期がまたまた悪かった!

 

数年前に、ものすごい猛暑が続いた、

あの夏真っ盛りの時期が本番だったという・・・。

 

そして案の定、

 1人のキャストが、

大腸炎で、夜中に救急車で運ばれたそうです。

 

当然、気は遣っていたのでしょうが、

ダブルキャストの場合、バタバタしていて、

申し送りをしきれなかったり、

 

扱う役者が新人さんで、よくわかっていなかったり、

そんな不運も重なったのでしょう。

 

本人は大変な苦しみだったようですが、

翌日も公演があり、

やつれ果てて劇場にやって来ていました。

 

 

しかし、裏は40度にもなろうかという猛暑の中で、

出せる状態にセットしたお料理を、

何時間も置きっぱなしにするしかなかった、

 

という話を聞いたときには、

食中毒を考慮しなかった主宰の責任だと感じました。

 

今さら言っても仕方ないので、

役者たちには「できる限り食べないように」

とそっと伝えましたが、

「オレの役じゃ無理です」と言う子もいて、

それも当然だなと、あとは祈るだけでした。

 

 

まぁ、あとは何とか無事に済んだようですが、

小劇場の劇団って、この辺の詰めの甘さに、

問題のある団体が多いんですよね~。

 

まぁ、すべてにおいて余裕がないからなんですが。

 

なーんて、こういう話を語り始めると、

キリがなくなるので、このあたりで。

 

・・・と、

これにて、消えものネタは終了させていただきます。

 

次はまた違うネタでも書きたいと思っておりますので、 

よろしければ、まだしばらく、お付き合いのほど、

何卒よろしくお願い申し上げます~m(_ _)m

 

   <つづく> 

 

 

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