端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

難 問

2014-12-09 | Weblog

それは3日前のことでした。  役場から私宛に茶色の封筒が届きました。

肺のレントゲンの結果か 婦人健診の結果か はたまた生涯学習の連絡かと 開けてみました。

なんと包括支援センターから介護事業の中の 「元気アップ教室」の案内でした。

3月に 高期高齢者の仲間入りをし そろそろ高齢者の為のことを 勉強しておかなくては と思っていたところでした。

家事や掃除がしんどくなったとき 通院が出来なくなったとき 一人になったとき 心配は限りなく広がります。

デイサービスとは ショートステイとは 包括支援センターとは 特別養護老人施設とはなど 薄っぺらな知識しかありません。

とはいえ 毎日プールに通い 縫物を楽しみ パソコンと遊んでいると 「あんた早いよ」 と別の私がささやきます。

せっかく案内をいただいたので 訪ねて お話を聞いて 私の場合は もう少し伸ばしていただくように お願いするつもりです。

いよいよ 私にも 老人問題が 迫ってきました。 ボケてはおられません。


準 備

2014-11-30 | Weblog

小さな 集落の小さな神社の秋の大祭は明日です。

それなりの 準備に忙しくしています。 

自然災害 交通事故など多い昨今 一年間 健康で無事に過ごせたことは 何よりです。

離れて住む子供達や 孫の無事も見守っていただいている 神社です。

幟も 新しい竹につけられ はためいています。

明日の お昼は15人分の お昼の賄をしなければなりません。

決まりの献立は 田舎の混ぜ寿司 畑の野菜の味噌汁 大根の鱠 それに自家製のお漬物です。

豪華な昼ごはんではありませんが 心のこもった手作りの お昼です。

お寿司の具は  椎茸 牛蒡 むき海老 油揚げ 筍 を小さく刻んで 味付けして 大きな鍋で煮ました。

彩の人参と生姜は 刻んで甘酢につけています。

ご飯が 炊きあがると この人参と生姜を 軽く絞り混ぜ 寿司めしに味付けをし そのあと 具を混ぜ込むのが 田舎流です。

二升 ほどの お寿司が出来上る予定です。

イリゴマも すり鉢で当たっています。 大根10本に人参 お酢に漬け込んだ鯵の鱠になります。 

神楽が舞われ 太鼓の音が響き 心躍る 祭りですが 子供の数も減り 若者も減り

準備の 私たちも腰を曲げつつ高齢者がスローに動き回っています。

露店が並び境内に にわか土俵が作られ 子供相撲がにぎやかに 開催されていたことなど想像できません。

荒れたこの地に 四国から先祖が移住し 苦労を重ね 今があると聞いています。

心のよりどころに 故郷をしのんで 金毘羅宮を祀られたと聞いています。 そんな歴史を知ると よそ者の私も感動してしまいます。

明日の晴天を 祈るばかりです。

 


里 山

2014-11-28 | Weblog

私の住む 田舎の山々も 少しづつ 色を付け始めました。

櫨の木は赤く染まり 木々に絡んだ むかごは黄色く色づいています。

この時期 中年のご婦人が 雨も降らないのにこうもり傘を片手に 里山の道沿いを 眺めながら 散歩しているのに 出会うことがあります。

黄色く色づいた むかごの蔓の下に こうもり傘を 上に向けて広げ 蔓をゆすって むかごを 落とすのです。

秋の 楽しみの一つです。

子供のころ 年寄に聞いた話ですが むかごの 色づいた蔓の下に 麦の種を数粒 落としておくと 次の年に 麦の株を目当てに 天然の自然薯を掘るのだとか 大人になって 思い返してみると 眉唾物のようです。

美味しいものがたくさんある 今の世の中ですが 昔山の自然薯はご馳走でした。

山の中に 自生しているものですから 其の根はあっちに曲がり こっちに曲がり 折れれば価値がありません。

ぶつぶつ 文句を言いつつ 掘るので 酒席で飲んで くだまくお方を私の地方では 「山芋をほる」 と言っています。

庭の千両も 実を赤くして お正月を待っています。

主に 近頃振り返ってもらえない 寒蘭 ひっそりと咲い いい香りを 振りまいています。

主は午後からの雨を気にして ゴルフに出かけました。

 


