本番中、お豆を箸でつまんだら、
つるっと滑って、コロコロコロコロ。
あああああ、客席まで落ちる!
・・・で、思わず、スライディングしてキャッチ!
ほ~~、セーーフ!
だけど・・・.
やっちまった、よね
仕方ないとはいえ、
あまりに目立つアクション
すでに、お客様の目はほとんど私に集中。
さて、どうしようか・・・。
と思う間もなく、
お父さん役の役者さんが、
「おい、何やってんだ。大丈夫か」
とアドリブで場をつないでくれました。
ありがたい
ベテランと絡むと、こういうときに救われます。
そこで、体勢を整えながら、
「大丈夫よ」
そして、何ごともなかったように、
お豆のゴミをフッと吹いて、
そのまま口にポン。
こういうキャラの役でよかった!
この事件以来、その公演の消えものは、
お豆から卵焼きに変更になりました。
(卵焼きは転がらないので・笑)
また、消えものっていうのは、
セットしたり、ハケたりといった、
動かす仕事がイヤなんですよね。
暗転のとき、真っ暗闇の中で、
小道具をハケ(片づけ)たりしますが、
それが消えものだったりすると、
ものすごく気を遣います。
間違えて、
お料理の中に指を突っ込んじゃったり、
それこそ、お豆がコロコロなんてことになったら、
次のシーンに、なぜかお豆が転がってる、って、
笑えない話になっちゃいますから。
たっぷり残ったお茶とか、
箸を突っ込んだラーメン、なんかに至っては、もう最悪!
だから、暗転でハケる場合の消えものは、
最初から少なめにして、
とにかく飲み干せ!食べ尽くせ!
これが鉄則です。
とはいえ、
こんなシーンで、そんなことできるか!
ってシチュエーションの方が多いので、
たいがい、残ります(笑)
時にはプロである舞台監督さんが、
暗転で、舞台にスタンバイしている役者さんの髪に、
お茶をバッシャーン!!
<つづく>
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