婆 会

コロナだ　インフルエンザだ　高齢者は用心しろと　

三歩歩けば注意されます。

退屈していた私に　「ピンポン」と　加代子さんが訪ねてくれました。

布の整理をして　ワンピースが一枚出来上がりです。

スタイルのいい彼女に　ぴったりのエプロンドレスです。

古布の話や　古い着物の話で　おしゃべりは終わりません。

頑張らなくては　いけません。

八 朔

子供の頃　田舎の叔母の家に行くと　外井戸の周りには　色々な果樹が

植栽されていました。

現在のように　品種改良もまだの野生のものでしたが　戦後の空腹の

子供たちの　胃袋を満たすには十分でした。

先日　友達から八朔を頂きました。

手ごろな　温州ミカンより　私は晩柑が好きです。

高齢になり　晩柑を剥くのも　難儀です。

包丁で剥いて　それから手で剥きます。

酸味も　薄くなりこれこれと　昼食の後　食べています。

 

これから　晩柑の季節　日向夏　きんかん　文旦　ザボンと

よだれがこぼれます。

袋を何気なく剝いてくれる　皮むきのカッターも　出番が

多くなりそうです。

干し筍

年齢とともに　体の機能が段々弱ってくるのがわかります。

どっこいしょ　やつコラショと　気合を入れて立ち上がります。

脳の働きも　チェックしなければなりません。

先日　かたずけていたら　干し筍の立派なものが　出てきました。

夏の始まり　色々な筍が食卓を彩りますが　地元でガラ竹と呼ばれる

筍は　茹でて干し筍にして料理すると　美味しい筍です。

前日から　水で戻し翌日茹で　料理しますが　面倒なことこの上なし。

でも　ご飯のおかずや　お寿司には　美味しい食材です。

今朝　早めに起床し　朝刊に目を配りつ　煮ました。

色々　主婦をしている女性を　眺めつつ　「あーこの人　山の人だ　とか

あーこの人　海の人だ」と　密かに判断していますが　干し筍を食べるとき

あー　私　山の人間かもしれないと　密かに思っています。

干支は兎

忙しい　忙しいと　動きの緩慢な高齢者の私　よたよたしながら　

うろうろし　新しい年を迎えましたが　おてんとうさまは　

律儀に　東の空を明るい茜色に染めて　初日の出を迎えました。

いよいよ　人生残り少なくなりました。

あんなこと　こんなこと　うれしかったこと　つらかったこと　

涙を流したこと　色々ありました。

人生短いものだなあーと　実感しています。

いえいえ　私の余命を宣告されたわけでは　ありません。

今年は　うさぎ年　私の年です。84歳です。

子供の頃　朝ぐずつていると　母が「亀に負けるぞと」と　言っていました。

 

針を握ることは　癒しになります。

黙って　陽だまりで縫物をしていると　自分を反省するいい機会となります。

皆さん　今年も　よろしくお願いします。

キーホルダーが　出来ちょるよ。