刺し子

2014-11-23 | Weblog

隣町の ギャラリー野の苑は 個人のギャラリーですが いつも心安らぐ展示を開催しています。

県北の日向市で刺し子の教室を開催しておられる 佐藤槇理子さんとその仲間の刺し子展を開催中と 聞いていましたので 昨日買い物のついでに寄ってきました。

先生の作品です。

 

沢山の作品を ゆっくり見させていただきました。

刺し子は忍耐と根気のいる仕事です。  雪国の女性がじっと針を動かしつつ 春を待っていたのだろうなあーと 思いました。

一年中 畑仕事や 遊びに出かけられる 私の地方では 腰を落ち着けて 針を持つのは無理のようです。

野の苑さんの 入口 可愛い お二人が迎えてくれています。

お嫁さんでしょうか。

お婿さん?  古布を惜しげもなく使ったお人形 作者の 思い入れが伝わってきます。


友 達

2014-11-21 | Weblog

隣の市に住む友達から 電話がありました。

おばさん女子会をするので 小銭入れを作ってほしいとのこと  家の工事で足の踏み場なく 忙しい最中のこと。

それに 心も落ち着きません。 「駄目よ ダメダメ」と言おうとしたら 「月末までよ」 と電話は切れました。

時間と 座る場所を見つけ 針を動かしました。

そして 何個だったか 10個だったか 20個だったか ままよ 作っておけば 年末だし 誰それにプレゼントするもいいかと 針を動かしていました。

そして昨日 その友達から電話がありました。

「何個じゃったかね」  「10個 10個よ」  ほっとした私。

空き箱に 20個綺麗に並べて 眺めています。

5個づつ 同じ刺繍をしてみました。 唐辛子もいいかなあーと 眺めていますが 今日は予定がいっぱい 座る暇はありません。

 


昭 和

2014-09-09 | Weblog

色々な書類に 日付けを記入するとき えーと平成何年だったけー  19〇〇何年だったっけーと 一瞬考えることが多くなりました。

平成元年に生まれた子供たちも もう26才 立派な大人です。 昭和の時代に青春を過ごした私にとって 色々あったとしても 思い出深いものになっています。

今朝の朝日新聞のトップは 昭和天皇の実録が公表されたようで 色々私たちの知りえなかった事実が だんだん表に出てくることでしょう。

それに伴って 天声人語は 向田邦子さんのエッセイから 昭和の思い出を拾って紹介しています。

私の生活の中で 昭和らしいものを 探せと言われても えーと と考えてしまいます。

毎日 座る机の隅の古い母の使っていた 指ぬきと物差し  私の生活の中に 今も生きている昭和です。

何だかんだといっても 毎日ごはんが食べられ 教育が受けられ 女性が表舞台に出られるようになり 蛇口をひねれば 水が飲まれ トイレは水洗になり 豊かになった日本  昭和の時代の頑張りがあったからこそと ふと思いました。

父は明治 母は大正生まれでしたが 青春は戦時色の濃いものでした。 生存中に もっと話を聞いておくべきだったと悔やまれます。


方 言

2014-08-02 | Weblog

近頃 聴力の衰えた穴熊さんの為に 近づくときは 出来るだけ 物音をさせつつ 大きな声で話しかけるようになりました。

今朝も 電動髭剃り器を唸らせている背中を 叩き「おはよう」 まずは挨拶しました。

「うん」と 返事した後 「あんた けしんめ」じゃない と返事が返ってきました。

寝ぼけてもいなかったのに 上に着た服裏返しでした。

先日 くりまんじゅうさんのブログで 苦笑いしたばかりなのに 今度は私の番です。

土佐の高知では <かいさま>  と言われるようですが 私は子供のころから<けしんめ> と 親も言っていたようです。

言葉の語源などは 金田一先生お任せするとして なんとも味のある方言です。

稲を収穫するばかりだったのに いくつもの台風に襲われ 家の中にこもっています。

そこで出来上がった バックです。

ショルダーが一つ。

小さな バックが一つです。 


わがまま

2014-05-15 | Weblog

ショルダーバックが出来上がりました。  

4月の初めの  ギャラリーでの 展示会でたくさんの お客さんに見ていただき 買っていただきましたが 同じものが欲しいと オバサンのわがままに答えて 作っていましたが 受けた注文 これで完了です。

