ぜんぜん消えものに戻らぬまま、
どんどん話が進んでいきますが
「何かをやりながら」という芝居では、
もっとハードなシーンもありました。
これも、私は出なくてホッとしたという、
とんでもないシーンだったのですが・・・。
場末のスナックが舞台の芝居で、
いかにも場末!といった、
場末感たっぷりのホステスたちが、
すっぴんで出勤してきて、
お店で道具を広げてメイクする、
・・・という芝居があったんです。
つまり、台詞を喋りながらメイクして、
決まった台詞までに、メイクを完了させるワケです。
ここは芸達者な面々が揃っていたので、
最終的に、とっても楽しいシーンに仕上がりましたが・・・、
普段からメイクをしている方なら、
なんとなくわかって頂けるのではと思います。
メイクって、特にポイントメイクなんかは、
かなりの集中力を要しますよね。
5、6人でテンポよくポンポン台詞を回しながら、
つけまつげ(ホステスですから)までつけるって、
これ、ほんっとに大変だったと思います。
それもまた、台詞が超早口ときてる!
たまたま私は、このスナックのママ役で、
着物の超早替えがあったため、
ありがたいことに、メイクシーンは免除されましたが、
最初に、どスッピンで舞台に出るのも、
かなりの度胸がいることですしね~。
いや~、もう、
あれはパスできてよかったな~、と、
今でもしみじみ思い出すほどの荒業でゴザイマシタ。
・・・と、
消えものネタはどこに行った?状態になっていますが
消えものに戻ります!
消えものの大変さも、
「何かをやりながら喋る」
ということと一緒なんですよね。
喋っては食べ、食べては喋り、
でも、台詞ははっきり、テンポは崩さず、
そして、なおかつ、
時間通りに食べ終わる!
これがまた、まさに荒技とでもいうような・・・。
<つづく>
ブログランキング参加中
よろしければクリックを