仕事で 針を握っているのではなく 趣味であーでもない こーでもないと 布を広げて 眺めて 鋏を入れています。

あんな風にしてとか こんなにしてとか言われても 先生もなく自己流ですから 出来ない話です。

それでも針を握っていると 心が落ち着きます。

昔の 女性は大家族の中 きっと縫物の針を動かしつつ 自分を見つめ反省し 辛抱したのだろうと 思っています。

縫物は 心を集中しなければ 出来ません。 自分の想像より出来がよければ うれしいし 出来が悪ければ どこをやり直すか 反省します。

何でもない時間を集めて 出来上がったバック 気に入っていただけるか ちょっと気がかりです。

幅 23㎝   深さ 25㎝    底幅8㎝です。

 


盲導犬

2014-04-27 | Weblog

先日 野暮な用事で デパートまで出かけたとき バス停で 帰りのバスを待っていました。

そこに 30才を過ぎたくらいの 男女がそれぞれ 盲導犬をお供に やってきました。

背中に 「 声をかけないでください。」 との カードをつけています。

私の生活範囲で 盲導犬に出会うことは めったにありません。

テレビや新聞などでは 知っていましたが こんなに身近に 見ることはありません。

沢山の 盲導犬の候補の中から 選ばれ 自分の意思を殺し 忠実に仕事をしている 犬を見て 胸が熱くなってしまいました。

声もかけず見ていると 黙って 伏せて主人を見上げています。

ハーネスを片手の 男性に おせっかいな私の 「名前はなんというのですか?」 と聞きました。

すると男性それは 教えられないとのこと もし名前を呼ばれたら 盲導犬の働きに 支障が出るとのこと。

なるほど それもそうだ と納得した私。

たれ目の 盲導犬私を見上げて 何とも可愛い目で 「頑張っています。」 と答えてくれました。

バスに乗り 窓から 盲導犬を見つつ うるうるしてしまいました。

働けなくなり 老犬になった 盲導犬は優しい愛犬家のもとで 余生を過ごすと聞いたことがあります 心からそうあってほしいと 思いました。


後期高齢者

2014-04-18 | Weblog

先月 誕生日をひっそりと迎えました。  

それより前に バイクの免許更新の為の 準備の講習会にも行き しっかりと認知症の検査も受けました。

そして 役場から健康保険証が 届きました。

一割負担です。 ありがたいことです。

いよいよ 後期高齢者 年寄です。 

なりたくないと柱にしがみついていますが どうにもなりません。

月一回 血圧の薬を外科の医院でいただいていますので 先日緑色のこの保険証を 初めて使いました。

「いいですね」  の先生の言葉の後に 骨密度を計ってみましょうとのことで  勢いよく「はい」 と返事しましたら 最新の機械が入っていました。

看護士さんが 身長体重を計りまーす とのこと 冬の寒い期間 冬眠しますとプールを休んでいた私  4月になってからはまじめに プールに通っていますが 身が重くなっています。

今更 「いや」 とも言えず 体重計に乗りました。 案の定豚になっています。

わが身を反省しつつ 高齢を自覚せねば と思っていたとき 先日 軽い体操とレクレーションを 社会福祉協議会が主催して 行われると聞き どんなことをするのだろうと 野次馬根性で 出かけました。 

椅子に座って 自分の肩を ♪♪ モシモシカメヨカメサンヨ ♪♪ と叩きながらほぐす 体操や ♪♪桃たろさん 桃たろさん♪♪ と 古ーい歌に合わせての

ストレッチでした。

そして作った こいのぼりです。

少し私には 程度が 高すぎたようです。  

それでも今度穴熊さんの メートルが上がった時に ♪♪モシモシカメヨ カメサンヨ ♪♪ といつか披露しようと わくわくしています。